紫いもで実験

子供の幼稚園での発表会も無事に終わりまして、お休みの日にちょっとした実験をしてみました。

まだ紫いもが余っていたので、おやつに使おうとさいの目状に切って、水にさらし、その紫色になった汁を取り出していろんなものをまぜてみました。

そうです。紫いもの紫色の色素はアントシアニンといって、酸性のものを入れると赤(ピンク色)に、アルカリ性のものを入れると緑(青緑)→青(濃紺)に色が変化します。

酸性のものとしてまずは酢、それから、レモン汁がなかったので家にあったはっさく(八朔)のしぼり汁を入れてみたら、きれいなピンク色のなりました。一方、アルカリ性のものがすぐに思い浮かばなくって…。家の中を子供とうろうろした末、食器洗い機用洗剤を入れたら、見頃にこんなに青黒くなりました(入れすぎ)。その後に、棚の中に重曹があるのに気づいて混ぜてみてこれも青に。並べてみるとこ〜んな感じです。

あまり試験用のプリンカップもなかったので、それほどたくさんの種類のものを試せませんでしたが(他にも、麦茶や砂糖を入れたりもしました)、酸性、アルカリ性両方の変化を楽しむことができました。

けど、その後に子供たち(幼児)に酸性とアルカリ性を説明するのにひとひねりです。酸は「酸っぱいもの」でわかるけど、アルカリは? 洗剤でしょうか…。考えた末、
「ここに謎の白い粉があって、それが塩か洗剤かわからなかったら、紫いもの汁に入れてみる」
と説明してみたのですが、まずはこんなんでいいのでしょうか。

というわけでひととおり実験お遊びした後は、無駄にしないで食べられるところは料理します。いつものようにホットケーキミックスを使いました。

さいころ状に切った紫いもをレンジにかけてやわらかくした後に、牛乳、卵、砂糖、を入れてまぜていたところ…、ボウルの中身がなんとなく緑がかってきたのです。ちょっと気にはなったのですがそこにミックスを投入してまぜまぜ。ミックスに全粒粉のものを使ったので生地が茶色っぽくなるのはわかるのですが、その中に紫いものかけらがゴロゴロあって、でも、生地が緑っぽいのです。抹茶を入れたわけでもないのに。

そして、レンジで蒸して、簡単蒸しケーキの完成です。

おやつにおいしくいただきました。いもは紫、一方、ケーキ部分の色が茶色というか緑がかっているの、写真でわかりますでしょうか?

さて、こうしてブログ記事を書くために紫いもの酸性・アルカリ性実験の記事をあちこち検索して見て歩いたら…、卵の白身が数少ないアルカリ性の食品で、青に変色するするのを知りました。アルカリ性なら青へと変化といっても、反応の程度が薄い時は緑色に見えるとか。

そうだったのです。紫いもの中に生卵を入れてまぜた時点で、白身と紫いも(いもの周辺や壊れた小さなつぶ)が反応してたんです! 予想してなかったところで変化を見せてくれるということは、なんだかワクワクするものです。