しもばしら

しもばしら (かがくのとも傑作集―どきどき・しぜん)
大阪に比べたら寒い茨城にやってきたのですから、雪は降らなくともこれなら体験できるでしょう、ということで、霜柱の絵本を選んできました。本物の写真じゃなくって全編とも絵なんですが、それでも、どんな形のものが見れるかから、冷凍庫を使っての霜柱の作り方まで解説してあります。

もー、これを読んだら子供達ってばますます興味津々! そして、読んで間もなく寒波がやってきまして、念願の、霜柱をバリバリ踏む体験ができました。水が凍るというたったそれだけですけど、いろんな現象が見られるものですね。真冬に何日も氷点下になるのも悪くないかも。いやむしろ、子供はそっちの方が好きでしょう。

ミイラくんあそぼうよ (わたしのえほん)
港にやってきた、博物館に納入される子供のミイラを見たツトムくん。気になったので、(日中も訪れたけど)博物館に忍び込みます。すると、「ぼくをそとへつれてって」という子供のミイラくん。恐がりもせず、友達になってしまいます。ツトムくんのお母さんもちょっとだけびっくりしたけど、優しくもてなしてくれます。そんなふうにミイラと遊んじゃうという衝撃的(?)なお話。しかも、最後が…。

ちょうど少し前、NHKのエジプト発掘番組を見たばっかりだったんですよ、子供とともに。多分、第二回の再放送だと思います。若い王とその妻のお話とともに、子供のミイラも出てきました。だから、あの子供のミイラがこの絵本のミイラくんと重なってしまいます。ミイラくんが思い出す、やさしくてきれいなお母さんの身につけていた装飾具が、棺の中から見つかったものとよく似ていることに、うちの子供たちも気付きました。

ともだちキリン
村上康成さんの描くキリン。気になります。親切にしてくれたスズメにお返しをと、一生懸命になって遊んでくれるキリンさんが、けなげですね。スズメと遊ぶんだから、日本の(動物園にいる)キリン、なのでしょうか?

べそっかきフンガくん (おひさまのほん)
5つの短いお話から成る絵本です。どのお話でも、フンガくんは泣いちゃいます。虫歯になったり、迷子になったり、お母さんに叱られてすねてみたり。「あるあるあるー!」って話が続くので、子供にとってもとっつきやすいようですね。

1話、「ダンボールのまき」の最初の絵。塀に囲まれた空き地に土管がある情景は、ドラえもんになんだか良く似ています!

ふつうに学校にいくふつうの日 (世界の絵本コレクション)
きたむらさとしさんの絵本。普通に学校へ行く日だったのに、普通じゃない人が教室に入ってきました。驚く僕。そして、先生の個性的な授業で、想像力がかきたてられてゆきます。上の子は、主人公が思い描くぞうの大行進や空を飛ぶ主人公を見て、「ありえねー」とか夢のないツッコミをするわけですけど、まぁ、想像の世界とそうでない世界を区別できるようになったということで、良しとしますかね。

それにしても、「よそからの先生による出張授業ね」などと私なんかは思うわけですが。居眠りしてる子、マンガを読んでる子もいますけど、多くの子は、先生の言葉どおり「先生は頭がおかしい」とか思っているのでしょうか…。「頭がおかしい」と思われつつも、おもしろい(印象深い)お話(とか)をしてみたいものです。

ねこなんてだいきらい! (おはなしえほんシリーズ)
ねこに大事なつぼを割られてしまった王様は、街中のねこを追放する指令を出し、たくさんのねこが集められます。もう、絵の中ねこだらけ! かわいくてたまりません(笑)

そこへ、悪徳商人が現れてねこ達を買い取りますが、街は今度はねずみだらけになってしまいます。王様はしぶしぶ、その商人からねこをまた高い値段で買い戻すことになるという、上の子に「ばーか」と言われる、そんな結末です。

「まぁ、よくあることなんじゃない?」と言ってあげるわけですが、絵本になっているとばかばかしいことが目に見えても、自分のことだとわからないものです。もちろん大人だってそうでしょう。

カレンダーはにちようび (王さまのえほん)
こちらはいつもの王さまです。ただし、絵本になってます。児童書のコーナーにある王さまの本は4つくらいのお話で1冊になっているものもあって、正直、これまで何度か借りてきたこともあったのですが、1、2つ読んだだけで返却日になってしまうこともありました。こちらはその王さまの1つのお話だけを抜き出して絵本仕立てにしたものです。こちらの方が読み易そうです。

というわけで。いつものようになまけぐせで「毎日が日曜日なら」なんて思う王さまですが、いつの間にやらへんてこな(夢の?)世界にまぎれこみ、「おつかいにいくというのはあそぶことです」「バナナはライオンにあたためてもらわないと」という、反対のくにでの大冒険(混乱)が始まります。そこで、へとへとになって嫌になった頃に夢からさめて、もうこりごり、となるのはいつものこと。

どうも、このおもしろさがくせになっているのは、下の子の方のようです。