地震防災と科学技術コミュニケーション

これもぎりぎりでレポート出したんですけど(ゼイゼイ)、最後から3つ目の講義が、「地震防災」でした。講義の印象に残ったことかコミュニケーターとして参考になったことを書かなければ…、というのがレポートだったり、普通ならここにも書くことなのかもしれませんが、でも、これはなんかちょびっと違う気がしてます。

名古屋大学の福和先生の講義は、それはもうたたみかけるようなものでした。どういう場所、どういう建物が危険なのか、だけでなく、みんな(隣近所も)が被害を受けたら救助も来ない、医師もいない、消防士だって来ない、何にもない、そんなところで、もし不幸中の幸いにして最初の地震で命をとりとめたとしても、助けてもらえるでしょうか? 次の災害から逃げられるでしょうか? 

多分、多くの人が、大規模災害をともなうう地震なんてそうめったに来るもんじゃないと思ってるし、もし来たら、多くの人が死んでもうどうしようもない、って感じなのかもしれません。けど、本当に大切なのは、一人でも多くの人が助かること、何がなんでも災害から逃げきること、誰も死なない、被害を受けないようにすること。これが大事なんです。

しかし、現代社会は昔とは随分と変わってしまいました。実は非常に危険な場所に密集してたくさんの建物があり、なくては困るライフラインは複雑。かといって、地震が来るかもしれないからこれらを安全なところに移動させろ、とはもう言えません。ならば、この状況でどうやって命を守るようにするべきか? 最善を尽くさなければなりません。

そのために必要な情報を提供し、実際に起きるであろうことを想像させ、何をすればいいのかを示してくださるお話を聞いた私は、受講生ではなくって、防災教室に来たお客さんの感覚でしたよ、マジで。科学技術コミュニケーターとして、どういうことを示せば聞いてくれる人にとって有益な情報となるかということも、先生のお話(地震防災の研究・活動)から学ぶべきことももちろんいろいろあったんですけど。

というわけで、地震はこんなに恐いんだから日頃から備えておかなければならない、ということを、もっと言わなければ、ということでした。友達とかにも(話のついでに少し)話しましたが、やっぱりここにも書くべきでしょう。

講義の最初に、先生が示された、大地震の際に生き残るためのポイントです。

  1. 良い地盤
  2. 耐震性のある建物
  3. 家具の転倒防止
  4. ホイッスルを持つ(中には氏名と連絡先と血液型を)
  5. 171災害伝言ダイヤルを知っている
  6. 水や食料の備蓄 非常用持ちだし袋
  7. 職場や学校まで歩いてゆける

我が家は…、良い地盤ではあることは確かです。ただ、建物は古い社宅なので、あまり良く分からないけど、頑丈だと自信を持っては言えません…。これって、神戸の震災の時に大学生の・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ってやつのケースに似てるんじゃ?と思ったんですが。(汗)

家具の転倒防止は、大きなものは留めてあるし、寝室には家具は置かないよう、最低限のことはしてるつもりでした。けど、子供がいたずらするのでどんどん物を上に置くようになって、これがもし落下したら危険と思うことも…。シンプルライフを目指して物を減らすことは、地震対策にも良いということがわかります。

ホイッスルや非常用袋はまだまだ不十分。そう、チビ達の血液型がわからないのですが、強制的にでも調べておいた方がいいのかなぁ?

そう、携帯電話を肌身離さず持っている人が多い世の中になってきましたが(そして私もそうなりつつあり…)、携帯に、何かこういう災害時に役立つ機能や情報があるといいかなと思ったんですが。ライト代わりにもなるから常に充電しておけ、と言われたことありますし。まぁ、電池が切れたら終わりなんですけどね。

さて、(5)の災害伝言ダイヤル171。毎月1日が練習日です。そう、この記事をわざわざ今日書いてるのは、これをお読みになった方が明日練習してくれることを祈って、です。私も練習しますよ〜。

でも、ただこれ、「電話して、私もできた〜」というのではダメだそうです。よく考えれば当たり前。家族がこのダイヤルを知らないと、自分がメッセージを残しても誰も聞かないし、自分が家族の安否を知りたくて電話しても、メッセージが残ってないことになります。というわけで、家族みんなで練習しましょうね♪

講義を聞いて、感想とかを書き連ねるだけでなくって、少しでも早く実践しなければ、伝えなくては、という気持ちが先に出た、そんな感じでした。

もっとちゃんとした詳しいことは、上にリンクしてある名大の福和先生のページをご覧下さい。