ねこねこ日本史「更級日記」→ラジオ「古典講読」

「ねこねこ日本史」はまっているというのはこれまでにも書いてきたとおりですが。

最近のエピソードの中で強烈に印象に残ったのが、「更級日記」の回でした。第123話。
原作マンガにはない、アニメオリジナルです。

neco-neco.jp

冒頭からの、あこがれの光源氏について、
「推しが尊すぎて語彙力がっ!!」
のぶっとんだセリフ!?

更級日記ってどんな話だか全く知らなかったんですが、、、そういう話だったんですか!? 

アニメではお話もわかりやすく。かつ、ちょっとオタク気質な主人公になんだか親しみがわきます。
そして、ラストシーンでは、晩年(おばさん)になって、「物語なんか読むんじゃなかった」からの「やっぱりいいわよねー」の展開に、見てるこちらが涙しました。
なんかその気持ちわかるー!

主人公役小林ゆうさんの、オタク少女から、晩年の寂しく暮らすおばさんネコまで、一人の女性としての演じ分けも素敵でした。

俄然、更級日記の本編、つまり作者の菅原孝標女(ふじわらのたかすえのむすめ)の人生が気になって、しばらく前から、まずは子ども向けの本から始まり、古典の現代語訳部分だけを読んだりして、およその内容をつかみました。

名前が伝わってないのは仕方ないとして、ダンナや子どもが特別出世したわけでもなく、身近な人もけっこう頻繁に亡くなり、わりと平凡な感じの女性の一生ではありますが。そんな中でも物語にはまったり、信心深く生きようともがいてみたり、そんなところが気になりました。

という感じで、ねこねこ録画したのをたまに見ては、毎度「わかるー」ってなる、ねこねこ日本史お気に入りの回です。


そんな中。
最近、#おうち時間 なものですから手芸などしながら聞けるものをネットで探してます。youtubeの作業用BGM集なんかも見ましたがなかなか好みのものには出会えず、
「一番いいのはラジオ番組なんだけど、リアルタイムで好みの番組やってるわけじゃないし、ストリーミングで何かないかなぁ」
と探していたら、偶然にも見つけました。

www.nhk.or.jp
NHKラジオ「古典講読」

渋いっ!!
しかし更級日記を一から読んでくれる。
現代語訳は本で普通に読めます。一方、古典の文章は学校で習ったことも忘れたし、読もうと思って読み進めても、まず文のどこで言葉が区切れるかわからないので、文字は追えても、単語を探し出すことから始めないといけません。ここで挫折します。同じことが、しょっちゅう出てくる和歌にも言えます。5、7、5、がどこで切れるかもぱっと見わかりません。そこで挫折。

そこを声に出して読んでいただけることで、抑揚や区切りから言葉がすぐに見えてきます。これはすばらしい。
そして、当然ながら先生の詳しい解説付き。作者がどハマりした源氏物語とのつながりも教えてくれます。

昨日からの手仕事のお供になりました。

先生の話だと、更級日記って、「私、源氏物語読みました!」って書き残してある最初の日記だとか。
そして、作者が13歳、父の赴任先千葉から京の都に戻る旅をした年から、今年がちょうど1000年目!
講座半年だそうなので、そこまで到達するのが楽しみです。


昨年、「ねこねこ日本史」がきっかけで大河ドラマ新選組!」を見たと思ったら、
cam.hatenablog.com
今度はラジオ「古典講読」とは、本当にどこに進んでるんだか、って感じですがまぁいいでしょう。



ところで。
平安つながりで、現在NHKのドラマ、
www.nhk.or.jp
見てます。桐山さん目当てです。

「どう見たってあれは、かわいい千葉くん(ゴセイレッド)じゃん!」
と、ダラダラ見ながら画面に突っ込み入れてたのは最初の1、2話くらいだけで。
なんか主人公いろいろ悩むし、そこを応援したくなるし。中将さまはマイペースで安心できるし。楽しみの1つになってきました。

ドラマは終盤。いよいよ、彼らがタイムスリップしてきた謎に迫るのか(SFか!?)、どうまとめるのか、こっちも気になります。