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滝にマイナスイオンはない!

サイエンス

9月に入りましたが、まだまだ暑い大阪です。2学期も始まりましたけど…、子育てに休みなんてないですね。

さて、こうも暑さが続くと、テレビ番組も涼しさを求めた企画になるのはわかります。我が家は先日、「テレビチャンピオン」で滝に詳しい人の選手権を見ましたが、「ザベストハウス」という番組でも滝が紹介されたいたんですか(その番組は見ませんでしたが)。

携帯サイトビジュアルボーイの出合正幸さんの日記にここで言及したことは少なかったのですが、出合さんがその番組を見て、「滝壷のない滝に行ってみたい」って書かれてて、私もどこか調べました。簡単にわかります。南米ギアナ高地にある滝でした。

ギアナ高地テーブルマウンテンとその周辺の秘境については、随分前になりますが、ニュースステーションの特集で何回にもわたって、そこの地形や植物などを紹介していたのを思い出します。「地球上にこんなすごいところがまだ残されていたんだ!」って、衝撃を受けた覚えがあります。テーブルの名のとおりの本当に上が平らな山、その中にある奇妙な形の洞窟、そして、そこでしか見られない変わった植物など…。それらの映像とともに、ナレーションの江守徹さんの声も印象に残ってます。この、テーブルマウンテンから流れ落ちる滝の一つが、それなのですね。

行ってみたい、見てみたい気もしますが…、そこまで行くためにエネルギーを費やしたりするより、その自然のありのままをそっとしておきたい、という気持ちの方が強い私です。

ところで(実は本題はこちら)、このVB日記の感想を何人かの方がブログに書かれていたのを拝見させていただきましたが、その中に、

「滝にはマイナスイオンがたくさんあって…」

などの記述を見つけました。

すいません。科学技術コミュニケーターとして、ここはどうしても見過ごすことはできませんでした。

そもそも、マイナスイオンなる物質は科学的に定義されていません!!

なので、

滝にマイナスイオンはありません!!!

が、もうちょっと譲って…、帯電した水滴ならあるでしょう。

けど、そういったマイナスイオン」が健康にいいとかいうことも、科学的に実証されておりません

滝に行くと気持ちがいいのは、滝から流れ落ちる水が気化することで熱が奪われて、涼しく感じるから、そして、緑や自然に囲まれてそれでいい気分になれるから、ではないのでしょうか? 逆に、都会が好きな人ならそんなど田舎、ストレスになるかもしれないでしょう…。

マイナスイオンが名に付く家電については、一時期のブームは去って減ってきてるとはいえ、暑さが続く夏、滝が話題になる度に「マイナスイオン」なるニセ科学がまだまだ科学的に解明されていることとして信じられていて、日常会話にものぼるんですね〜 (~_~;)

CoSTEPで、ニセ科学と戦っている大阪大学菊池誠先生の講義を聞いたことをブログにも少し書きましたが(id:camelopardalis:20070413)、その時にsuikanさんから「科学的な考え方で社会を圧倒的に埋め尽くすという動きに参加するというのもありだと思います」というコメントいただきました。埋め尽くすまでは至ってませんが、やはりここは黙ってないで何か書くべきかなぁ、というわけで、この記事なのでした。