がまくんとかえるくん

なっとうぼうや (学研おはなし絵本)
水戸なら納豆でしょう、ということで見つけた絵本。しかし、のったくん(きりん)が食べようとしたなっとうぼうや達は、かわいく歌を歌いながら逃げていってしまいます。いろいろあったけど、結局逃げられたまま。かわいいんだけど、なんか納得いかないなー、という顔をしている子供達でした。

じょうずだねちいくまくん (児童図書館・絵本の部屋)
前にも多分借りたことのある、ちいくまくんシリーズ。おおくまさんと一緒に冒険に出ます。何をやっても暖かく見守ってくれるおおくまさんがいいですね。で、果たして、二人の関係は親子なのでしょうか?

みみずくミミーのあみもののたび
あみものにはまっちゃったみみずくのミミーは、仲間に編み物の良さを理解されないので、編み物を喜んでくれる動物達がいる場所へと旅に出ます。

どんな状況の誰が喜んでくれるのか? というストーリーを追うのももちろんおもしろいんですが。毛糸でできあがったものたちも意外だし(気球とか船の帆まで)、かなりカラフルなのです。編み物するんでわかるんですが、こういうのは一色よりずっと難しいんですよー。ミミーってばどんだけ器用で根気づよいのでしょう、と思ってしまいます。

のまどくん
タイトルを見て、「requiem for the man of nomad」という、MOON CHILDのシングル曲を思い出したのは言うまでもありません! 「君がのまどくんかー!!」

のまどくんのおでかけ。水たまりに足をつっこんだり、虫の死骸や汚い消しゴムなど拾ったり。上の子は、宝を持ち帰り家に隠すところまで「自分とそっくり、同じだ!」と、激しくうなづいておりました。のまどくん、いろいろあって家に戻ったとたん、「またそんなものひろってきて」とお母さんに言われてしまいます。パパママ泣いてませんが、nomadってこんなんだよなー、でもこれが本質だよなー、と、思わず歌詞と比較してしまいます。

ゆきをしらないこねこのおはなし
寒いのも冷たい雪も嫌な兄さん、姉さん子ねこに対して、「でもたのしそう」「おもしろそう」と言える末っ子ねこ。

シカクだいおうとハナクソ=マルメル (あかね幼年どうわ (35))
こんすけくんシリーズがある「あかね幼年どうわ」。そのラインナップを読み上げてた中で、子供達が一番食いつき、笑いまくったタイトルの本がこちら。

四角くなければいられないシカクぼしのシカク大王がまるい地球にやってきて、みんな四角にしてしまおうとシカクピストルを射ちまくります。一方、その地球のマルメルじまに住む、島で一番強いハナクソ=マルメル。大王との対決が始まります。

思ったほど汚く(?)なく、ギャグ満載というふうでもなかったので、読み終えた後、子供達はポカーンとしておりましたが。

しりとりこねこ (こくどしゃのおはなしぶんこ)
こんすけくんのもりやまみやこさんの童話。3匹の猫がしりとりしている、その会話がひたすら描かれているそれだけの本です。たま〜に「そんなもの見たことない」といってもめたりもしますけどね。

ちなみに、このくらいの幼年童話だと、絵本ではないけどどのページにも絵が入っております。そして、その絵の中に小さく描かれているものがしりとりになっているとは! これは、文の作者さんというより、絵の方の発想なのでしょうか。

ふたりはともだち (ミセスこどもの本) ふたりはいっしょ (ミセスこどもの本) ふたりはいつも (ミセスこどもの本) ふたりはきょうも (ミセスこどもの本)
国語の教科書に載っている「お手紙」。その原作本のシリーズです。

いやー、かれこれ3週くらい毎日「お手紙」を音読してましたからね。この二匹が一体どういう人物(?)や関係なのかだんだん気になって気になって。最初に一冊、そして3冊、読んでしまいました。

1冊目の「ふたりはともだち」を読んでわかったことがあります。「お手紙」にて、よく絵を見ればかえるくんはボタンがいっぱいついたジャケットを着てるんですが、それは「なくしたボタン」のお話に理由が書いてあります。

「お手紙」の感想も書き残しておきましょう。上の子は、「のろまなかたつむりくんに手紙を渡すなんて、間違ってる!」と、最初に読んだ時はぷんぷん怒ってました。私も、「早くお手紙をがまくんに見てもらいたいだろうに、何やってるんだろう?」と思ったものです。しかし、何度も読むうちに、かえるくんが足の遅いかたつむりくんに、あえて手紙を届けるよう頼んだのではないか、という気がしてきました。だって、待っていた4日間は「とてもしあわせなきもち」だったのですから。そして、そうまでしてお手紙にこだわったのは、前の「すいえい」のお話での出来事があったのではないかと思うのです。

続きもいろいろ衝撃でしたね。「お手紙」に描かれているような、のーんびりした暮らしぶりだとばかり思っていたら、お互いの家を行き来するだけでなく、庭の手入れをしたり、そりすべりの遊びに出たり、たこあげしたり。のんびりでめんどくさがりやだとばかり思っていたがまくんが、実は料理上手(でも片付けはめんどくさい?)であることがわかり、親子でびっくりしたものです。

一番笑えたお話は「そりすべり」。かえるくんがそりから落ちた後も一人で調子に乗って笑顔でそりに乗るがまくんの意外な面! そして、いないとわかったとたんに転びまくる激しさの落差がなんとも。一方、「いいなー」と考えさせられたのは、「おちば」。結局は何にも変わってない(片付いてない)んですが、それでもふたりはとても幸せなのです。多分、翌朝事実を知っても、二人の幸せな気持ちはほとんど変わらないんでしょう。