野辺山高原へ

camelopardalis2005-09-14


12〜14日は、長野県の野辺山高原にある、野辺山宇宙電波観測所で行なわれた、ユーザーズミーティング、のつきそいで、行ってきました。夫のことをあまりここで書いたことがありませんが、電波天文学者なのです。私も学生時代は電波のデータを使って研究なんぞもしてた関係で、ここには何度も来たことがあります。が、子供を持ってからは2度目。一昨年の同じ、ユーザーズミーティングに上の子を連れて。去年は下の子が生まれたばかりで行けませんでしたが、今年は家族4人で参加(というか、会議には出ないのでやっぱり単なるつきそい)となったのです。

初日の12日は、パパべったりの上の子を「パパはお仕事で来たんだから」となんとかかんとかひきはなし、会議の邪魔にならぬよう、観測所を出て、となりの南牧村農村文化情報交流館へ行ってみました。そういえば、2年前もここで遊んだなぁ。日中は、何やら観光バスで来た子供団体さんとかでけっこう混雑しているのですが、観測所内でぶらぶらしてたせいで、もう夕方近く。館内にお客さんはほとんどおらず。布ブロックがあったので少し遊んでみましたが、すぐにあきてしまい、涼しいを通りこして少し寒いくらいのお外で遊んで時間をつぶしました。直径45mの、電波望遠鏡と同じサイズの円形の公園は、走りまわったりするのにちょうどいいのですけど、うちの子達は、石を拾ったり、投げたり、食べたり(!)とか…。

そうそう、この日の午前、野辺山に着く前にリゾートアウトレット八ケ岳に寄ってお昼にしたのですが。なんでここにしたかって、やっぱりボーネルンドのお店があるから…。というか、うちの近く(でもないけど)のショッピングセンターにせよ、最近どこにでもあるんですね。同じような物が並んだ店内を、喜んで散策して歩くうちの子供たち。これじゃ、出かけた意味がないんですが、それは、そういうところを選んでしまう親のせいではありますけど。

翌、13日の午前は、子供たちは滝沢牧場で動物達とたわむれ、午後には旅館に帰って、たっぷり昼寝です。

夜には観測所に入って、懇親会に出てきました。久しぶりに研究者の中に入る私ではありますが、子連れだし、今は何にもしてないし、子供に食べさせなきゃいけないしで、浮きまくっておりました。隅の方でおとなしくはしておりましたが。そんな私にも声をかけてくださるなつかしい皆様、ありがとうございます。そうねぇ、子供に少し手がかからなくなったら、何かやれるかも、と思うのですが、今はこのとおり。ここの日記でこそこそ、あれこれ書くくらいがせいいっぱい(息抜き?)なのです。

当たり前のことではありますが、若い院生さんもたくさんいて、知らない顔もいっぱいでした。自分はあの頃から止まった感じですが、時は着実に流れているのだなぁ、ということを感じさせられます。学生さんには、女性が多かったのにも驚きました。20代、何の制約もなく、ばりばり研究につぎこんでる皆さん、私の姿を見て、10年後の自分を想像されたりしました、でしょうか? 一方、同世代の方の何人かは、やっぱり、結婚したり子供を持ってたりで、そういう話題でも盛り上がります。

折角野辺山に来たのだから、子供たちに満天の星空を見せてやりたい! と思っておりましたが、昨晩は曇天。この日、懇親会の後に外に出てみたら晴れてました。が、半月を過ぎた月が明るすぎて、天の川はおろか、南のさそり座もわかりませんでした。でも、上の子は、都会では見れない星空を眺め、「流れ星が見たい」などと口にするまでになりました。これで良かったの、かな。

3日目は、所内をぶらぶら散策です。
 
といっても、45m電波望遠鏡の観測棟は、雨漏り対策工事のために近寄れず、横の展示を見るのはあきらめ、子供はこうして、土いじり(?)です。どこへ行っても、やることは同じ…。

そうそう、宿泊したのは(毎回一緒なのですが)、野辺山荘です。ここ、大きなスタンダードプードルのジャンが、看板犬としております。プードルって、あの、小さくって、ふさふさの毛をかわいらしく刈ってる小さい犬を想像しますが、ジャンも毛はふさふさなんですけど…、でっかい! 品種改良する前の本来のプードルって、こんなにでかい犬だそうです。うちの子なら、乗れそうなくらい。

子供達は興味津々。でも、ちょっと「ワン」と言われただけで、びびって泣いてしまいました。でも、とってもおとなしくてかわいいんですよ。新米の白と黒の小さいプードルや猫達もいて、そういう面でも楽しい旅館です。