電波望遠鏡を作ろう

camelopardalis2005-11-05


大学の学園祭に行ってきました。毎年恒例で、夫の研究室が出し物(オープンラボとも言う)してるから、ということなのです。

例年どおり子供がいっぱい集まっていたのは、この、電波望遠鏡の集光の原理(?)を示す、スーパーボール投げ。パラボラアンテナ型のおわんを地面に置いたものに、真上からスーパーボールを落とすと焦点部分、副鏡のところに全てボールが行く、というものです。光も電波もこうして焦点部分に集まるというもの。野辺山(の干渉計の建物)とか、あと、先日の学会でポスターが出てましたけど、岡山天文博物館などでは、焦点部分にボールがポコッおさまるような仕掛けができてますが、ここのものは、小さい風船に鈴つきのキーホルダーがくっつけてあって、それが鳴るというふうになっています。

けど、小さい子供たちはそんなのおかまいなく、好きな方向に投げたりして遊んで。うちの子も例外ではありません。それが楽しいから、まぁいいでしょう。もちろん、投げたスーパーボールは、アンテナ内に落ちてくれれば集めるのも楽なのですけど、遠くに飛んで行ったりして、それを追いかけるのも(学生さんが)大変です。すぐ近くでは模擬店でわたあめ売ってたりして。いいにおいが。

また、実験室の方では、自分でアンテナを作って衛星放送を見よう、ってのをやってました。何家族かのみなさんが挑戦してましたが、それを横目に、私は、逃げたり、消火器をさわったり、ポスターの板を倒す子供たちを追いかけるのみです。

と、夫が、ALMAのペーパークラフトを持ってきたので、これなら上の子が何かできるかも、と一緒に作りはじめました。同じものが、ALMAのペーパークラフトのページにあります。一番上のものです。手元にあるものは、熟練者コースのものが、切り取り線にそって既に切目が入っているので、幼児雑誌のふろくみたいに、手でどんどん切り離すことができます。それを上の子にやってもらい、私はせっせと紙折り&のりづけ&組立て。しかし、「熟練者コース」にいきなり手をつけてしまったから、これがけっこう難しい。いや、そんなに難しくはないんですが、細かく折り目をつけ、のりづけしなければならないので、めんどくさいんです。作り方説明も専門用語ばりばりで。子供は早々と切り離しを終えすぐに暇になってしまい、私はいいかげんな折りぐせのまま、とにかくせっせと作り続けます。

そうして急ごしらえでできたペーパークラフトが、上の写真です。右が熟練者コースのもの。仰角方向に動きます(つまようじが軸になっています)。左が初心者コースのもの。初心者コースは、はさみで台紙から切り取るのはめんどうですが、あとは(一応)簡単。会場に置いてきちゃいました。

このあたりでおなかもすいたので、模擬店で何か買って食べ、下の子はだっこのまま昼寝し(重い!!!)、もう連れまわすのも大変なので帰ってきてしまいました。本当は、もっといろいろ見たかったけど、そんな望みなど通るはずもなく…。

というわけで、ペーパークラフト、お試しになってはどうでしょうか?