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水戸の放射能関係メモ(1)

水戸 サイエンス

科学技術コミュニケーターとして、今回の震災と原発事故関連のことで何をしたら良いかちょこちょこ考えたりもしてるのですが。やはり、地方の一コミュニケーターとして、地元の人が気になっていること、心配していることを、その地元ならではの特徴もふまえて情報収集したり一緒に考えたりすべきなんじゃないかと、そう思っています。東京発の東京の人がどうすべきかの話でもなく、多大な被害を受けた地域の現状でもなくて。

というわけで、水戸のことです。

まず、空間の放射線量は、いつも、こちらのサイトでチェックしています。

放射線テレメータ・インターネット表示局

水戸市内では3ヶ所で計測しているそうです。

一方、この地域のいろんな観測地の数値だけ見てもわかるように、北部で福島に近いから線量が多く、南部で遠いから少ない、ということでもないようです。これは、福島県内で現在も調べられている複雑な分布状況と似ている気がします。過去のデータが別ページにありますが、その地域のもともとではなくて、たまたまその地にやってきた放射性物質の量が多いところが、高くなってるような、そんな気がします。

地震後からのグラフは、NHKのサイトにあるものがシンプルでしょう。

http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/houshasen/mito/index.html

爆発があった直後にぐっと上がった後、一旦数値が下がったものの、3/21の雨で放射性物質が降下して数値がまた上がり、そこから減っていっているようです。が、最近、ちょっと下がり方がだいぶ少なくなってきたなと思える感じの数値の推移です。21日以降も雨の日がありましたが、目立って上がったことはないようです。見ていると、上がってもまた戻ったりなど。このあたり、何もなかった時に、雨と放射線量の関係がどうなっているかちょっと知りたいのですが、同じような傾向なのでしょうか…。

ただし、現在の数値も平常値の2、3倍程度。

これらを足し合わせた値は、

http://r.diim.jp/

にて、見た目もわかりやすくまとめてあります。これを見ると、水戸の今の積算値は、世界平均よりも少ないんだということがわかります。新たな放出等がなければ、このまま追いつくこともないでしょう。

外部被曝に関する放射線は、このような状況でしょうか。通常よりは高めとはいえ、すぐに問題視するような状況ではないと思っています。もちろん、今後の情報には十分注意しなければなりませんが。


一方の、気になる内部被曝に関して。

まず、水です。3/21頃に雨が降ったせいで放射性物質が雨や川にも入り、その後、関東各地の水道水で高い値が検出されたのは報道のとおりです。東京では一時大変な騒ぎになりました。なので、もっと近い水戸ではびっくりするようなことになるのではと思ったりもしたのですけど、そこまでにはなりませんでした。茨城県水戸市のサイトから改めて値を引っ張ってみると、3/23の放射性ヨウ素39.6Bq/kg、放射性セシウム5.57Bq/kgを最高に、減少していっています。4/14の値は、放射性ヨウ素3.6Bq/kg、放射性セシウム不検出です。

その時、なんでだろうなと思っていたら、twitter川崎さんに教えていただきました。水戸は楮川(こうぞがわ)ダムというところから水道水を取っています。わざわざダムにしてある理由は、Wikipediaにも書いてありました那珂川の水をダムにためておくことで、ダムにもともとあった放射性物質の少ない水とまざってうすめられ、さらに、ダムにためておくことで、放射性ヨウ素などはダムにて崩壊して減ってゆくから、上水道にさらにまざらなくなるのではないか、ということでした。

これを知って、このダムと浄水場を見てみたくなりました。那珂川からも実はけっこう離れているんですよね。自由研究ネタになるかなぁ?

あとは、もっと気になる(?)野菜と魚などについて。このあたりも、逐次報道されているもののデータが散乱してるので、もうちょっと調べてまとめてから書きたいです。