天花 vol.1

ふと思い立って、というか前々から気になっていた出合さんの過去作品を見たくなって、DVD化されている「天花」を借りてみました。ちょうど、TSUTAYAのDISCASというシステムを知って、宅配レンタルを使ってみました。これで、近所のレンタル店にもないような作品も見ることができるってものです。なんか、何でもネット通販や、ネットレンタルなんかもあって。家からほとんど出なくても何でもできるようになってくるんだなぁと、今更改めて思い知らされました。

天花」についてはあちこちの評判を読むと、視聴率が低迷したなどと否定的な書かれ方が目につくので、一体どんなにひどいのか!?とハラハラものでしたが。確かに、ヒロインの女優さんは、お人形かアニメキャラか、って具合にめっちゃカワイイ!! けど、とりあえずかわいいだけ・・・!? 当たり前ですね。かわいさで演技の未熟さも何もカバーしきってるって感じです(1巻を見た限りでは)。

しかし、何と言っても豪華なのは、その脇をかためる大物俳優のみなさんです。

  • 天花のおじいちゃん財津一郎さんて、あんなじいさんになっちゃったんだ〜(びっくり)
  • 竹中直人さんは、相変わらずのいいキャラだ(ミルヒー@のだめを思い出す)
  • 片平なぎささん、仕事に生きる女なイメージがあったけど、だんなさんを愛してる芯の強いかわいいお母さんしてる
  • 富司純子さん、おばあさん役であっても超美人
  • 天花の相手役、平山広行さんは「不機嫌なジーン」の助手役で見たことある、背が高い!!

などなど、書き上げたらきりがないくらいです。

それに、仙台の田んぼの美しい景色。私も田畑にかこまれたところで育ったので、稲刈りのシーンなどでは子供の頃を思い出します。

やっぱり、毎日15分づつ、老若男女問わずいろんな人が見るための番組なんですね。3日で1巻(12話まで)見終わったら、ちょっと疲れました。登場人物は多いし、関係もちょっと複雑(許嫁とか何とか…、それぞれの人物もいろんな悩みとか抱えてるし)。もちろん、そこがおもしろく思えてきました。「許嫁」なんていう設定って古すぎてついていけない…、と最初は思ってましたが、天花のおじいちゃん世代の人もちょっぴりドキドキしながら見るのには、こういうのがいいのかもしれません。なんか、その、人々の、普通の幸せっを淡々と描くというのが。

さて、出合さんは、回想シーンに出てらっしゃいました。場面は戦争中です。乗っていた輸送船が爆撃を受け、海に投げ出されるシーン。「佐藤上等兵殿〜!!」と叫び(この佐藤さんが、天花の祖父)、助けられる鈴木さん(天花の許嫁の竜之介のおじいさん=鈴木昭三さん、の若い時の姿)役、のようです。ほんの少しの時間ですから、ファンのみなさん、あんまり期待しない方がいいかも、ですよ (^_^;)  

もうちょっと続きも見たら、具体的にどんなふうだったのか応援ブログにでも感想を書かせていただけたらな、とか思ってますが。

そんなわけで、視聴率も悪かったらしいからあんまり期待してなかったけど、NHKが気合いを入れて作っているだけに、3ヶ月で終了のインパクト重視な若者向け連続ドラマとは違ったおもしろさ、見どころを感じています。なんか、続きも楽しみになってしまいました。恋のゆくえもそうだけど、もう一つの大きなテーマであるでしょう「米作り」についてもここで何が訴えられるのか。そして、本当に遠い昔になってしまった「戦争体験」がどう語られるのか。でも、天花って結局、保育士になっちゃうんだよねぇ?

しかし、一体全部で何巻あるのかな? ひえ〜。