「水戸の家」改め、「T家の転回」

cam.hatenablog.com

ここで書きました現代美術作家さんの作品「水戸の家」、改め「T家の転回」ですが、事前に説明を聞いた人向け(あと関係者?)に向けて、プレオープンのお誘いがあったので見てきました。

たまに家の前も通ってたのですけど、塀に囲まれてるので工事の進捗状況はわからなかったからどうなっているのかと心配もしてたんですが、無事に完成したそうです。


THE REVOLVING HOUSE OF T.|Mochida Atsuko 持田敦子

作家(東京藝術大学の院生)、持田敦子さんの作品紹介サイト。



まずは当日のツイートから。

「回転」ではなくて、正確には「転回」が正しいですね。

室内の写真ですが、廊下が切れてる(!)のがわかります。ゆがんでいるのは、iPhoneに広角レンズをつけてあるからです。100円均一で買ったマクロレンズについてるやつです。雪結晶撮影のために買ったマクロレンズですが、意外とこういうところでも広角のが役立ってます。


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(X-T20で撮影)
敷地内のお庭から見た外観はこんな感じの、使われなくなってから10年ほどというお家です。ご一緒した方は「すごいなぁ、いいなぁ」と、まずは、昭和の民家らしいところに感動してます。聞けば、やはりこういった使われない古い家は、取り壊されるか、あるいは放置されても中がそのまま見れるようにはなってないので、それが残っていて見ることができるだけでも感動ものなんだそうです。

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家族で暮らしてた頃に貼った地図とかそのまんま。

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iPhoneに広角レンズつけて撮影の、室内。畳が丸く切り取られてます。

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一つ上の写真の奥に見えている、家を支えるはずの大事な柱が、切ってあります!(縦撮影したものをスクエアにトリミング)

ですが…、

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回転軸となる金属軸を取り付けてあるので、

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回ります!!! 手動で、ゆっくりと、ですけど。

畳の部屋が外へ出ていきなり崖下、みたいなイメージ?

この写真では見学者が後ろを向いてますが。回してる時とか、畳に座っているところを回してもらっている時とか、もうみんな笑いが止まらないという感じでした。



プロの方が撮影された動画です。自分も撮りましたが他の見学者のみなさんが写ってしまっているので、こちらでお楽しみください。



現代美術もよくわかってない、ド素人の私の感想。

「何がしたいのか、わけわからん!」 (褒め言葉)
「家を切って回すとか、頭おかしい!!」 (褒め言葉)
「なにこれー? すっごーい! たーのしー!!!」 (褒め言葉)


作者の意図したものはあるでしょうが、それは何か特別な1つのことではなくて、鑑賞者に新たな何かを思わせるというものなら、この作品のインパクからして、少なくともこうやってなんだかんだ書きたくなってしまう私に対しては、十分にありました。作品のパワーだけでなく、これを考え出してやってみようと思って、やっちゃう持田さんご本人のパワーというか魅力もあるでしょう。

実はこの見学日に、子どもが学校でお世話になっている美術の先生をお誘いしたのですが、それはもうめちゃくちゃ感動されていて、「すごい、すごい」っておっしゃっていて、誘って大正解でした。最近は先生に会うとその話ばっかりしてます。というか私が、こういった現代美術作品の鑑賞方法がわかってないので先生に聞いてます。コツや背景がわかればまたおもしろさが違って見えるかと思って。

5月連休に一般向け公開があるそうなので、水戸および近辺の人も、(水戸芸術館でヘンテコな現代美術には慣れているでしょうが)ぜひ! オススメです。