トランペットソリスト班目加奈さん

学部生の時、ですからもう十何年も前になるわけですが。もちろん私は理科系の学科に所属していたのですけれども、こちらはいろんな科のある大学だったので、その他の科の授業を履修することもできました。その中で、とても印象に残っているのが、音楽科の授業でした。

中学校で吹奏楽部、そこで金管楽器と出合い、高校の管弦楽部でトランペットをやっていたので、学部生の時に音楽科で開設されていたオーケストラの授業に参加したのです。もちろん、弦楽器や管楽器が専門で上手な人がたくさんいるのですけど、メンバーの中に少なくない人数で、「ピアノが専門だけどこのオケではヴァイオリン」「歌が専門だけど金管楽器」みたいな人がいて、その楽器経験としては音大レベルまで達していなくてもなんとかついていける授業だったのです。ということで、その授業オーケストラのトランペットの末席に座らせていただいて、週1回の授業をこなし、夏休みに山中湖でみなさんと合宿し、秋の学園祭で演奏を披露して単位を出してもらいました。とても楽しかったので、次の年も単位関係なく出席させていただきましたとも。

そこで、トランペットパートでご一緒させていただいたのが、班目加奈さんでした。彼女はトランペット専門で入学されてきましたから、演奏レベルなんて私とは比べものにならないくらい高かった分、オケ担当の先生からかなり厳しい指導も受けていました。ちょっと珍しいお名前と、女性演奏家(のタマゴ)ということで、私の中ではばっちり印象に残っていました。

その後、私はトランペットをほとんど触りもしない生活になり、彼女はトランペットの道を極めてゆかれ、全く接点がなかったわけですけれども…。

この日、十何年ぶりの再会をいたしました。彼女の地元茨城に転居したので、コンサートに行ける機会があると期待してたのですけど、ようやく実現いたしました♪

演奏は茨城交響楽団。演奏曲の中の一つ、ハイドンのトランペット協奏曲のソリストを、彼女が勤めたのです。

ブログなどでお顔は拝見してたのですけど、本当に大人っぽくなられたなぁ〜、というのが第一印象でした。まぁ、あの時は(お互い?)、高校出たてかそのくらいの感じでしたからね。

トランペットがソリストのコンチェルトって初めて聞いたのですが、口で吹いて演奏してるので、息づかい、唇の動きのなんとなくまでが伝わってきて、「まるで歌みたいだなぁ〜」って感じました。もしくは、かわいいおしゃべりを聞いてるような。そんなふうに思えるのも、彼女らしさが加わっているからなのではないかと、素人ですが。

終演後に、少しだけご挨拶させていただく時間をいただきました。音楽で食べてゆく、ってのもすごい大変なことでしょうに、それをちゃんと手にしてらっしゃって、立派になられました。

そんな加奈さんのブログは

http://kana-mf.cocolog-nifty.com/

です。

今後のご活躍を期待いたします! この近くでコンサートがある時はまた聞きに行きますね。