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ミニサイエンスアゴラ@東京

科学技術コミュニケーション

先週末になりますが、ミニサイエンスアゴラ@東京、に参加してきました。

http://www.scienceagora.org/scienceagora/agora2009/miniagora2010.html

昨年11月に(も)参加しましたサイエンスアゴラについて、簡単に言ってしまえば「ご意見を」という集まりです。サイエンスコミュニケーションネットワーク横串会メンバーのみなさまともまた(もしくは初めて)会えそうなので、それも期待してゆきました。年末の横串会主催のアゴラ報告会には、子供がインフルエンザで参加できませんでしたからね…。

最初に、アゴラ事務局の渡辺さんからアゴラの目的や背景、そして2010年の案(開催日数は2日半に短縮)などの紹介がありました。「お客さんに見せる」だけのタイプのイベントだけでなく、参加者同士による話し合いタイプのイベントが一定割合存在したり、学校関係が出展が相変わらず多いものの、任意団体によるものが30%程度あるなどの傾向の紹介もありました。つまり、従来の「上から教える」ようなものだけでなく、みんなでやってみよう、コミュニケーションしよう、的な側面がきちんと存在することが印象に残りました。けど、それでも「まだ多様性が少ない」「コミュニティ内に留まっている」ような意見もあるようです。

次に、コメントとして、毎日新聞の元村さん、高校教諭の原田さん、国立科学博物館の小川さんによるお話がありました。

この業界(?)では超有名な元村さん、初めて生で話してらっしゃるのを見れました! お話は、多分普段から考えられていることなのでしょう、とてもわかりやすかったです。「イベントをPRしたいのなら、こういうふうにマスコミを上手に使え!」というのに改めて「なるほど…」って感じでした。「行ってみないとおもしろさがわからないのでは、困る」というのは、マスコミだけでなく普通の参加者だってそうでしょう。一方で、アゴラが科学技術コミュニケーションの仕事探し&出会いの場、になっているのかな…、というのはちょっと疑問が。もちろん、「こんなところにこんな仕事があったのか」みたいなのはありますが。実際のアゴラの場において「科学技術コミュニケーションは職業じゃなくって能力」みたいに大きく発言されちゃうとおり、ちゃんとした仕事やお金に通じるには、まだまだ道は険しい感じがしてます。

原田さんによる、「理系部活高校生の発表の場を設けて欲しい」というご要望はとてもよくわかります。が、既にあちらこちらでそういうのを目にしている私には、正直、「???」でした。天文学会だって高校生は発表できるし、先日は、茨城大で行われた科学系部活動の発表会をのぞいてきました。こういうのは、進んでる分野(やっぱり天文はそういう活動が早い?)や地域(つまりは、熱心な先生がいるかどうかとか)、によってしまうものなのでしょうか? 決して、アゴラだけが高校生と研究者を結ぶ場ではないと思ったのですが、どうなんでしょうか。

小川さんのお話では、「世代と目標に応じたサイエンスコミュニケーション」の続きで、個人の文脈、物語を考えるべき、というのが印象に残りました。人が耳を傾けるのは、壇上から振り下ろされるような演説ではなくて、物語なんだな、というのを思うこの頃なんです。が、アゴラという場に個人的物語は向くのでしょうか?

ここまでで1時間程度。その後、お話をされた4人の方が前に座って、会場からの質問やコメントを受け付けることになりました。

はい、最初に質問させていただきましたのが私でございます。趣旨としては、アゴラの主目的の一つが「交流や連携」ならば、その目的は既に4回行われた上である程度の成果はあるのか? あったとして、行った事務局(等)は把握できているのか? ということだったのですが。自身の所属する横串会も含めて、活動は把握されているということはわかりました。けど、(入場者数やイベント数などの単純に比較、列挙ものだけでなく)そういった活動のまとめや成果報告は、結局は、やはりそういった交流団体からしか生まれないのかな、とも思うと、がんばらねば、と思う一方でちょっと残念な気もいたしました。やっぱり、私の周囲の人が常に感じているような手薄感は否めません…。

続けて、たくさんの質問や意見が出ておりました。

前半は主に、これだけのイベントになってしまったアゴラについて、その目的(例えば集まって欲しい人、専門家かコミュニケーターか一般市民か、など)を絞るのか、それとも、多様性こそがアゴラでありそれを保つべきなのか、双方の意見が出されました。みなさんの意見やそのための手段の例などの話を聞いてるうちに、一つ、自分の中で「こうすればいいのかな」と思った点があります。昨年は三鷹や函館でも科学祭が行われました。それが、アゴラの子イベントという位置づけをして良いのかはわかりませんが、そういう見方もできるでしょう。また、アゴラにおいての他の国との交流の話もそういえば出ていました。とすると、やはり、「東京にて」行うということは、「日本一」みたいな質の高さが求められるのではないかと! ターゲットは、子供も専門家もみなさんありですが(そういえば、「専門家もちょっと分野が違えば素人同然」という指摘もありました)、イベント内容の多様さ(会議でもお祭りでも)を残しつつも、みなさんが「おぉ!」と思えるような良さを保障すべきなんじゃないかな、と。そういう意味で、今年、2日半に絞るというのはチャレンジでありながらも、目的をわかりやすくするいい傾向なのではないでしょうか。そう、やり足りない人、アゴラでネタを仕入れた人は、自分のところでまた科学イベントやればいいんですよ。何も、東京の子供や家族、東京への交通費が出せる人だけが参加すればいい、ってことではないのですから。

中盤、横串会会員でもあるyokodonさんから、もっと実質的なこと、例えば、出展者がちゃんと出展しやすい環境になっているのかどうか、交流がしやすいようにできているのか、から、非常に重要な「食事」の問題までの指摘がありました。このへんは、横串会でのアゴラ反省会でも出た内容で、私もノートにメモしていったことです。時間が限られていたせいで残念ながらここに集まった人から「私はこう思った」みたいな意見を聞くことはできなかったのですけど、事務局側には受け止めてもらえたようです。

また、横串フィールド長だった若だんな@新宿さんも発言されてました(こちら)。お金の問題は、正直、とっても気になるところです。けど、いくらやりたいことがあったって、この「仕分け」なご時勢、「なんでもあり、多様性こそいい!」みたいなのにお金がほいほい出るとはとても思えません。だからこそ、知恵をしぼらないとね、というお話はごもっともでした。実行委員でもある先生からの「アゴラの“中継”や“記録”をもっと充実させたい」というお話には、「横串では、携帯による記事投稿も、関連サイトまとめも、(無償で)やってるもんねー」(もちろん私だけじゃないですが)と思ったくらいですけど。決して、横串会が先を行っているというわけではなく、「こうした方がみんなのためにもいいんじゃない?」って思ったことをやってただけ、なんですけどね。

という感じで、短い時間でしたけど、全体を通してみれば、重要な反省点、問題として考えてゆかねばならない点、改善案などはいくつも出されたような気がします。

しかし、横串会は発言率高かったですね! 5,60人ほどいた会場、十数人が発言しましたが、会場にいた横串メンバー5人全員が(本人が名乗った所属は別でも)発言してましたよ。やっぱり、普段から問題意識を抱えているから、話し合いの場を持っているから、でしょうか…。

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ところで…。