迷子のレース鳩

あいかわらずのバタバタした毎日を送っております。家族のことも、科学技術コミュニケーションがらみのことも。

つぶやいてるとおりいろいろやって、ネタもあるのですが、なかなかこちらに向かえない日々、どうにかしたいものですが。

さて。

昨日、家の前をうろうろ歩きまわっているハトを見つけました。ドバトですが、足輪をしています。よく見れば、羽もなんだかキレイで、そのへんにいるドバトなんかよりも品があります。ハトは、近づいても逃げないし、飛びもません。そのうち、建物の陰になっているところにうずくまって休んでしまいました。誰かが飼っていたハトかもしれないということで、よくよく足輪を見ると、右足の輪には電話番号や名前が書いてありました。左足には、個体識別をするためのような番号も。

飛んで行ってしまうならそれでもいい、と思ったのですがここを動こうともしなくなったので、迷い鳩について検索してみました。結果、連絡先がはっきりしている以上、連絡した方が良さそうということがわかりました。

足輪の番号をメモして電話してみたら、輪に書いてあった名前のとおりの方がお出になりました。

「10日にレースに出したハトです。悪天候もあって、帰れなくなってしまったのでしょう」

とのこと。こちらの状況(元気かどうか)を説明し、逃げないように保護して、飼い主さんに翌朝に引き取りにきていただくことになりました。

といっても、鳥インフルエンザとか気になりますから、つかんで室内まで持ち帰る勇気もなく。飼い主さんの指示どおり、野良猫などに見つからないよう、穴を開けたダンボール箱をかぶせて重しを乗せて、一晩を過ごさせました。

その夜、私はレース鳩について検索…。野鳥のことはちょっとは知っててもレース鳩についてはほとんど何も知らなかったので、「へー」と思いながらけっこうな時間を費やしてしまいました。

そして翌朝、飼い主さんがわざわざやって来られ、ご自分のハトだと確認し、連れて帰られました。昨晩知ったとおり、この子も血統証が書けるようなハトであること、医師の指導のもとで薬などを飲ませているので、病気に関しては野鳥などに比べたらずっと安全なこと、などを教えてくださいました。


今回のこのお話、一緒に気にしてくれていた子供達。無事に帰れてひと安心なのですが。

「レース鳩って、ポケモンみたいじゃない? 育てて、訓練して、試合に出して、勝敗を競うんでしょ?」

と例えてみたら、あまり良い反応が返ってきません…。

ポケモンのように、かわいかったり、キレイだったり、しゃべれなくても容易に意思疎通ができないとダメなのでしょうか? あぁ…。