公開前から「楽しみ」「見たい」と何度もつぶやき、やっと見ることができました! ちなみに、ご近所さんにママ友さんに、またもや(こちらでも)原作マンガを借りてしまって読んでた上、さらに、
- アーティスト: のだめカンタービレ
- 出版社/メーカー: ERJ
- 発売日: 2009/12/09
- メディア: CD
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これも買っちゃって聞いてたので、かなり予習済だったのです。
やっぱり、マンガで力を入れた笑いポイントを忠実に再現しているのには、参りました。Ruiと千秋が仲良くしてるところにのだめが飛びついて噛み付いたり。あとは、時計が壊れてて、マルレのコンサートに遅刻しそうになったのに気付いたのだめがジャージズボン一枚&上半身裸で大慌てする後ろ姿とか。自分もクスクス笑い。もちろん、周囲からも笑いがこぼれてきてました。
今回の主軸は千秋が任されたマルレオケですが。あの個性的な団員をどうするんだ!と思ってたら、およそそのとおりに描いてくれて嬉しかったです。多少、担当楽器とか、バイトの内容とか違いましたけど。その人それぞれの、顔つき、髪型、普段着、歩き方なんかまで…。なんかその人が重ねてきた人生を見せてるような、そんな感じでした。あの、チェロ主席のおじさん一家が出てきたところあたりが、涙のピークでして。
上野さんののだめちゃんは、もう完璧。チェックのワンピもとっても似合ってる上に、はしゃげば急上昇、落ち込めば急降下、な、落差表現がたまりません! 一方、千秋先輩の玉木さんは、もちろんとってもかっこいいのですが。指揮やピアノの演技ハードルが高すぎたせいかいっぱいいっぱいにも見えてしまっていて。本番舞台にあがる前から目が真っ赤に見えたのは、お疲れだったのでしょうか? それとも気のせい? もっと、役者なんだから顔やしぐさが「かっこいい!」のが最優先、本物そっくりはその次くらいのつもりで、貧乏下手オケを任されての苦労の表情、思い通りの演奏ができての笑顔など、スクリーンのこっちのお客さんにもアピールしても良かったかなぁ、とさえ思えます。ま、映画終わって後ろの方から、「やばい、玉木宏かっこいい」とかいう声が聞こえてましたから、問題ないのかもしれませんけど。
原作をだいぶ端折ったのが残念なのは否めませんが、本場ヨーロッパの美しい風景には、参りました。その上で、その、クラシックだけではない街の建物や鉄道。それから、街角にいるおばさんや子供やカップル、それからヤギなど…。
いろいろ思うところはあるのですが。さて、音楽の方。
原作になかったのに、映画予告でチャイコフスキーの序曲「1812」がかかった時には、ものすごくびっくりしました。なんで出てこないのに、こんなにメインに使われるの?って。そしたら、ウィリアムテル序曲をこちらにしたとか。
1812は、大砲を使うのでもとても有名な曲ですが。これ、高校のオケでやったことがあるんです。もちろんトランペットで。楽譜が実家にあるのでうろ覚えなんですが、多分1stだったはず。こめかみの血管が浮き出るか!?(ないない)ってくらい、気合いを入れてやった曲です。曲を耳にすると、あの息苦しさまでよみがえってくるくらいです。出身地は、中学には吹奏楽があって、高校でオケがあるような地域だったので、吹奏楽での金管(と木管)経験者はそれだけキャリアがありますから、部内で力があったというか、どうなのか…。やっぱり、金管が華々しい曲をやる傾向が強かったんですよね。で、この選曲だったのか、どうなのか。もちろん上手いオケではありませんでしたけど、すごい楽しかったのも、CD聞きながらちょっと思い出しております。
で、大砲です。もちろん高校に大砲なんてあるわけなく、大太鼓で代用して本番に臨みました。
「17発に命をかける」
(17だったかどうかはうろ覚え)と体の大きな先輩はそう宣言し、大砲用の大太鼓は本来ならば舞台後ろの方ではなく、ヴァイオリンがいるあたり、舞台前の方に設置されました。そして演奏が始まって最後のクライマックスへと盛り上がっていったわけですが…。大砲、数発目を叩いたところで、叩いた勢いでスティックが客席へきれいに放物線を描いて飛んでいってしまったのです! 一番息の苦しいところでトランペットを構えながら、
「あ・・・」
と思ったのが忘れられません。そのまま、大砲なしで曲が終わり、そういう意味でも大変印象深い曲になったのでした。
話を戻しまして。マルレでの1812。大砲はやっぱり大太鼓?と思ったら、劇場の外で刃野刑事…、じゃなくってテオがぶっ放しておりました。なるほどそうきましたか。こちら、慌て者でも失敗はなかったみたいですけど。
あー、でも。期待どおりおもしろかったです。テレビ放送がそのうちあるでしょうから(1年後とか)、今度は子供とゲラゲラ笑いながら見たいですね。そして、後編もむちゃくちゃ楽しみです。