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夏期集中演習

なんか遊びレポばっかりの羅列でしたが、本来の目的はCoSTEPの夏期集中演習(id:Namba:20060814)です。というか、本当に楽しく、かつ、実りの多い時間を過ごさせていただきました。

北大は、10数年前に、院生時代に学会で行って以来です。その時の思い出といえば、発表の後、みんなで、かの有名な獣医学部に行って、マンガそっくりの建物や、ハスキー犬や、改築中の家畜病院なんかを見てきたくらいでしょうか。

今回、朝、教室目指して歩いて、平らな敷地と木々、趣のある建物に驚きました。私が通ったことのある名大は起伏が激しく、電波望遠鏡は山の上、歩きまわるのにもひと苦労で、こんなに建物と緑、広場が共存してないですから…。

以下、簡単な演習の感想とかです。個人ブログなので、くだけた表現、書き足らない点はご容赦下さいますよう…。

12日 2限 科学コミュニケーション企画スキル

「科学技術コミュニケーターにとって必要なスキルとは?」をみんなで意見を出し合って、それについて考える、ということでした。私がいたグループは、たくさん意見が出たものの、どちらかというと、その、たくさん出た「スキル」を上手に分類、まとめる方(KJ法)に意識が行ってしまったようで、個々のスキルについてもっとつっこんだ議論をする時間が取れなくて、それがちょっと残念でした(なので、ふりかえりも出しにくかった…、と言い訳。すみません)。それに、私はお絵描きに夢中だったことも(これも、プレゼンテーションで目出つため、とかなんとか…)。

ふりかえってみて、コアとなるスキルはそれはもういろいろあって、これをあげたから他はどうでもいい、というわけではないのですが。気になるところをあげるとすれば、今回は、見てもらうために紙に挿し絵を描いていた、という点から、「描く」ことかなぁ、と思いました。何にせよ、目立つ、見てもらう、印象に残るものにするのに、文字ではなく、イラスト、写真、もっと大きく言えば、雰囲気(演出)といったものは、重要な要素ではないかと思います。別に、じゃぁ、コミュニケーターは絵が描けないとダメ、ということではありません。文章や会話で必要な情報は十分、な時もあります。が、もっと敷居を低く、子供、科学に対して壁を感じる人、にとっつきやすくするためには、視覚、感覚に訴える何かではないか、と思ってます。もちろん、外注も可ですが、目的やアイディアを伝えるのは、やっぱり、コミュニケーターですから。

本当はね、私も、マンガとかすらすら描けるといいんですけどね〜。そこまでのスキルはありません〜。

12日 3限 情報収集演習1

この時間は、実際にあった事件や報告の資料を渡されて解説を受け、実際にニュース原稿を書く、という宿題が出されました。重要なのは、情報を批評的に吟味すること、きちんと科学的か、論理的かを検証することです。もう、普段、テレビニュースは見ない(ので、動画のニュース映像なんかほとんど見る機会もない)、新聞も、子供に教育テレビを見てもらってる間に斜め読み、な生活を送っていると、どうも、そういう注意すべき点がどんどん自分から失われてゆく気がしてるので、ここはしっかりとしなければなりません。

2つ目の課題のガン検診について、バイアスのないデータであるかどうかを見抜いて、有効性を議論する、というお話は、院生時代にやっていた、分子雲の無バイアスサーベイを思い出させます。同じ4mの電波望遠鏡を使って、ある四角い領域を、そこで可視光で何か見えるか見えないかに関わらず、せっせと機械的に観測してゆくという…。そりゃもう、観測してもな〜んにも出てこなくって、つまんないスペクトルばかりをためこんだり、意外なところに分子雲があって、それはそれで距離決めに悩んだり。そんなこともあったなぁ。

医学には興味があって、新聞記事なんかはよく見てたつもりですが、改めて資料を見ると、用語は難しいし、ガンの種類もいろいろあるし。難しい…。

12日 4限 コミュニケーションスキル演習

コミュニケーションを意識して感じながらやってみる、という目的で、実際、生徒同士でインタビューし合うというのをやってみました。

相手の考えていること、本音をうまく引きだすインタビュー、難しかったです。最初に私の方がインタビュアーになったのですが、なんだか時間ばかり気にしてしまって…。ホテルに戻った後にまとめて報告書(宿題)を作成したのですが、「ここは、もっと、『どうして?』というのを聞けば良かった」と思ったところが多々あり…。

一方で、交替してインタビューされる側にまわった後は、インタビューしてる人がわかりやすいように、と意識し、メモを取る時間も必要だから、頭の中で考えをまとめながら、ゆ〜っくり話すのに徹してみました。それが本当に上手だったかわかりませんが、どうだったんでしょう?

13日 2限 情報収集演習2

まずは、昨日の4限で作成したインタビュー報告書をお互いに添削です。ここで気付いたのですが、ある核となる言葉について、相手の方と私とでは、全く認識が違ったのです。これがどこかに載るインタビューだったりしたら…、つっこんだ話し合い(もしくは、一方的削除?)が必要だったでしょう。同じ講座を受ける者同士としても、こんなにも違うものだったとは。難しいです。

そして、次は、情報収集の方法を、インタビューで情報収集してみよう、というのをやってみました。組んだ方が大学院生で、まだ、それほど細かい情報収集の経験者ではなく、少し苦労いたしました。が、話をしているうちに、そこから見えてきたのは、自由さと、時間の余裕でした。情報収集は、ある物事を効率良く理解するために必要な行動でしょう。けれども、一方で、時間やお金に余裕がある人は、必死になって情報を集めずとも、その時に一番のものを見つけなくとも、「こっちがダメならまた次に〜」と思えるのです。(お金持ちとは限らないけど)こういう時間的な自由さというのは、学生時代の特権なんだよなぁ〜、と、なんだかうらやましく感じてしまいました。それはやがて、何かにとらわれない、こだわらない、若いうちに積んでおくべき多種多様な経験へとつながるのでしょう。

一方、私は、「最近、何について情報収集しましたか?」で、本当は、本当に最近すごくすご〜くがんばって情報収集した、ボウケンシルバー高丘映士役、俳優の出合正幸さん、について答えたかったのですけど…。引かれるとまずいので、無難に、「子育て支援」について、にしちゃいました。けど、子育てにまるで無縁なインタビュアーに対してどう理解していただくか、これも、もう、考え考えしゃべりました。

そうして、私が自分自身に対して気付いたことは、「私は、情報収集をできれば自分の目、体を使ってじかにやりたい。そして、その結果をどんどん発信したい」ということでした。子育て支援に関しては、もちろん、子供の個性で合う・合わないがあるので、だからこそ行ってみないとダメなのですが、その体験を、最近引っ越してきたママさんで子育て支援情報を欲している人に、それはもう、私、しゃべりまくってるみたいです。また、昔のことを思い出してみても、MOON CHILDではバカみたいに長〜いライブレポートをせっせと書いてWebに載せたり、もっと昔は、下手なくせにちまちま絵を描いて同人誌を出してみたり。

そういう自分の体験をレポートすることが、果たして何のためになっていると私が思っているのか、このふりかえりを書きながら、気付いたので、また自分自身にインタビュー、そんな感じで、考えてみたいです。さて、相手の方は、何を思ったのでしょうか?

13日 3限 コンテンツディレクション演習

実際には、企画のための基本的な思考法ということで、ある企画(今回はサイエンスカフェ)について、具体的手段についてブレークダウンしてみたり、上位目的にさかのぼってみたりしました。

具体的手段、については、経験者もいっぱいいるし、すべきことをがんがんあげてゆくのは比較的簡単&わかりやすいです。が、上位目的にさかのぼる、となると、いろんな考えがあって、これはこれで、おもしろいことに。そして、その上位目的を達成するためには、別に、サイエンスカフェでなくてもいいのでは、とか、いろんな考え方が見えてきます。「よりよい生活」へと目的がさかのぼると、別に、科学にこだわらなくてもいいと思える反面、別ルートから別の科学な体験に結びついてゆく、そんなことを勝手に想像しておりました。

13日 4限 ファシリテーション演習

ファシリテーションという観点で、実際には、会議について考えてみました。個々人で経験した会議について、良い点、悪い点を出し、グループで、悪い点はどのようにしたら改善できるか話し合い、それを発表、という流れでした。ここで、私、じゃんけんで負けて(!)グループの発表者になってしまったので、ちゃんと発表できるのかドキドキであまり他のグループの話を真剣に聞けなかったのですが…。

うちのグループで出た改善案の一つが、「いずれ、自分自身が会議の議長になった時のため、ファシリテータの能力を今から身につけておく」というものでした。「会議がうまくいかなないのは、議長(主に上司)が下手だから。それを何とかしてもらわないと」という、他人の能力向上を願ったものではなく、やがて自分自身が科学技術コミュニケーターとして、ファシリテーションを行なう場合のことを、ちゃんと想定しないとダメなんだよなぁ〜、ということでした。


写真は、その時に出された問題と改善ための約束事が、先生によってまとめられたもものです。このとおり、すごいことになりました!

14日 2限 ブログ制作演習

これについては、宿題が出てますから、その時にたっぷり(?)、ブログでどんな科学技術コミュニケーションができるか、書きたいと思います。

あぁ、本当は、12日の懇親会や、その後のサイエンスバー、など、楽しいこといっぱいあったのです〜。いや、本当に、コミュニケーションをたっぷりさせていただいた、3日間でした。選科生約30人、折角集まったのに、あまりお話できなかった方もいらっしゃって、あぁ、もったいない。先に描いた14日の帰宅報告に、「巨大オフ会」と書きましたが、もう、本当に、ネットを通じて知っていても、実際に会って会話する、先生に質問するのはまるで違い、その後の関係に大きく影響を与える、というのを、帰ってから身にしみて、感じているところです。