となりのたぬき

まいごのねこざかな
有名なねこざかなシリーズを見つけたので借りてきました。前に、「ねこのはなびや」を読みましたが、あれも子供にえらいうけたけど、やっぱりこっちもでした。仲良し、お気に入りのさかなの中に入るのが好きなねこ。でも、くじらのおなかの中で離ればなれになってしまって、いろいろなものの中に入ってみるのですが、しっくりこない…。というのを、穴のあいたしかけ絵本形式で見せてくれます。本当に、中に入ってるみたいなんです。ねこざかなという発想には驚きますが、こういう展開というのにも。ちゃんと、二人の出会いから読んでみたいくなりました。

10ぴきのかえるのたなばたまつり (PHPにこにこえほん)
上の子が自分で読みたいと持ってきたので、季節はずれではありますが借りてきました。というか、14匹のねずみ家族とか、11匹のねことか、うちの子ってばどうしてこういう動物集団が好きなんでしょうか? ひとりひとりのやっていることがいろいろで、それを見るのがおもしろいんでしょうかね? あいかわらず、悪者のざりがにをばんばん叩き、たんざくに書いてある願い事をいちいち全部読んで、という上の子なのでした。

ふたりでペタペタペンキぬり (カストールのたのしいまいにち)
NHK教育のワクワクさんの番組が大好きな上の子が、気に入ってくれるかな?と思ったもので、動物さん二人で工作してる、そんな絵本を選びました。でも…、やっぱり自分でやった方がおもしろいのでしょう。期待どおりの反応というわけではありませんでした。それよりも、「黄色と青をまぜると緑色」とかいう、色をまぜて別の色を作るということが初めて知った事実のようで、驚いてました。これは、実際にやらせないといけません。

森のかいぶつドギモヌキ―ポリーヌちゃんがんばる
「ドギモヌキって…、何?」 怪しいと思いつつも、動物のかわいらしさに魅かれて借りてきたこの本、かなり当たりでした。キノボリケミミイタチのポリーヌちゃんが、友達の子象ラブシウスをゾウさらいから助ける、というお話です。その時、ポリーヌちゃんが変装したのが「怪物ドギモヌキ」。(笑) 絵よりも、その、翻訳された言葉の方に度肝を抜かれました。下手な言葉よりも、子供たちにもかなり印象に残ったようです。と思って訳者を見たら、今江祥智さんなんですね、児童文学で有名な。

読み聞かせしていて思うのですが、その、絵本によって本文の調子も様々なんだなぁ、と。初見で読むことがほとんどなのですが、これがどんなふうなのかをつかむのに苦労しつつ、一方でまたこれが、読む方の楽しさ、おもしろさであったりします。歌みたいになってるのはこっちでも即興で歌うし、個性を持った人物がたくさん出る時は声を変えるし(で、調子にのってくると時々間違う)。今回のは、そう、なんとなく文学的でした。そういう時は、朗読劇のような雰囲気にしてみます。子供にどれだけうけてるかわかりませんが…。絵だけでなく、そんなところも楽しんでるのでした。

となりのたぬき (チューリップえほんシリーズ)
すいません、私が泣きました…。

せなけいこさんの絵本、また読みたくなって選んだのがこれですが、のっけから恐い顔でけんかするうさぎとたぬきにびっくりです。うさぎの目が赤くてつり上がっていて、余計に恐さを増幅させてるようで!

あまりにたぬきが嫌いなうさぎは、おつきさまに「たぬきをぶっとばしてほしい」とお願いします。そして、お月さまは「1ヶ月の間たぬきに優しくしてあげたら、約束を守る」と言うのです。あとはもう、おわかりでしょう。せっせと優しくするうさぎの行動に、たぬきはだんだん変わってゆきます。そして、「うさぎはいいやつなんだ。あいつのためならなんでもするよ」と。この時、約束の1ヶ月!

この、涙なしでは読めない結末に、上の子はあまり事実を認めたくないのか、何も考えてないのか、「おつきさまがおせんべみたい」とか、お笑いに流しております。こんなんでいいのか? ま、絵本だし、また次に読む時は違う感想を持つかもしれないってことで。