- 作者: 吉川英治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1989/03/24
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
読み終えました。
前にも書いたとおり、あの時代の用語も名前もいろいろと難しいんですが、けど、やっぱりおもしろいんですよ。この人どうなっちゃうんだろう?みたいな感じで。
以下、軽く感想です。ネタバレしてしまうかもしれないので、続きを読むです。
清盛20歳からお話はスタートするわけですが、「早く知ってる名前(=2年前の「義経」に出てた人)が出て来ないかなぁ?」って思ってたんですけど、なかなか出てこない。やっと時子さんと結婚して、弟の時忠が出てくる、そのくらい。全16巻あるわけだから、まだまだなんでしょうけどちょっとそのあたりはじれったくも感じましたが。
けれども、史実がどうかはわからないけど、いろんな人物の話やエピソードが出てきて、主役の清盛と関係ないじゃん!と思っても、いちいちそれらもだんだんと気にるようになって、次々にページをめくってしまうんです。
エピソードいろいろあった中、今、ふと思い出したのは、清盛と母の関係のことです。「義経」ではお徳が「清盛は母との縁が薄かった」とか何とか話してて、それが清盛(渡哲也)の心を知る1つの鍵になってたと思うのですが、こんなひどい母親だったとは…。
最後の解説にも書いてあったのですが、この作品は、1950年(昭和25年)から、週刊朝日で連載されていたものだそうです。だから、サブタイトルが付いた数ページの話のまとまりになっていたのですか。週間連載というスタイルもさることながら、連載当時=終戦後という時代も表しているというのに、そうなんだ〜と思うことしきりです。歴史小説が、今読むと別な昔の時代の様子も語っているという、なんとなく不思議な感じです。
ついでに、これが原作の大河ドラマのキャストも見てきました。もう、大物役者さんがずらりですよ!! でも、映像がないとは残念です。写真もないのかなぁ? 「義経」に出てなかった若い清盛と周辺の人々の顔を、このリストで少し想像してしまいます。
もちろん、続きが気になりますっ!! けれども、こんなんやってると他のやることが進まなくなってしまうので、次に手をつけるまでしばらく時間を取ることにいたしましょうか。