サイエンスアゴラ2010

サイエンスアゴラ2010が終わって、あれこれやってる間にもう1週間が経過してしまいました。忘れないうちにそこで見聞きしてきたもの、自分が出展したこと、それから考えたことなどを簡単にでも書いておきましょう。

ちなみに、この時twitterで写真付きでつぶやいてたのは、twipicの方にありますので、合わせてご覧下さい(日が経つと流れていっちゃうかも。こっちに移した方がいいかな?)。

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昨年は4日間の開催だったのに対して、今年は実質2日間に短縮という日程。そんなわけで、今回は2日間とも参加できました! 写真は、2日目に撮った未来館入り口付近です。


初日、着いて真っ先に向かったもはもちろん、私も出展者の一人でした横串フィールドです。前の日記で説明させていただきましたとおり、サイエンスカフェのポスターを掲示し、サイエンスカフェの紹介を通じて科学技術コミュニケーションの横のつながり(の一部?)をご説明させていただきました。

それにしてもまず第一の収穫は、横串会のコアメンバー(つまりは運営委員さんとか、発起人のみなさん)のうち、今までお会いできてなかった方と会えたことでしょう。発足して今回が3度目の出展です。SNStwitter上ではちょこちょこお話しておりましたが、直接会うのはまた違いますね。自分自身の活動のポスターは出してませんでしたけど、いろんな励ましなどいただきました。

その横串会ですが、21日の午前にミーティングを開き、今後の活動について話し合うことができました。実はいろんな情報(人も)が集まっている横串会、うまく使ってもらいたいですので、運営委員もそのへんの工夫をしてゆきたいという話の流れになりました。何事もそうですが、始める(作る)のはいいですけど、続けてゆくのは大変です。ただ、それを「やらなければ!」と感じて無理してがんばっちゃうのではなくて、いい意味で自分のやりたいように利用してしまう(もらう)のも一案かなと思った次第です。

一方、横串フィールドではいろんな方がいらっしゃって、よく知る方はお菓子をつまみながらしゃべってゆかれたり、テーブルにてお弁当を食べてゆかれたりなど。

一方で、初めてに近い方は、
「横串会ってなんですか?」
サイエンスカフェやってみたいんですけど…」
「文系のカフェってないんですか?」
などといったことを聞かれてゆき、その都度説明してゆきました。

さらに、昨年の経験を生かして、親子連れにもお休みしてゆけるような工夫もいたしました。こちらはほとんど、「とりはくティーパーティー」の方が大活躍だったのですけど。子供が科学ネタで遊べる出展は他にもたくさんありましたが、告知はなかったものの、負けていなかったのではないかと思っております。

ところで。初日のことですが、あるママさんがお子さん3人を連れて横串フィールドにいらっしゃいました。聞けば、ママさんご自身が(文系だったけど大人になってから)理系に興味を持ち、子供達にも是非とも理系に進んでもらいたいと思っているとのこと。特に、「素粒子カフェ」に興味を持たれたものですから、ポスターを出していたみけねこさんがここへやって来るのを待って、私自身は折紙で子供達をひきつけ、ママさんにはみけねこさんとじっくり話をしてもらいました。普段思っている疑問の答えから、どういうところへ行けばもっとこういった話が聞けるかなどの情報を得られたことでしょう。私もママさんと話をしたのですが、親として、無料の理科教室と有料の科学塾をどうとらえていらっしゃるかなどのご意見を聞くことができて、とても参考になりました。都心のママさんはこういう情報は私とは違うものをいろいろ持ってらっしゃいます! こういう交流は本当に嬉しいものですね。


さて。他の出展についてもちょっとだけ書いておきましょう。交流館1階入り口でお客様のお相手をしてたのが、こちら、


アノマロカリスくんとマンモスくんです! マンモスはまぁ、ありえるかもしれませんが、カンブリア時代のアノマロカリスですよ! あの、三葉虫を食べてたという奇妙なエビ(という意味の名前)! なのにかわいい〜♪♪ 思わず、口の形まで確かめてしまいましたとも。

こちらは、茨城大学地質情報活用プロジェクトの出展です。そう、先日の平磯方面の野外観察会でお世話になったみなさんです。そして、今度のサイエンスカフェのゲストである天野先生の研究グループでもあります。観察会でお世話になった方も何人かいらしておりましたので、嬉しい再会です。地質の観光マップも昨年の6枚から10枚に増えていて、みなさんの活発な活動がよくわかります。ぬいぐるみ2体の間にある石は、先日も訪れた大洗の海岸で拾った石だそうですから、化石を含む石もありました。

ちなみにそのアノマロカリスとマンモス。訪れる子供達には人気だったようで、戦わされていたとか。時代もサイズも実は違いすぎるのでありえない話ですが、こう並んでしまうのもなかなかおもしろいものですねー。欲しいかも。



2日目に未来館3階奥にて行われていたのは、「”宇宙(天文)を学べる大学”合同説明会」関東版、です。

地元茨城大学も出ておりましたし、もちろん、天文関係の知った人が多く説明に出ていると思ったので、訪れました。思ったとおり、たくさんの人で盛り上がっておりました! さすが、不動の人気の天文学でしょうか。さりげなーく偉い先生もちらほらいらっしゃって、こちらとしては「そんな先生に説明していただけるとは!」って感じで驚いてましたとも。

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ところで。前のブログで「やりたい」と書いておりました、サイエンスカフェに関するアンケートですが。

サイエンスカフェは誰にどんな良いことが?」というのは記入タイプだったため、記入をお願いする手間が見いだせなかったもので断念いたしました(実は貼ってはいたんですが)。通りすがりの方にサイエンスカフェの説明をした上で書いてもらうのは、ハードルが高かったのです。

一方、「サイエンスカフェ、参加費いくらがいい?」の方は、多くの方にシールを貼っていただけました。また、このアンケートを「おもしろい!」と言ってくださった方もいらっしゃって、励みになりました。

途中経過はtwitterで写真をアップしたとおりですが、最終結果はどうなっているのか? できれば早いうちに記事にまとめますので、楽しみにしていただけたらと思います。

この結果から「サイエンスカフェはこうでなくっちゃ!」と断言できるわけではないですが、参考になる情報が含まれているのではないか、と思います。

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以上、ごくごく簡単に2日間を書いてきましたが、他にも思い出せば書ききれないほどいろんなことがありました。

が、2日間東京に身を置き、科学技術コミュニケーションに関心ある全国のみなさまがこの地にて活発に発信されてるのを見て、思ったのは、意外にも、

「早く帰りたい」

ということでした。科学技術コミュニケーションは、コミュニケーターのためのものではなく、みなさんのためのものです。そして、私が対話しなければならないのは、東京の人ではなくて地元の人なのです。

そんなことを思っても、結局はその後の1週間、ラジオ放送とかいろいろあって、また「サイエンスカフェってなんなんだよー!」みたいなモードに戻ったりそうでなかったりもしているのですが。

来年はまたどういう出展になるかまだ全くわかりませんが、今度は是非、地元のみなさん(専門家の方ももちろんです)がこんなふうに感じられた! 変わった! という結果を持って、他の地域の方への参考や励ましになればと思いました。