水戸の放射能関係メモ(2) 小学校の測定

水戸市では、先月から小学校の放射線量が測定されはじめました。水戸には固定局が3つありますが、とりあえずもっと市内のあちこちを測り、それから、子供達が過ごす環境がどのような数値になっているのか知るのは大切なことでしょう。

というわけで、出た結果が水戸市のホームページに出ているこちら。

http://www.city.mito.lg.jp/view.rbz?nd=2618&of=1&ik=1&pnp=2568&pnp=2618&cd=7255

6月に入って2回目も行っております。

しかし、どうにも解せないことが。何って、水戸の3つの固定局の値が最近では0.1μGy/h 以下を推移しているのに(雨の時は除く)、どの学校もその前後ではなく時に2倍以上も高いのです。それに、測定装置が何かもここには書いてありません。あと、平均しちゃってるので、場所(環境)による違いもわかんないのです。

とかいうのをもんもんと思い、「学校にて測定しているところを見せて欲しいよー(文句は言わないから情報が欲しい。測定の大変さ、難しさも見たい)」と思っていたのですが。

先日、PTA役員の会合にて、測定された方のお話があるということで、「これは(私が)絶対に行かねば!」と思い、聞いてきました。そのことをtwitterでもあれこれつぶやいたのですが、流れていってしまって後からまとまって探せないようでは困るということで、ここに書き残しておきます。いや実は、「水戸+放射能」でこちらのブログに検索してやってくる方も多くて…。

来ていただいたのは、地域安全課の担当係長さん、それから、実際に測定されたのは(社)茨城県原子力協議会の方(←実はこれ私はメモし忘れましたが、別小学校の方がツイートされておりました)。元東電(定年退職)で、福島などの原子力発電所でのお仕事の経験もある方でした。

測定装置は、HORIBA PA-1000でした。これ1つ(?)が県から支給され、市内を測っているそうです。検索して仕様を見るに、γ線のみ測れる機種ということですから、β線も測って高くなっちゃってる、ということはないようです。

しかし、次のお話にちょっとびっくり。校内5ヶ所程度を測っているそうですが、それぞれの場所での上限値を記載しているらしいのです。「上限値でもこの程度ですよ」と言いたかったらしいのですが、それでは、実際の値よりも高いものを記録しているのではないでしょうか? それを、5ヶ所分集めて、5で割って平均してホームページに載せてる…、らしいのです。が、「今度からは平均にします」とおっしゃってたので、3回目の値から数値が下がるのではないかと予想されます。(で、この件では@Mihoko_Nojiri先生、@kikumaco先生を驚かせてしまいました…)

固定局が高さ3m程度で測定しているそうですが(写真を見ると、どの局かわからないけど装置が小屋の上にあるので、まぁそんな感じに見える)、これで、高さによる違いと、この上限値(?)効果を入れれば、まぁ、固定局との違いはおよそ説明できそうかな、という気がしてきました。

ちなみにうちの学校内での傾向としては、

  • 砂場はグランドよりも1,2割低め(放射性セシウムが砂の下に浸透してるから?)
  • 草地で水の流れにくそうなところはグランドよりやや高め
  • 木の多い場所でもやや高め
  • 側溝はやや高め
  • プールサイドは校庭よりも低い
  • 既に水が入っているプールの水表面は0.05μSv/h

だそうです。校内での測定場所は、聞いたところでは本当に校庭のど真ん中と四隅を測った(合計5ヶ所)のようですね。加えて、学校の先生が別の学校から測定装置(何かは不明)を借りて測った値も、集まりでは紹介されました。

今後については、これまで公立小学校のみを測定してきたが、公立、市立関係なく、保育園、幼稚園、小学校、中学校についても測定したいこと(で、幼稚園と保育園については公開されています)、それから、当初は3回目を測って傾向を見て終える予定だったけれども、新市長になって、測定が継続される方向性が高くなったこと、などが紹介されました。

他にも測定時間など聞いたかもしれないのですが、聞き漏らしもたくさん…。本当に、実際の測定の大変さ、難しさを見たいものです。また何かわかりましたらレポしたいです。