はらぺこ王さまふとりずぎ

そらいろのたね(こどものとも絵本)
また、なかがわりえこさんの絵本です。読み始めたら下の子が「これ、幼稚園で読んでもらったことがある」って言うのであらすじを話してもらったのですが、だいたい合ってました。幼稚園て前の幼稚園のことだと思うんですが、よく覚えてるもんです。絵がわかいくて、お話がほのぼのしててわかりやすくて、気に入ったのでしょうか? 後になって「自分で読みたい」と言って、のろのろと文字を追いはじめたのでびっくりしました。でも、それだと絵をじっくり見れなくって楽しくないんでない?と、つい気にしてしまいます。

感想を聞くと、キツネが意地悪とかそういう道徳的(?)なものなんか出なくて、「キツネがのびちゃったところ(笑)」とか言うあたり、子供なんてそんなもんだよなー、と思わされます。

カバくんのおしり (にいるぶっくす)
「だってぼくのおしり おおきいんだもん」と悩むカバくん。そのおしりが大きいのか小さいのかでもめる動物達が笑えます。じきにモノを投げ合い、つかみあいの大ゲンカになってしまうんですもの。そして、いきなりかけだして自分のおまるに座るカバくん。みんなもケンカをやめて自分のおまるに…。その、おまるがまた動物達それぞれで(笑) おしりとかそういうの、子供にはうけるネタですけど、こういうほのぼのした感じでなんかいいですねー。

すっぽんぽんのすけ (たんぽぽえほんシリーズ)
慣れない図書館にずらりと並んだ絵本から何を選ぶって、結局、見覚えのある名前を選んじゃうのはいいことなのかどうなのか。また、荒井さんの絵です。しかもすっぽんぽん…orz 風呂上がりになかなか着替えないのはどこのうちの子供も一緒でしょうか。そのまんま悪い忍者と戦っちゃうのはいいんですが、「娘を助けて」っていうのが猫で、忍者が犬なのがまた、すごい発想。

スーパー仮面はつよいのだ (えほんとなかよし)
仮面といってもライダーではありません(^_^;) それにあこがれる子供っていう点は似たようなものですが。

NHKのがんこちゃんのデザインをされたのでも有名な武田美穂さんの絵本です。絵本なんですが、中がマンガみたいなコマ割りになってます。だからっていうわけじゃないけど、こっちもセリフの連続を読んでるみたいでおもしろーい。しかし、クエーサーパーワーって何? とかつっこんじゃいけませんかね。

子供が小学生になったから、小学校生活を描いた絵本がさらにおもしろく感じられるようになってきました(私が?)。

ももいろのきりん (福音館創作童話シリーズ)
ここから童話です。前回のらいおんみどりの本の最後に出てたので、借りてみました。有名な作品のようなので。

主人公るるこちゃんは女の子で、きりんのキリカが桃色だし、女の子な(メルヘンのみ?)話だなぁ〜と思って読み進めてたら、中盤、冒険があったのでちょっと驚いてしまいました。“はげちょろけ”な動物達に笑い、くれよんがすずなりになってる木に意表をつかれ、一撃でぶっ飛んでっちゃうオレンジぐまに大爆笑。最後、真っ赤なへびさんがるるこちゃんにプレゼントした画用紙は、実体化ペン(クルルがサブローにあげたやつ)と同じ機能を持つ、実体化紙じゃないですかね?

はらぺこ王さま ふとりすぎ (ちいさな王さまシリーズ (1))

はらぺこ王さま ふとりすぎ (ちいさな王さまシリーズ (1))

こちら、昨年度に上の子が幼稚園でやった劇の原作本なんです。見つけてきました。絵本だと思ってたら(文字の多い)童話の方だったとは。しかも、この王さまシリーズは何十冊もあるものだそうです。ちょこっと調べたり手に取ったりしてわかったのですが、本編の王さまシリーズは大人のひげな王さまが主人公です。一方、もっと小さい子供向けの、文字が大きくて少なく、絵もたくさんある本が、子供王さまが主人公の「ちいさな王さま」シリーズです。そして、これはそのちいさな王さまの1巻。

劇をDVDで何度も見ちゃったのであらすじどころかセリフまで頭にしっかり入ってたのですが、なるほどこういう話だったとは! 「このセリフは○○ちゃんだった」とか、原作と微妙に違うところ(例えば、本は「校庭」、劇は「運動場」←幼稚園だから校庭という言葉になじみがない)を指摘したりと、しょうがないんですけどそういう楽しみ方を(も)してしまいます。

劇では
「(からだ)ー(あせ)=(はらへった)」
といった観衆が笑えるポイント(要所)がすごくはっきりしてて、他のクラスの子なんかにもけっこう評判が良かったんですけど、それが文字だけだとけっこうあっさりと感じててしまうものなんですね。このあたりは、演出のテクニックがすばらしかったのでしょう。前に「ふしぎなキャンディーやさん」の感想でも書きましたけど(id:camelopardalis:20081013)、この幼稚園の劇ってば、改めてすごいなーと思ってしまいます。そう、引き算の概念(式)なんて、わかれば笑えるけどそれを幼稚園児に言わせてしまうところなんかも。

実は、この王さまの始まりを知りたくて、一番最初に出たという

ぞうのたまごのたまごやき (寺村輝夫の王さまシリーズ)

も借りてきたのですが、文字が多くて3話入ってるうちの2話まで読み聞かせたところです。こっちはヒゲ王さまなんですが。この王さま本当にたまごが好きなんですねー(だから「はらぺこ〜」でも卵の海を泳いだりしてる)。けど、いっつもわがままばっかり言って失敗したり周囲を困らせてるわけではなさそうです。これからいろんな冒険もするの、かも。全部で何十冊もあるから、いろんな話を読んでみたくなりました。が、まずは「ちいさな王さま」からにしときましょう。