陰陽師 12

陰陽師 (12) (Jets comics)

陰陽師 (12) (Jets comics)

天文のカテゴリでいいのかわかりませんが、読書というほどでもないし。天文台で仕事してた時にもよく話題にしてたので、天文にしときます。一応。

新聞で発売を知って、このくそ暑いのに子連れで書店まで出てしまいました。集めてます。で、昼寝中にとりあえずのいっき読み。

あいかわらずの難解さ。しかも…、子供が生まれるわ、エジプトが出てくるわで、読むのは久しぶりなんですけど、こんなふうになってしまったとは。あの、原作に忠実だった源博雅とのやりとりだった頃がなつかしぃ〜。でも、今回もなんとなく、言いたいことはなんとなくわかるような気がします。「小さいひと」が生まれたんだから、当時の科学者としてそっちの成長に目が行ってもおかしくないように思えるのですが、仕事がらみの思索にふけちゃうあたり、やっぱりパパなのでしょう。いや、いろいろ考えをめぐらせてるのは、晴明じゃなくって、作者の岡野玲子さんの方なんでしょうね、きっと。

蘆屋道満て、このマンガに出てくるのは初めて…、でしたっけ?(長らく読んでなかったので覚えてないです…) 晴明と対決するといったら道満ですが、まさかこんな姿で登場し、クライマックスの「箱の中身当て」に入るとは。道満のイメージって自分ではよく考えたことなかったけど、NHKの稲垣くんが晴明のドラマ(主役はダメだったけど、女優さんがいろいろでおもしろかった)では寺尾聰さんが、野村萬斎さんが晴明の映画では、真田広之さんが道尊という名前で出てましたが…。マンガでは、全然違うじゃない! 白比丘尼のことも含めて、結末が早く知りたい!

中間色(色じゃなくってグレーですが)を多用していて、すっとばし読みしてる私には、なんだかぼんやりとしたよくわかんない絵に見えてしまうのですが、それも、印刷に出るか出ないかのぎりぎりの試みで表現している、というわけだったんですね(というのを、さっき、公式サイトをちょこっと開いて見つけました)。その他、いろいろ凝ってることでも知られる単行本ですから、またちょこちょこ楽しみたいです。

陰陽師」については、仕事してた時にもいろいろあったので、また書くかもしれません。それこそ、仕事してた時のファイルを発掘すれば何か見つかるでしょうに。

9月に13巻発売とのこと、忘れないようにしておかないと。