100ぴきのいぬ

気付けば随分と書いてなかった絵本ネタです。図書館通いは続けているんですけどね、夏休み前後は(他も)工作やら実験やら、自由研究参考本なんかを借りてると、お話系は少なくなる傾向があります(で、読書の冊数を稼ぐのに困る?)。そういえば、読書感想文はやらないで、ひたすら研究系ばかりやってましたし。そういう家は少ないと思いますが。

というわけで、下書きにたまってものなど、いくつか。

100ぴきのいぬ 100のなまえ (ほんやく絵本)
同じ種類の動物がいっぱい出てくる絵本は毎回うけるのですが(かえるの話とか)、これもめちゃくちゃうけました。犬たちの名前も顔も超個性的。いや、100ぴき書き分けるのですから、個性が出ないとわけわかんなくなっちゃいます。で、その犬たちの名前を全て読み上げ、その鳴き声を全て読み…。それが楽しいんですけどね。

一番うけた犬は「パック」。顔が、お化粧のパックみたいだから?(そのまんま)

次点は「ズボン」。上半身と下半身で色が違うから!

しかし、この話のすごいところは、実は、こういうふうに何百匹もの捨て犬と暮らしている人をモデルにしているとか。しばらく前に、テレビ番組でそれらしい女性を見たのですが、この人なのかもしれません。

わたしはあかねこ
父は黒、母は白、兄弟は白や黒やぶちなのに、わたしだけ赤い猫。そんなあかねこのお話です。両親も兄弟も「わたしのことを思ってくれて」白や黒にしてあげようとするのですが、本人はそのやさしさをわかった上で、ある日、家を出ます。やさしさであっても、個性や本人の意思を尊重しなこともあるんだよなー、と、簡単な話ながら考えさせられるんですが。

子供の方は、その後にあかねことあおねこ(夫)から生まれた、カラフルなねこたちに大ウケというか、関心したというか。作者の名前とともに、久々のヒットでしたね。

きりのなかのサーカス
イメージはこちらだけど、借りてきた方の訳は谷川さんではなくてこちらの方。
きりのなかのサーカス (好学社の世界秀作絵本)

国語の教科書にブルーノ・ムナーリさんが紹介されていたので、それならと探したのですが、こちらの絵本しか図書館にはありませんでした。最初と最後が、半透明の紙に印刷されているので、奥が少しだけ透けて見えるところが「霧」。そして、中盤の、紙に穴があいているところがサーカスの部分になってます。

「触れるものすべてを芸術にしてしまう」という方。何やら意味不明な内容ではありますが、意味を考えずにめくってみて、「あーだこーだ」親子で言い合ったり、変なところを見つけっこすることこそ、コミュニケーションで、それを生み出すのが芸術なのかもしれません。

よみきかせお仕事えほん はやおきふっくらパンやさん (講談社の創作絵本)
パンやさんのお父さんのお仕事、その一日を描いた本。子供達が寝ているうちから起きて仕事をしているパンやさん。食卓に欠かせないわりに、その仕事内容を知れるのは限られているかもしれません。

パン屋さんが近くにあるといいのに、と思うのは常ですが、こんなに大変ならもうかること確実じゃないと出せないよね、とも。