科学×スプーン

北大CoSTEPが開催する国際シンポジウムに関連して、twitterでのオンラインディスカッションが始まっています。

http://twitter.com/costep_sympo

そこで出された第一のお題、「科学×○○」でおもしろいもの、というわけで。私の方からも、

手芸 id:camelopardalis:20070604、http://sunrise.hc.keio.ac.jp/~mariko/educ/essay/cat.html

とか、

ガーデニング http://www.galaxygarden.net/index.html

とか、

寄付金 http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/scicomkit/07/index02.html#column10

とか、挙げさせていただいてます。

これらの例については参照URLが必須(やっぱり有名でないものは140文字では説明しきれない)ですから、さらに手持ちのネタを紹介すべく、記事アップです。

例は、「科学×スプーン」。また天文ネタですみません。


こちら、夫が、出張先のオーストラリア、サイディングスプリング天文台でお土産に買ってきてくれたものです(本当に行ったのは電波望遠鏡がある方の観測所ですが)。

スプーンの持つところに、天体ドームやら、電波望遠鏡複数のアンテナ)が描かれているの、あるいは形作られているの、おわかりになりますでしょうか?

ホームページを見てみたら、いきなりのお土産屋さんの写真にびっくりです。いっぱいあります。

http://www.mso.anu.edu.au/info/sso/


(詳しいことはわかりませんが)公開専用天文台ではなくて研究機関において、これだけオリジナルのお土産が充実してるのも、すごく珍しいのではないでしょうか? 日本でこれまで見てきてありがちなのは、まぁ、食器関係だったらマグカップがせいぜい? あとは日用品と言えるかどうかわかりませんがTシャツ程度。公開天文台だって、オリジナルマグカップがあればまだいい方じゃないかとさえ思います。前に勤めてたところなんて、ショップは本当におまけ程度のものでしたからね。仕入れてきた星座の下敷きとかえんぴつとか…。天文台オリジナルのものなんて絵はがきくらいで無きに等しいほとでした。その後、2m望遠鏡ができてもともとの建物の1階をショップに改装し充実させてはありますけど、日本のトップを走るような公開天文台でさえショップに対する力の入れ具合はこの程度?(他の業務が大変で、やる気はあっても優先順位が低い)と思うと、残念です。

なので、この紹介しましたスプーンに、誰が撮影したかわからないような天体写真ではなくて、天文台の建造物を入れてしまったこのオーストラリアのケース、驚きました。ちなみに一番上の写真、コップに入っているのは天文台じゃなくってカンガルーが描かれています。電波望遠鏡の周囲にはカンガルーがたくさんいるらしいですよ(野辺山なら牛、っていう雰囲気で)。


ところで。シンプルライフを実践したいと日々がんばっていますと、もちろん、持つものの実用性、見た目、そして愛着(要は自分の好みかどうか)についてもよく考えることになります。本人が好きならかまわないのですけど、派手なプリントやロゴの入ったモノは見た感じをごちゃごちゃさせてしまいます。例えば、洗剤などのパッケージをはがしたり隠したりつめかえたりして見えなくすると、スッキリ感が違います。

なので、お土産を作る(買う)時も、その後どういうふうに使われるのか、その人の生活に入って気持ちいいと感じてもらえるのか、っていうのを重視しないといけないと思うこの頃です。Tシャツなんかはある意味、それほど寿命は長くない消耗品ですからね、多少派手だったりイベント名が書いてあっても、すぐにダメになったり、部屋着として(あまり見えないように)最後を送ることはできますが、その他のものはどうでしょう。そんな中、ちょっと遊び心を出せる小物に、こういうデザインが入れられるのはありなのかもしれません。例えば、マメ皿だったりスプーンだったり…。

というわけですから、我が家では順次こうして使っております。お客様にコーヒーやお茶をお出しする時に添えると、「これはですね…」というふうに、話のネタになるわけです。ほら、サイエンスの入り口でしょ?