一年ぶりのアンモナイト

昨年の連休にも行きましたいわき市アンモナイトセンター(記事はid:camelopardalis:20090509)、また今年も化石発掘にチャレンジしてまいりました。展示は変わらないことはわかっているのですが、自分で掘ってみないと何が出るかわからないところが、はまりますね。

施設の説明は前にいたしましたので、写真で紹介を少しだけ。

事前に部屋にて説明がたっぷり20分以上あって、こんな感じです。一番後ろの席で聞きましたが、参加者は部屋いっぱい。ほとんどが家族連れで、男の子が多いです。この地の近くにかの有名なフタバスズキリュウ(フタバサウルス)が出土したところがありますが、アンモナイトセンターが8900万年前に対して、フタバスズキリュウは8500万年前の層、という説明がありました。近い土地ながら、400万年も違っているし、出土する化石の種類もいくらか違うのかもしれません。それから、貝やアンモナイトの化石は周囲(砂が固まった部分)に対して白っぽいのですが、恐竜の化石は黒いということです。なので、「今回は黒いのを狙うぞ!」と、子供と確認し合います。

発掘は、前回は向かう絶壁に向かうような感じで掘りましたが、今回は自分の足の下の層をはがしてゆくような感じでやってゆきました。時間いっぱいがんばりましたけど、残念ながらアンモナイトやサメの歯は出ませんでしたが、上の子が割ってみた石の中にこんなにきれいな貝化石がありました。

それから、こちら。

割ってみたら何やら黒いすじの模様が。骨ではなさそうですが、何かを意味してそうです。左右に対象に同じ模様が出てるのがわかりますでしょうか。先生に尋ねましたら、虫(といっても海なので、ゴカイみたいなの?)が歩いた生痕化石じゃないか、というお話でした。生き物の形こそないけど、これも何だかワクワクさせられます。

他にも、標準化石のイノセラモスだけでなくて、いろんな貝が石の中に含まれていることも教えていただきました。

実は、現在帰宅して既に数日、まだ化石の袋を開けておりません(汗) 日々の雑事に追われておりまして、なかなかそちらに手がつけられないでおります。でかい石も持ち帰ってきたので、割ればまた何か出てくるかもしれません。それよりも、ちゃんとした道具が欲しいですね。割ったところからちょこっと顔を出しているものを、きれいに掘り出すだめの道具(ミニたがねみたいなの)が。

発掘体験が終わった後、館内に置いてあるアンモナイトセンターが紹介されている本を眺めていたら先生がいらっしゃったので、ちょっとお話をすることができました。土日祝は一般対応をしているけど、平日は学校の対応の仕事が多いこと(つまり、結局は一年中ほとんど毎日のようにここに向かって発掘してる子供達がいるということ! いわきの子供達うらやましぃ〜)などから、自由研究についてのアドバイスまで。夏休みにこちらに出かけることができなくても、持ち帰ったものを保存してきちんと分類、説明をつけるだけでも十分な研究ができるでしょう。えぇ、私が研究したいです(笑)