PTAの3年学年委員

今年度もPTAをやっていました。今回は、広報委員ではなくて学年委員です。

学年委員というのは学年懇談会や学級懇談会の司会をしたり、学校行事があったらちょっと呼び出されて雑用を任されたり(受付とか)、あとはバザーで何かの食販を担当したりというのが一般的なやることだと思います。

ただ、最も大事なのは、クラスや学年で何かあった時、例えば保護者から要望があったり、先生から保護者に何か聞きたいことがあったり、あるいは、保護者の間で何かがあってそのことについてとりまとめしなければならない時などに、誰もいないと困るので世話役みたいな感じになる役員のはずです。広報委員なんかはなくしてもかまわないけど、クラスの保護者のまとめ役して最後に残しておかなければならないような役割です。

でも、こういう本来の目的は忘れ去られていて、やっぱりバザーとかたまの雑用(あいさつに呼ばれたり)とか、あと、その学年が上に上がる時に、次年度の役員探しに電話をしまくらなければならいという、とてもやっかいな仕事があるので、あまりやりたい人の手が挙がらない委員とも言われているようですが。


今年、中3の学年委員をやってました。

うちのところ学校は中3の学年委員長になった人が、卒業式に保護者代表で謝辞を読むということが決まっているので(もちろん、他で謝辞を引き受けてくれる人が別に見つかれば免除になります)、役員決めでものすごくもめる、という話を前々から聞いてました。中3学年委員として一般的な仕事はやってもいいけど、くじ引きなんかで委員長になってしまって卒業式にみんなの前でしゃべらなければならない、ということだけは避けたいと思う方が非常に多くて、結果、最初から誰一人としてやりたがらない、という事態に陥るのです。

なので、先手を打って、「私が委員長になるから、一緒にやりたい人は声かけて」って半年前くらいから噂を流しました。おかげで、中3になる少し前にはほぼ定員の人数の人が「じゃぁ、(委員長にならなくていいなら)私もやるわ」って言ってくれたのです。前年役員さんが電話をかけまくってお願いする手間も省けました。

1年間の仕事は、バザーの食販(個人的に調理は苦手)が準備から当日まで大変だったのを除けば、たいした仕事はありませんでした。それは、上に書いたような保護者の要望とか問題とかも特になかったからというのもあります。親も子も、わりとマジメな学年でしたね。


ただ、最後。引き継ぎ書類にたいして書いてなかったのであまり意識してなかったのですが、卒業関連での仕事がちょこちょこありました。小学校で卒業対策委員長を2度もやったので勝手はだいたい想像できていましたし、あの時のような(お金を集めた分の)量の仕事はなく、今回は、お花と祝菓子を用意したくらいです。

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卒業式。

人前でしゃべるのは慣れているので保護者代表を引き受けるのは私としては問題なかったのですが、はて、では、何を話そうか、いざ文章を考え始めてはけっこう悩みました。

が、世の中にはいろんな文例の本があるものです。PTAの保護者の挨拶文の例がたくさんある本を図書館から借りてきて、参考にしました。

でも、「入学式は〜」「修学旅行は〜」なんて話をしたいわけではありませんし、有名人の言葉を借りて「みんなもこう生きるべき」という説教なんて全く御免です。結局は、自分が卒業生のみんなに対してどう思っていたかということを、素直に書くのが自分としては一番しっくりきました。

ありがたかったことがあります。それは、他校のママさんですが、そういった人前でしゃべる機会が私たちなんかよりも断然多い方がいらっしゃって、私が書いたものを添削してくださったのです。「あまり挨拶文の例にないようなこんなことを言っちゃっていいのだろうか?」と若干不安だったのですが、その方に「いいよ!」って褒めてもらえたので(もちろん言い回しなどは直してもらった)、安心しました。背中を押してもらって、卒業式に臨めました。

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式辞用巻紙は必須でした。このとおり字も下手ですが、「下手でも引き受ちゃうこんなヤツがいるから大丈夫!」という意味で晒します。最近ではプリンタに印刷できる用紙もあるそうなので、次に機会があったらそっちを使いたいです。

終わってみれば、子どもたちにもおおむね好評(眠くならなかったとか、つまらない話じゃなかったという意味で)でしたし、聞いてくださった先生方や保護者のみなさんにもお褒めの言葉をたくさんいただきました。

今後、引き継ぎがありますが、とりあえず1年間の委員長の仕事が終わりました。


こうやって毎年のようにPTAで委員長だ何だと引き受けていますが。決してやりたくてPTAをやってるわけじゃないのです。でも、請われるなら、自分と、自分の子と仲良く助け合ってくれた子どもたちのために、必要なことはしたいと思うのです。

自分の気持ちは、統率してみんなを引っ張って何かを成し遂げるような委員長ではなくて、鷲田先生の言う「しんがり」です。卒業式が終わり、校門でそれぞれが写真を撮ったりおしゃべりして帰っていった後も一番最後まで残り、忘れ物やらなくし物の確認をしてから、帰ったのでした。