部分日食@茨城

前の記事(id:camelopardalis:20090707)で言及しました幼稚園での観望会ですが、雲の切れ間から欠けた太陽を見ることができました! 私自身は、しゃべったり、道具の貸し出しなどで慌てぎみで、写真といえばこの程度しか撮れてないんですが…。もちろん、周囲には子供達、お母さん、お父さん、先生方、ざっと20-30人はいらっしゃったかと思います。

この日、事後連絡等がちょこちょこ遅れぎみで、みなさんに集まってもらってから私が説明をし始めたのが既に10時20分頃になってしまってました。実は、その時はまだ雨もぱらついていて、たくさん集まっていただいたものの、多少、残念&あきらめムードの漂う室内ではあったのですが…。話の後は室内で日食用サングラスで照明なんかを見てもらいながら、私はお母さん方とコミュニケーションタイム。その頃、夫には外(というか軒下)で天体望遠鏡のセッティングをしてもらいました。天体望遠鏡なんてこれまで見たことない子もいるでしょうから、景色をのぞいてみる体験だけでもということで、そこには会場を後にした人から順番待ちの列ができてました。

私も子供と会場を後にして、望遠鏡の周囲にいるみなさんの様子を見たりした後、
「なんとなく外が明るいなぁ〜」「太陽どうなってるかなぁ?」
って上を見たら、雲間から欠けた太陽が見えるではありませんか!


「見えた!!!」

思わず叫びましたとも。園から帰りかけてたみなさんもたくさんいらっしゃいましたが、そんなみなさんのいっせいに太陽を眺め、また戻ってきてくださいました。そこで、2枚あった日食用サングラスをまわして使ってもらったり、望遠鏡に太陽を導入したりして、見てもらいました。とにかく、雲間から顔を出した太陽が丸くなかったところ、みなさん驚いてらっしゃいました。のろのろやってたので、この時もう既に11時前後で、太陽も一番欠けてる時間帯になっていました。

他、安全な見方ということでいくつかありましたが。木漏れ日については木々の多い園庭ってことでけっこう期待してたんですけど、雲が多いので安定してよくわかるというほどにはならず…。同様に、プリペイドカードの穴でも「見えた!」と思ったのが一瞬で、カメラを取り出すうちに雲にかくれてしまって、いい写真が残せませんでした。それから、筒(ラップの芯など)の先にピンホールをつけて、そこからの光を見る方法ですけど、筒の底にうつすのがあまりうまくいかなかった一方で、筒底にうつし紙をつけてそこを望遠鏡をのぞくように見る、というのは、タイミングが良かったのかけっこううまくいってました。「小さい爪みたいなのが見える」っての、見た担任の先生がおもしろがってらっしゃいました。

今回、一番威力を発揮したのは、やはり、天体望遠鏡でした。「みんなで見れる」「大きく見れる」「多少雲に隠れても見れる」のですから。期待した黒点は少しもなくてちょっとがっかりだったのですけど、太陽を隠す月の輪郭にあたるの山(?)の稜線がでこぼこしているのがわかってもらえたようです。

というわけで、曇り空の中、少しだけ顔を出してくれた太陽をみなさんと楽しむことができました。

コミュニケーションとしては、こんな感じで慌ててしまった感じもありましたし、双方とも落ち着かない子供たちを連れていたことから、ゆっくりというふうにはなりませんでした。けれども、これからまだまだおつきあいのあるみなさんなので、星や宇宙や科学について、気軽に話してもらえればなぁ〜と期待してしまいます。

次回は2012年5月、金環日食。また、みなさんと楽しめる機会を持ちたいものです。その時まで日食サングラスは(も)大事に…。