ルフランはアッチェル?

出かけたりしてたので、借りてきてたのは少なめでした。

しまうままーくん
お寝坊なお父さん、お母さんに朝食を持って行こうとするしまうまのまーくんのお話。しまうまのあのひづめで、どうやって朝食準備?ってつっこみたくなるけど、絵はかわいらしいのです。勝手に朝食準備して、お皿を割って、そんなことしただけで私なら「キャー、やめて〜、もうしないで〜!」って感じだけど、それじゃぁ夢のあるお話にならないんだよな、と。

いたいのいたいのとんでけ (日本傑作絵本シリーズ)
下の子用に借りてきたのですが、読んであげて以来、「いたいのはどこへ行った?」と聞いてきてばかり。まぁ、いつものように遠くへ飛んでいったということにしてるのですが。どうでもいいけど、「とんでけー」してるお母さん犬の手のかっこうとかが、大げさでかわいいんですよ。子供がぶっつけたりして痛いのを訴えてきても、時々、「待てば治る」とか「痛いのはしょうがない、ばんそうこうを貼ったって関係ない」とか、つまらん現実的(科学的?)なことを口走ってしまうのですが。「とんでけ」してあげることがどれだけ心の安らぎになるか、もう一度心に置いておきたいものです。

よーいどん! (ピーマン村の絵本たち)
ピーマン村シリーズ、運動会編です。そう、上の子ももうすぐ運動会だから。といっても、どんな練習してるのか、ほとんど知らないのですが。しかし、さすが。かけっこがトライアスロンになったり、変てこな借り物競争になったり。村上さんのこの独特の絵で笑いを誘います。本当の運動会もこんなふうだったらいいのにな、なんて、ちょっと思ったりして(もちろん、飛んだり泳いだりするのはかんべん)。

ルフラン ルフラン
何かおもしろ絵本ないかな〜、と思って図書館の書棚を眺めていたら、その、背表紙の文字(アルファベット)だけで発見しました、荒井良二さんの絵本を! 手書きの文字、間違いない。で、表紙の女の子を見てびっくり。これってアッチェルじゃん。

NHK教育テレビ、毎週木曜朝8時30分から、スキマの国のポルタという番組がやっていて、実はけっこう好きなのです。荒井良二さんのお話がアニメになっていて。あの、ぱっと見、くちゃくちゃであまり整理されてない線で描かれた絵が、人物が、CGで軽快に動くんですよ! そこに出てくる、髪の毛ふりまわして飛んだりするアッチェルが、この絵本の表紙の女の子とそっくりなんです。アッチェルはよく怒ってるので、印象は違うんですが…。

さて、絵本の方ですが、アッチェルによく似た女の子、ルフランが引っ越し途中に出会った王子ケナゲナとのお話です。ケナゲナもなんとなく、ポルタに似てる…。

とにかく、あの独特の、整理されてないというか、なぐり描きのようなというか、その絵に「なんか納得いかん、かわいらしくない」と違和感を感じながらも、ついつい引き込まれるというか、なんだこれと思ってしまうのが不思議です。あのタッチで描かれた小物や背景も、なんとなく変なんだけど、それもかわいいのです。あの、十字型のお花柄とかね。あ、これは、同じくNHK教育の「あいのて」の絵も思い出させます。

ルフランの一時の楽しい体験、読んでもらった子供たちにはどう映ったのでしょうか? あんまり反応がはっきりしないあたりが、その、荒井さんの絵がかわいらしい、わかりやすいアニメキャラっぽくないってところあたりから来てるのかもしれません。だからこそ、それを楽しいCGアニメにしちゃった「ポルタ」はすごいなぁ〜と、関心するばかりなのです。