日本天文学会春季年会@東海大学

28〜30日に東海大学にて開かれた、日本天文学会春季年会へ行ってきました。毎度毎度、子連れで参加する我が家ってば普通でないようなことをしてるのかなぁ?とも思うのですが。けれども、保育室もあるし、これから子連れで参加したいと思っている研究者の方もいらっしゃると思うし。さらに、このくらいしか今の私に許される研究分野への参加手段はないというところで、こうしてがんばってやってきました。子供らにはちょっとした春休み旅行です。

しかし、下の子が出発前から風邪ぎみで治りきってなくて、初日、ホテルから大学まで連れていくのは無理と判断しました。考えた末、子供はホテルで待機し休んでもらって、午前中は私のみ参加、午後から夫が参加というを道を選びました。子連れの旅っていうのは思い通りにはならないということを改めて実感したとともに、こういう時、オロオロするのではなくて、どういう対応をすればいいかのとっさの判断(とそのための知識も)が問われると改めて思い知らされたのでした。

午前の天文教育の発表は国立天文台が中心になって開発した4D2Uの発表を中心に、大変興味深いものがたくさん並んでいました。質問こそできなかったけどいろいろ考えさせられました。お昼休みになって何人かの方とごあいさつした程度で、残念ですが早々にホテルにとんぼ帰りです。


これは、帰る直前に上から撮ったポスター会場です。やっぱり、一部屋に全部ポスターが集ってる方が、話しやすい雰囲気のような気がしますね。

戻った後は、体調が悪い間は夜泣きもひどくぐっすり眠れなかったから、治ってきた今になってグーグー昼寝する子供を横に置いて、予稿集を読みながら考えたこと、自分が何をしたいかなんかをノートにメモったりして過ごしておりました。

2日目は私用を入れて子連れで出かけてしまったので、発表を聞くのも懇親会も不参加でした。

3日目は改めてまして、子連れで大学へ。予定どおり保育室に子供らを預けて、発表を聞いたりポスターセッションに参加したり、久しぶりな友人と話をしたりしました。


写真は、ALMAの概要について発表している国立天文台のH教授です。画面に写っているのは、建設中の12mアンテナです。ALMAについても「なんですか?」って人が多いと思うし、前々から書きたいと思ってるテーマの1つなんですが。みんな「そのうち書きます」事項になってますね。う〜ん。余談ですが、後ろの方でこっそりセッションに参加していた私。H教授の発表が始まったのでカメラをかまえたら、ALMA写真ニュースなどを更新してらっしゃって私もお世話になったS助教授がすかさず前の方で写真を撮ってらっしゃったので、帰宅後、ALMAの写真ニュースが更新されるかなと思ったら、まだのようで。もしかして、もう以前のようにはいかなくなるのでしょうか…!? (追記:と書きましたけどちゃんと更新されてました! けど、トップページの更新日が変わってなくって、中が新しくなってるのがわかりませんよ〜!!)

一方、天文教育関連の発表について、今年1年CoSTEPで科学技術コミュニケーションについて学んできた私は、新たな見方で臨めたような気がします。

何が一番印象的だったかって、以前に比べたら「天文教育」分野の発表数の多いこと! みなさん、幼児向け、小学生・中学生・高校生・大学生、そして、それぞれの科学館や天文台、地域で様々な活動をされてるんです。失敗したものなんていうのはまずなくて、それぞれがそれなりの成功をおさめていると言っています。さらには、インターネットを使ったもの、そして何よりも1家に1枚宇宙図2007の完成! こ〜んなにみんながんばってるのに、天文イベント参加者がたくさんいるのに、満足度高いのに・・・、何で理科離れなんでしょ? どうして!? もう、天文分野で私が何かやらなくてもいいんでないかなぁ〜、とさえ思っちゃうくらいです。

でも、現実はやはり天文や科学についてまだまだ市民とコミュニケーションをとっていかなければならないはずです。よくよく見れば、三鷹やその他、積極的な人や施設がある局地的な情報だけが目立っていて、手つかずの地域がまだまだたくさんあります。それに、ネットで配信されるものや配付物は非常に多くの人の目にふれることになっても、双方向コミュニケーションには向いてなかったりもします。だからといって、今のいろいろな活動に「それが足らないんじゃない?」と言うのではなくて、私が目指す題材において自分なりの目標を立て別なやり方で、補完できるようなことができたらいいなぁと思うのでした。久しぶりに会った友人にもそんなことを話したら、「それは××ちゃんにしかできないよ」と言ってもらって。

短い時間でしたが何人かの方とお話もできて、アイディアもたくさん頂戴いたしました。次の何かに生かせそうです。


最後に恒例の保育室話を少し。今回は開催地まで通える人が多かったからなのか、子供を預けた人は少なかったような気がしました。でも、1年あるいは半年ぶりな、覚えてるんだか覚えてないんだかよくわからないようなお友達でも、子供たちは一緒に楽しく遊べたようです。室内にはおもちゃもたくさんあったのですが、お天気も良かったのでお外に出て土をほじったり虫にびっくりしたり。保育士の先生も、私だけでなく保育室担当のT大Oさんとも、研究者業界の育児話ができ、異分野交流が今回もできたのではないかと思います。

けど、それよりも驚いたのは、一緒に子供を預けていて1年ぶりに会った友人が、戦隊ヒーローシリーズを見てたということです! やっぱり似たような年ごろの子供を持つと、見てるものも一緒になりますね〜。学会会場だっていうのに、ボウケンジャーとかマジレンジャーの話で異様に盛り上がる母親二人です。同じサイエンスが基礎にあっても、人間ドラマとして作品の見方の違いがあって、やっぱり人それぞれなんだと思い知らされました。「ボウケンジャーは元通総研鹿島やぐんま天文台でロケしたこともあるんだよ!」って話したら、どうやら気付いてなかった、あるいは見逃していたようで、彼女はびっくりしてました。なんかまた変な方向でも盛り上がれそうです。あ、研究やコミュニケーション活動についての情報交換もいたします。楽しみです!

学会に参加したはずですが、勉強も育児も趣味もごっちゃの日々なのは相変わらずでした。そして、このブログも結局はそんな感じになってしまいました。私の目指す方向は、つまりはそんな感じということで (≧▽≦)ゞ


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