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サザコーヒーでのサイエンスカフェに行ってきた

自分で、半ば手探りでサイエンスカフェもやっておりますが、できれば他も見たいもの。いや、勉強不足そのものなんですが。

水戸市の隣、ひたちなか市に本店がある、コーヒー好きには有名な「サザコーヒー」の本店にて、サイエンスカフェが行われるということで行ってきました。テーマはもちろん「放射能」です。

http://www.saza.jp/saza_jp/mail_magazine/2011/may/

場所はお店一番奥のお部屋。テラスもオープンにされていて、外のお庭とつながった、とてもいい雰囲気の場所に、ほとんど女性、40人近くが集まりました。小さなお子さん連れの方も10名くらいいらしゃったでしょうか。飲み物はコーヒーがセルフ。といってもこの混雑ですから、席に着く前に紙コップにいただきます。

お話の前に、サザコーヒー専務の鈴木太郎さんからのお話がありました。小さいお子さんがいらっしゃる専務さんは、今回の原発事故でとても不安になったそうです。が、その後で、これからお話されるような専門家の話を聞いたら安心できた(部分があった?)ということで、それをもっと他のみなさん、特に小さいお子さんをお持ちのお母さん方に聞いていただければ、という想いがあって、この企画を考えついたそうです。ちなみに今回で2回目。前回は5/20に行われました。

お話は、最初に、日本原子力研究開発機構客員研究員であり、東京工業大学名誉教授、大阪大学名誉教授の永井泰樹さんが、「自然放射能福島原発事故による放射能」という題でお話をされました。それがおよそ1時間以上。スライドが印刷されたものも配布されていました。

放射能についての一般的解説だけでなく、ひたちなか市でどのような値が観測されていて、それは通常値に比べてどのくらいなのか、といった解説もあり、その点では地元の現状密着なお話だったのではないかと思います。先生ご自身が、「ホームページで公開するなら、その値の意味もちゃんと書いてないとダメ」と、情報公開について文句を言っておられたのが印象に残りました。ここまで注目され、不安もあるのですから、当然のことなのでしょう。

5分程度の休憩をはさんだのが既に12時頃。次に、「個人放射線ひばく線量計の紹介」ということで、千代田テクノルという会社の方が商品と、これまで、どんな職種の人がどの程度被曝しているか、ということなどを紹介されました。ちなみに、この会が始まる前から3時間程度計測して、「室内の積算線量は1μSvもない」とおっしゃっておりましたが。測定、公開されてる値から推測してそんなものでしょうね。

続いて、4つ程度のグループを作り、ケーキ(というかカステラ)が運ばれてきて、グループ別に質問タイムとなりました。この、それぞれのグループに、原研関係の女性研究者を中心に7名が入りました。テーブルへと別れる前に紹介があったのですが、ほとんどのみなさんがお子さんがいらっしゃる方でした。中には研究テーマが「放射線によるDNA損傷」など扱っている生物系の方もいらしゃって、そのあたりの質問ができたところもあるのかもしれません。こんなにいっぱい専門家に来てもらえるところ、さすが人脈と影響力あるサザコーヒーでしょう。(うらやましすぎます!!)

ちなみにこちらがケーキ。前のパソコンは、メインゲスト永井先生のものです。うちのテーブルには永井先生がいらっしゃいました。このテーブルごとの質問タイム開始は、12時半はまわっていたと思います。

まぁ、私自身はいろいろ調べちゃって知ってるのであまり発言しないようにはしてましたが、その、学術的な解説ばかりにならないよう、ママさんがどういう不安を持っているのか、そのことを聞いてもらおうと、発言した部分はありましたね。話を通じて印象に残ったのは、やはり、今後、この地で生きていくのに、放射性物質がどう移動してゆくからどこで対策をしなければならないか、というのを真剣に考えなければならないということでした。

2時少し前になって「幼稚園のお迎えがあるママさんがいらっしゃるのでお開きに」という専務さんの声で終わりになりましたが。開始から3時間以上。かなりの長丁場なイベントだったように思います。正直、やみあがりだったのでけっこう疲れました…。


さて、内容についての満足度は置いといて。サイエンスカフェのスタイルとして。

もともとサザ本店はこだわってお店を作ってありますから。あのような場がいつでも使えるというのはすごい強みだと思います。今回も、お庭と続いていたので。ふと気付くと(うるさくする)お子さんと庭に出ていらっしゃる方、庭を散策する子供さんも。話はこむずかしく長くても、それをちらっと見るだけでもう癒されます。

客層がママさんなのは、もともとそういう層に絞って時間設定し告知をされたからだと思いますが。さすがに40人以上(?)というのは「多すぎでは?」と最初は思ったものです。でも、最後のテーブルトークに研究員を多数配置されました。もうこれは、中規模サイエンスカフェでしょうか。関心が高いテーマだけに、可能なら専門家を動員してのぞむべきなのかもしれません。


アフターカフェで(うちのテーブルにはいらっしゃらなかった)女性研究者に聞いたお話。永井先生に見せていただいた(今ここの)ガンマ線のスペクトルなど、ヒントになったり気になったネタはいくつもあるのですが、そのあたりも個人的には勉強になりました。

今後のサザコーヒーサイエンスカフェの展開、目が離せません。

ちなみに、参加者の中に先日のうちのサイエンスカフェのお客様もいらっしゃいました。また、ご近所ママさんも。私ってもうそんなに知り合い多いのか?って、びっくりですよ…。