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水戸の放射能関係メモ(3) 最近行った講演会など

もう先月になりますが、10/28(金)に水戸市主催の放射線に関する講演会(実施のお知らせは、既に水戸市のホームページからは削除?)に行ってきました。今回はそのあたりを中心に、これまで見聞きした中から気になった情報をまとめておきましょう。

水戸市は市内各所の測定を継続中

28日のお話では、講演に先立って地域安全課の方が、簡単に、水戸市におけるとりくみの説明をされました。
市内で空間線量率を測定したのは既に500ヶ所以上だそうです。市のサイトにもアップされているとおりでしょう(pdfだけど)。当初、HORIBAの測定器で測っていたという話は6月に書いたとおりですが(id:camelopardalis:20110613)、うちの子供が学校で見かけた情報によると、エンドウィンドウ型の測定器になったみたいです(違いについて、例えば鈴木みそさんによる611ガイガーカウンターミーティング解説マンガはこちら)。

農産物の測定

そして、10月からは市の農産物の測定も開始されました。動画がありましたので、貼ってみます。

この赤いふたの測定装置は、日立アロカCAN-OSP-NAIで良いでしょうか。仕様とか、こんな感じみたいです。この装置の名前で検索しますと、既に、どういうところに注意して測定(数値の読み取り)しなければいけないかなどのまとめも出てきます。

その上で、水戸市では独自に、200Bq/kg以上の食材は給食には使わない、というふうに決めたそうです(毎日新聞の記事)。

茨城大学 田内広先生のお話

さて、28日の田内先生のお話の内容について。参加者に配布されたプリントに「無断転載禁止」とあったので、お話された内容をレポートするのはまずいような気もしてしまうのですが、これまでよくわからなかったり、知りたかったことがいくつか解決したところもあったので、そのくらいでもこちらに書き残しておきましょうか。

まず、市内の固定のモニタリングポストの値が低いのに対して、市や県が測定した値が高いことに関して。モニタリングポストが高さ3m程度に対し、事故後にたくさん行われている測定が高さ1m(やそれ以下)なので、高さの違いもあるでしょう。それに加えて田内先生は、

「石川のモニタリングポストの付近はアスファルトの駐車場で、放射性物質は(土の場所に比べて)流れてしまいやすくなっているから、低い」

とも説明されておりました。これは、一度見てみないといけないかもしれません。モニタリングポストでも、その他の測定値でも、数値の微妙な違い(あるいは変化)に一喜一憂しがちですが、今回の場合、本当にその場の環境(下がアスファルトか土か、あるいは草や樹木があるかないか)によるようです。基本的に水戸市内においては、高さ1m前後で、0.1〜0.2μSv/hという認識でよいということだそうです(もちろん何やらたまっているところは高くなっているでしょうが)。

それと。個人被曝線量計を水戸を中心にして生活している方がつけていないかと思っていたのですが、先生ご自身がつけていらっしゃる結果が先生のホームページに掲載されておりました。

ページの真ん中、左側のグラフがそうです。詳しくは、その右の説明を読んでいただければと思いますが、このような積算値であり、平常値に比べての増分だということがわかります。もちろん、個人個人によって屋外での活動時間は違うでしょうが、およその目安になるのではと思います。先生が福島に支援に行かれているときは、ご家族の方が協力されて水戸での生活による計測値を維持したというのに、ご家族の苦労を思ってしまいました。

今回は、生物系の先生、しかも、まさに放射線によるDNA損傷や修復の研究をされているということで、そういったお話も聞けました。質問コーナーまで残れなかったのですが、どのようなお話になっていたか気になります。

ちなみに、この日は平日午前ということもあり、ホールには空席があったものの、8割近くが女性、ママさんだったように見えました。あとは、学校や幼稚園などの関係者も情報収集のためにいらっしゃっていたようです。いずれにせよ、平日日中のイベントは、子持ちには助かります(できれば託児もあるとなおさら…)。

「やっかいな放射線と向き合う」

ブログには書いておりませんでしたが、9月に、やっかいな放射線と向き合う、というタイトルの集まりにも参加してきました。こちらは、5月に私が開催したサイエンスカフェにも来てくださった、茨城大学の蓮井先生(国際政治)、それから物理の中川先生、社会学の原口先生が企画され、継続されている活動です。

先生方が随分と力を入れて作られたという資料は、かなりのページ数に及ぶものでした。

また、原口先生は、市民のみなさんにも個人被曝線量計をつけてもらって、その人の生活パターンでの被曝量を測るという活動もされております。

ちなみに、この集まりに参加していらっしゃったママさんを中心にした感じで、「水戸の子どもたちを放射能から守る会」という活動も始まりました。茶話会の開催など、活発に活動されているようです。

今後の予定

というわけで、自分でイベント(サイエンスカフェ)を開くまでもなく、水戸や近郊でも様々な活動が行われるようになりました。今後も、気になるイベントもいくつもあります。

現在ですが、とりあえず下で告知いたしましたとおり、サイエンスアゴラに向けて準備中です。そして、12月には、第11回全国科学教育ボランティア研究大会でお話させていただくことになりました。こちらは、「放射能放射線について学ぶ」というより、科学(科学者)不信の現在、どういう場(講演会なのか、サイエンスカフェなのか、はたまたもっと違うのか)が求められているのか、というような話(議論)ができたらな、と思っております。