いわき市アンモナイトセンター(3度目)

5月の連休中、いわきのアンモナイトセンターに行ってきました。

震災後に一時休館となり、しばらくして再開しましたが、発掘体験は事前予約制になっていました。が、この4月から、以前と同じように、予約なしでも参加できるようになりました!

ここでも書いてきたように、2009年(id:camelopardalis:20090509)、2010年(id:camelopardalis:20100507)に続く、3度目の発掘です。


敷地内に入ったところには、こんな感じでモニタリングポストがありました。この写真の時点で0.159μSv/hとの表示です。そのくらいです。

館内展示も、一部変わっていました。アンモナイトセンターで発掘された化石がケースの中にたくさん展示してありました。この場所で出た貝化石でもアンモナイトでも、細かく分類してゆくと本当に多種多様です。


発掘体験を前にして、わかりやすかったのが、こちらです。実際に発掘すると、こんな化石を含んだ固まりが出てきます。これまでの発掘でもこんなの(でももっと小さい)をいくつか持ち帰りました。白いのが貝化石の破片。ボロボロになっていて、何の貝かも判別不能だし、出そうとするとさらに壊してしまいそうです。そして、黒いのは、植物化石の破片です。

体験前の説明によると、ここはかつて(8900万年前)、死んだ貝やアンモナイトが流れてたまりやすい場所だったそうです。たまたま生きていたのが、何らかの理由で一気に埋められたというわけではないようです。なので、流れ着くまでや、流れ着いてからも、ぶつかったりして壊れ、まざったりするのは当然なのでしょう(というか、化石のまざり具合からも、そういった過去の状況がわかるのでしょうが)。

ちなみに、参加者はざっと見た感じ、100名くらいでした。半数くらいが、県外からの方でした。もちろん、恐竜や化石が大好きそうなお子様(幼児から中学生くらいまで)も大勢です。説明の時に、恐竜が戦っているイラストがスライドに出たのですが。肉食恐竜の方が「ティラノサウルス」なのは、誰でもわかるとして。頭に管のようなものがついたあの恐竜のイラストを見て、何人もの子たちが

「パラサウロロフス!」

とよどみなく答えたのに、ちょっと嬉しくなりました。キョウリュウジャーのおかげですか。

さて。結果から書きますと、アンモナイトもキョウリュウ化石も、今回は手にすることができませんでした。持ち帰った中に何かあるかもしれませんが、そのへんの作業は、また、夏休みにでもしたいと思います。


発掘中に、こんなのを見つけました。炭化してしまっている植物化石です。すじ状に見える黒いつぶつぶが、石炭のとっても小さいものに見えます。


そして、今回の成果は、樹脂化石、です。これがもっと半透明にキレイになると、琥珀、と呼ばれるものになります。普通の石などと比べて、とても軽いです。


センターにて先生に教えてもらったとおり、自宅で燃やしてみました。燃えます!(もったいないけど) そして、松ヤニのような臭いがちゃんとします!

今回の発掘体験は、もちろん発掘するのも目的でしたが。以前の2回の発掘を自由研究にまとめたものを、センターの先生方に見ていただくというのもありました。お話しましたら、喜んでいただけました。発掘されたものの分類もそうですが、教えていただいたとおり、風化を防ぐ処理をしたことなども「ちゃんとやってくれたんだ」というのも知っていただけて、良かったです。


もちろん、福島土産を買って帰ります。次はいつ行こうかな。