大塚池にコクチョウのヒナがいると知ったので、見てきました。
前にも書いたとおり、水戸市は昨冬の鳥インフルエンザ流行ががあったのをきっかけに、もらった外来種であるコブハクチョウとコクチョウの数の抑制を始めています。具体的には、卵を偽卵に交換するのと、公的な餌やり中止、市民による餌付けも禁止になってます(看板がある)。
というわけで、今シーズンの大塚池です。
着いたら、まぁ。鳥たちに歓迎されます。人に慣れている(今も誰かから餌をもらっている)のがわかります。もちろんコクチョウも来ます。コブハクチョウは見かけませんでした。
湖面がちょっとだけ泡立っているのが気になります。水質はけっこう汚いのかもしれません。
秋生まれのコクチョウのヒナ。こんなに大きくなってます。普通、鳥は春に卵を産んで餌が豊富な春から夏にかけて子育てするのですが、コクチョウは秋にも産みます。どうやら、もともとの生息地である南半球での生活サイクルが残っているのではないかという話なんですが、どうなんでしょう。それにしても、餌が足りてるから育つのですが。
そして、渡ってきているオオハクチョウもたくさんいます。昼間は田んぼの方で餌を探しているから池にはあんまりいないかと思ったんですが、それでもこんなにたくさんいました。ちょっと灰色がかった幼鳥もいます。
逆光で厳しいのですが、キンクロハジロのカップル? 頭の羽が持ち上がっているところがおもしろい。寝癖みたい。目が黄色くて人相(鳥相)が悪いところもかわいい。
オナガガモ(めちゃくちゃたくさんいる)とキンクロハジロ。寝癖が短くてポヤポヤなのがメス?
池の奥へ進むと、必死に巣作りするコクチョウを見つけました。冷やかし?に来るヒドリガモ(頭のてっぺんが黄色い)のカップル。
コクチョウ、ダイサギ、アオサギ。巨大な鳥たちが勢揃い。コクチョウの巣が池の中の方にあるのは、もしかして人間対策かと思ってしまったのですが。
ツグミ。保護色です。水鳥が目立つ大塚池ですが、他にも、ジョウビタキとかモズとかシジュウカラとか、あと上の方にトンビとか、いろんな鳥が見れました。
のどかな池のほとり。昼寝するカモも、喧嘩するやつらも、山ほどいました。
餌付け禁止の看板が新しくなっていた(金属製)のを見つけました。水戸市の今年度の調査費の一部がこれにも使われたのだと思います。
でも、それでも餌をやっている人を見かけました。外国人に見えました。いこいの場になるのはいいのですが(散歩、ランニング、撮影、いろんな人が歩いてました)、生態系とかリスクとか考えられるとよりいいなと思うのですけど、道のりは厳しいのかもしれません。
あと、カモと、あと何か(ハクセキレイ?)の死骸も見ました。ハクセキレイは湖面に浮いていたので、なぜか、野次馬のようにカモがいっぱい集まってました。死んでたカモは羽が死骸の周りに散らかっていたので、鳥インフルとかではなくて、多分、ノラネコとかにやられたのではないかと思います(でも病気で弱っていてそこをやられた可能性も)。これだけ数がいると、こういうのも見かけることになるでしょうが、いろんな可能性も頭に置いて、気をつけるべきなのでしょうね。