「わたしとインターネット」のお題で

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」



上記のお題がはてなから出ていて、ネットのテキスト文学というあたりのテーマだそうだから、自分の話を書いてみようと思う。別に何かすごい人が書いた文学ではなくて、自分のことでもいいみたいなので。

つい先日、とうとう消えたけど、自分の個人サイトを持っていた。sannetに(三洋電機が元)。
はてなでブログを書く(2005年くらい)よりも前からいろいろ書いていた。
まぁ、その前の大学院の時にホームページとかを作れるようになった頃からネットに接してたので、研究の内容が最初だったけど、だんだん自分の趣味の話も出てくる。
その中で、ファンだったバンド、MOON CHILDのライブレポのページを作っていた。

当時、メーリングリスト(ML)という交流手段があって、同じ趣味の人たちとMLでやりとりしてたのは1990年代後半? 
いろいろきっかけあって、ライブの半追っかけをするかたわら、「見れない人にライブがどうだったのか伝えたい!」から「最高に楽しかった時間を漏らさず残しておきたい!」という気持ちも合わさって、気付けば膨大な文章を書いていた。

それを、さすがに長すぎてMLには投稿できず、個人サイトに置くようになった。
もちろん、ライブレポの部分はテキスト表示にわざわざしていた、手打ちHTML。

アクセス数はカウントしてなかったけど、MLの人中心にそれなりに見てもらえたのではないかと思う。
内容は自分の記憶力との戦いでもあった。
他にどんなサイトでどんなファンがライブレポを書いていたかわからないけれども、多分、長さ的には誇れる部類だったのではなかっただろうか。
まぁ、自己満足、自分のための文章でもあるので、あまり気にせず好きに書いてたと思う。
ライブから1週間くらいかけて書いてたので、その期間中ずっとハイだった気がする。
同じMLメンバーでも私のに触発されてか、長い文章を自分のウェブサイトに上げてた方もいらっしゃって、読みごたえあった。


時は流れ、2000年台中盤にはまったのが特撮ヒーロー、ボウケンジャーだった。
このへんはここのブログの「出合正幸」カテゴリにも書いてあるとおり。

そして、あの時のくせというか欲が頭を持ち上げてきた。
ここブログにもイベントレポをそれなりに書いたし、当時、mixiにあったとあるコミュニティでも書いていたはず。
今でも探せば出てくるだろう代物で、さすがネットの世界なのかもしれない。

ただ、なんかその、録音などダメな行為はしてないものの、記憶だけを頼りに何から何まで細かく書いて誰でも見られるようにするのはどうなのかということをだんだん考えるようになって、誰でも見られるところにアップするのはやめるようになってしまった。
なので、自分だけが後で見てニヤニヤできるような、そんな感じにもなって、自分(とごく一部)だけのための特別な何かを書き残すこともするようになってきた。

そして、そのうち、強烈に推せる人がなくなってきた昨今、そういうこともしなくなってしまった。
自分が夢中になるイベントがないなぁというのもあるし、あった時も(例えば最近で言えばエキストラ参加)、誰かに言える話じゃないなら書かなくてもいいかな、みたいな気持ちになって書かなくなってきてしまった。

今思い返してみて、自分の中でも「あの時の情熱はなんだったのだろう?」と思うけれども、あれはあれで良かったのかもしれない。
またやってみたい? いや、多分無理、一番のネックは時間的余裕。
(だってブログだって書けてない)


ところで。
sannetのサイトが消え、しばらくしてから、とある方から
「過去の、MOON CHILDのがやったある場所のライブについて教えて欲しい」
と連絡をもらい、パソコンにバックアップしてあった当時のHTMLテキスト文書をメール添付して送ってあげた。
と同時に、自分でも読み返してみた。

本当に驚いた。
と同時に、なつかしくもなった。
記録(あった出来事、自分が思ったこと)が残っていればいろいろ思い出せるし、思い出せなくても「これも自分の歴史だ」ってなんか誇らしい気分になる。


ライブレポやら何やら、今まで書きなぐった長文をを改めて紹介する機会はなくとも、やっぱり持っていてもいいのかもしれない。

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あの頃は携帯もなかったからこうやって気軽に写真撮ってアップってのもやらなかったけど、今ならこんなに簡単。