おとなりさん

まだあまり字が読めないくせに、上の子は、借りてくるととりあえず、絵本をかたっぱしから全部開いて眺めて見るんです。やっぱり、新しい物語を知りたくて仕方がないってところ、あるみたいです。でも、一方で、特別のお気に入り絵本というのはなく、「絵本読もう」と言うと、「まだ読んでないのは?」となってばかり。無理強いはしないつもりでいますが、こういう借り方だからこうなったのか、それとも、新しいこと知りたがりだからそうなったのか…!?

ひみつのたね
かばのぽんさんが見つけた種、蒔いてみたらなんと、冷蔵庫が生えてきたのです。それも、ただの冷蔵庫じゃなかった。ほんわかした、ある意味普通っぽい動物さんの絵なのに、意表をつくストーリー展開に子供も私もくぎづけでした。だって、欲しいと思ったものが出てくるわけですから! 悪者もやっつけたし、めでたしめでたし。意外なところにおもしろ絵本があるものです。

わたしのワンピース
ミシンで縫い物しているうさちゃんの表紙の絵がかわいくって借りてきたのですが、こっちは単純すぎて、上の子はつまんなそうでした。やっぱり男じゃこういうのに夢は持てないのかも…。

いえでだブヒブヒ (日本傑作絵本シリーズ)
「おかあさんのいうことをきけないこは、うちのこじゃありません!」と爆発するお母さんブタ。私も心あたりはいっぱいあるし、子供もそう思って聞いたのかなぁ〜、と、気になりながら読み進めました。でも、最後のお母さん優しい笑顔に、ほっとしましたよ。上の子は、ストーリーも気になってたかもしれませんが、家出の道筋を表紙裏の地図で確認する方がおもしろかったようで…。

よりみちエレベーター
お化けとか恐い悪者(ボウケンジャーにおけるネガティブもそう)がとても苦手なはずの上の子なのに、こんなお化けの表紙なのに、「これが読みたい」と言ったので半信半疑で借りてきました。おばあちゃんちに行こうと、ひでちゃんはエレベーターに乗っただけなのに、エレベーターの気まぐれで各階に止まり、それぞれで一騒動。お土産のアイスが溶けちゃうよ〜、とそこばかり気になりっぱなしの私ですが、そんなことはおかまいなしに、事件は続くのです。お化けはそれほど恐くもなく、子供にとってはおもしろかったみたい。それより気になるのは、この作者の前作、「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」でしょう。むむむ。

ようちえんのいちにち
園児になった上の子向け。普段の園での生活の様子に、自分のと同じだったり、ここは違うと思ったりしてくれたようです。魅力的だったのは、幼稚園の裏庭にあるという「ぼうけんのもり」。木々の中にある木製遊具で遊ぶ様子は、なんだかうらやましいかも。

おとなりさん
高畠純さんの絵って、どうして気になってたんでしたっけ? そうそう、NHKテレビ絵本の「ペンギンたんていだん (どうわがいっぱい)」とか、あのシリーズの印象が強かったのでした。そこで、何となく手にしてきたのがこれです。となりに引っ越してきた誰かが気になるにわとりさん。でも、ちっとも会えない。読んでるこっちも気になってドキドキです。が、その前に、日常生活を送るにわとりさんの描写(サラダ食べたり、新聞読んだり、洗濯したりなど)も、さりげなくおかしいのですが、それが高畠さんのテイストなんでしょう。そして、実はそのおとなりさんは、生活リズムが全く逆のふくろうさんだったという…。何はともあれ、仲良くなれて良かった〜、のでした。