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映画「シガノココロ」

6日(月・祝)に、茨城県民文化センターにて、カミスガフィルムコミッションの映画、「シガノココロ」を見てきました。昨年に見た「走れ」(感想はid:camelopardalis:20121029)に続く、第二回作品になります。

例によってネタバレな感想記事です。下で「続きを読む」にしてありますが、ご注意ください。

予告動画です。

ちなみに、シガ(「氷花」と書くそうです)とは、真冬に久慈川で見られる流氷のことです。本州では久慈川だけ(あとは北海道?)らしいので、自然科学としてもとってもおもしろい現象だなと思うので、機会があったら見てみたいですね。




写真は、上映終了後の舞台挨拶も終わり、映画を見た方を見送る、監督、プロデューサー、出演者のみなさんです。

実は、上映開始前に、プロデューサー菊池さん(=ハチバスさん)から、「今と2年後が、水郡線を使って表現されている」との説明があったので、
「そんなネタバレしても良いのだろうか?」
「いや、『わかりにくかった』という感想があったからなのではないか」
と思って、ちょっと身構えて見始めました。

現代パート(と、とりあえず呼んでおきます)では、幸恵と貴明、いい感じだったのにすれ違いが始まる二人がどうなってしまうのかが気になります。一方で、2年後パートの水郡線車内では、一人で編みものしている幸恵がどういう状況でどういう気持ちか、というのが、少しずつわかってきます。

終始はっきりしない幸恵の、「好きなだけじゃダメなのかな(今は結婚はしたくない)」っていう態度に、
「好きなら『結婚します』って腹をくくっちゃえばいいのに」「貴明かわいそう」
って思いましたよ、私も。だけど、見終えた時には、意外にも、「幸恵の気持ち、すごくよくわかる!」って、かなりスッキリしたところに落ち着いてしまいました。

ほんのちょっとだけセクハラな上司がいようと、同僚のみなさんがみな暖かく、職場での仕事内容も認められ、おいしいランチの配達もあり…。そういう生活も捨ててお嫁に行くのに決心がつかなかったってのでしょうかね。大好きな彼とその周囲は、幸恵の気持ちを待てるような感じではなかったのかな。あと2年待ててたら、違ったかもしれないのにとも思いますが、それは約束できるものではないですから。

決して、(茨城県内における)町と田舎のすれ違いを描くわけじゃなかったのでしょうけど、水郡線でたったこれだけの距離でも、こういうすれ違い、どんなにいい感じでも条件がぴったりそろわないとうまくいかないものって、あるよね…。というのを、シガになぞらえたのかな、と思いました。

大子町袋田の滝くらいしか行ったことがないので、常陸大子駅周辺であろう、二人のデートスポットなんかは、見た事ないところがほとんどでした。冬の景色も良いのですが、葉がすっかり落ちたりんご園ではなく、他の季節のこの町はどんな感じか見てみたくなりました。

ところで。ランチのドリアの配達シーンで2度ほど出てくるハチバスさんが、普段、配達に来られるそのまんまだったのに、クスッと笑えましたね。普段からああいう感じで気取らず接しながら、みなさんを時に元気づけてるのでしょうね。

こんな感じで、カミスガ発のローカルな映画を見て。何が良いかって、作り手が身近にいるということではないかと思います。映画なんてほとんど興味なかった私でも、
「あの人が監督」
「あの人が全てを仕切ってる人」
「カミスガでオーディションがあるって」
「撮影手伝ってきた」
なんて話を聞けば、撮影してるところも、結果としてできあがった作品も、「どんな感じなんだろう?」と思わずにはいられません。

多くの場合、映画とかでは、その作品が、好みかそうでないか、共感できそうかできないか、そういう見方で選ぶものでしょう。でも、身近に思えるからこそ「見てみたい」と選ぶという、そんなふうに映像作品を楽しませてくれるのは、カミスガならではだと思うのです。

映画作成現場に立ち会うことは難しいですが、カミスガに行けば(次回は6/2)、カメラかついでいる監督さんを見かけることがありますからね。