KFC映画 「かんとりーどーろ」

というわけで、いつものようにネタバレありで感想ブログです。


映画『かんとりーどーろ』予告編




まぁ、その、主人公ハジメのダメさといったら…orz

なんだかんだあって東京から茨城にやってきて、テキトーなことを言って田舎の村の応援隊に入り、付け焼き刃の読書で村おこしをやる気になって盛り上がって。このままイベントがうまくいってハッピーエンドかなと思いながら見てましたが。

訳あってハジメは逃げ、イベントは散々で(びっくり!)、呆然となる協力者達。もうヤダ。ハジメダメ! なんでこんなヤツが主人公なんだよとムカムカ(というほどでもないけど)。自分の甘さも大きな要因なのに、東京帰ってやっぱグズグズ泣くし。

そんなハジメも、最後にはなんとか救われるんですよね〜。とりあえず勉強したり、言いにくい雰囲気のところを言いたいこと言ってみたり、自転車でかっとばしたりするのはいいのですが、苦労をかけた彼女を含めた周囲の人、謎の人にも手をさしのべてもらえる。どんだけ、周りの人がいい人なんでしょう。そういう意味では、東京人のハジメに対して、脇を固める茨城の人はみんないい人ということが言いたいのかな!?

いろんな見方があるかと思いますが、ダメなハジメに感情移入する方もいるでしょうけど、私としては、周囲のいい人に救われながら見た映画でした。私も、ハジメにダメ出ししながら「だめだこりゃ」と思って見るのはやめました。私、主人公がだらしないのを他の人が支える映画って、あんまり見たことないかもしれません。

終わった後の舞台挨拶で原作者さんがおっしゃったように、脇役の方がみなカッコイイ!

とにかく、ミズキのお父さんが良かった! シーンの数(バリエーション)もセリフ量も半端なかったでしょうに、茨城の、わかってくれるいいおじちゃんを熱く演じてらっしゃいました。挨拶に出てきた方が映画そのまんまだったので、びっくりしました。私もお母さんのことは台本変えて欲しかったですわ。

そして、村議の息子、タケル。村にいて、若者で、力もあって、仲間もいて、フットワーク軽く動けて、イケメンで。本当に現実にいればいいのになぁ〜と思ったけど、演じた方が茨城の方なんだから「いる」と思ってもおかしくないんですよね。



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ちなみに、会場は大洗の文化センターで見ました。夏休みはなかなか身動きがとれなくて、やっとです。大洗といえばガルパン。この日も平日だというのに何人ものファンの方を商店街で見かけました。後で知ったら、翌日があるキャラの誕生日なのでファンの方が集まってたようです。こんな活発な、うらやましい商店街を横目に上映する、地域活性化が背景の映画。でも、大洗だってずっとこうだったわけではなく、いろんな人のいろんな想いや行動があってこその現状なのですから。茨城の異なる状況を見た感じで、大洗の商店街を後にしたのでした。

それから。その都度トラブルはいろいろあるでしょうが、イベントやる、出ると決めたなら、ちゃんとやりましょう。そのあたりは勇気をもらえました。10/2がんばります。