とうとうインフルエンザになった

小学校1年生の上の子が、とうとうインフルエンザにかかりました。その顛末を記録しておきましょう。

副反応か? 感染か?

週末の金曜日は、実は本人の新型インフルエンザの予防接種の予約日でした。「やっと小学生にもまわってきたか」って感じです。既に1回目を済ませている下の子とは別に、一人だけ病院へ連れていって接種をしてきました。優先順位が違うってことで、接種日が別々になってしまうのがめんどくさいって言ってしまえばそうなんですけど、こればかりは仕方ありません。接種前の体温が37.1度。ちょっと咳をしてたくらいですけど、予定通り接種。本人の大の注射嫌いは変わらないのですけど、さすがに幼稚園児の頃のように、射つ前から泣き叫び、疲れたころに針を刺される、ということはなくなりました。

帰宅して夕食にしていたら、連絡網の電話がまわってきました。

「インフルエンザで、明日から3日間、学級閉鎖です」

の言葉に、ショック!! またか…。まぁでも、10月に受けた頃に比べたら私にも免疫がついたというか(笑) まー、しょーがないか、で済ませられるようになった私です。これで子供はこの間、外出禁止で自宅待機になるわけですから、私が行くはずだった横串会のサイエンスアゴラ報告会も休むの決定です。「自分ばっかり予定変更、なんでぇ〜(T_T)」と思わなくもないですけど。でも、自分にしかできない仕事が家にありますし、それから、どんな状況の変化があっても落ち着いて考えて正しく対応できる自分でいたいとも思ったのでした。

ここで、

「今日、後ろの席のKちゃんが、お昼に気持ち悪いって言って帰ってった!」

と、上の子。話を聞いてゆけば、今日、お休みだったクラスメイトとも席が非常に近いようです。

なーんか嫌な予感がしました。改めて熱を計ってみたら、37.7度もあるではないですか! これはいくら何でも平熱ではありません。しかし、さっき予防接種をしてきたばっかりで、この程度の熱ならば副反応の可能性もあります。感染か、それとも副反応か…。感染してしまったなら、いろいろな注意が必要なはずです。接種してきた病院はもう閉まっているので、県の相談機関に電話してみました。

「とりあえず、症状の急激な変化があるかもしれないので、よく注意する」「なければ、明日朝に受診」

というのをよく聞いて、気持ちを落ち着かせました。

この時、本人は夕食もちゃんと食べたし見た目は普通だし特に何か症状を訴えてるわけでもありませんでした。なので、このままなら大丈夫だろうということで救急へかけこむこともせず、そのまま就寝いたしました。

翌朝土曜日。計ってみたらまた37.7度程度。よくある風邪なんかでは、熱が続いていても朝には下がるケースが多いので、朝でこれだけあるんだからなんかヤバイな、という感覚はありました。とにかく支度して、接種した病院へ向かい検査をしてもらったところ…、インフルエンザは陰性との結果でした。発熱して既に半日経過、しかも、症状が軽いケースもあるし、かなりインフルエンザの可能性が高いと思ってたんですけど、これにはびっくり。

「副反応ということで」「もし熱が高くなったら救急へ」

の先生の言葉をもらい、解熱剤だけもらって帰ってきました。

そんな感じで午前中は兄弟そろってワーワー遊んでたんですけど、熱があった上の子は昼頃から少しぐったりしてきたのです。改めて計ってみたら、39.0度! 上がってしまいました。ここで、「あー、やっぱりインフルエンザだったんだな」と思ったのですけど。じゃ、9時過ぎに、鼻に綿棒をつっこまれ痛い思いをしたのに陰性だったというのは、一体何?です。発熱して、例え14時間も経過していても、出ないものは出ないのですか。とすると、24時間経ってない今、病院へ行ってもまた確定されないという可能性も…。今度はどのタイミングで病院へ行くかとても悩みました。ただ、そこまで熱が上がっていても、多少でも食事が取れたり水分補給ができてたりしたので。非常にキケンな状態ではない、ということだけは感じていたので、こんなこと考えてる余裕があったのかもしれません。

というわけで、暗くなってしまう前に再度別の病院へ向かい、この日二度目の検査を受け、A型インフルエンザ陽性の確定診断を受けました。先生の話によると、季節性インフルエンザはほとんどないので、ほぼ間違いなく新型ということでした。とうとう、うちにもやってきてしまったわけですね…。早速、子供用のタミフルを処方してもらい、帰宅してお菓子ちょこっと食べて、お薬スタートとなりました。

こちら、タミフルドライシロップです。

濃厚接触者はどうすべきなのか?

この日、高熱とはなりましたが、夕食もちょこっと食べられたし、異常な行動も特になく…。翌朝の日曜朝には熱が平熱まで下がってしまいました!

こーなると、今度は見た目は元気な子供ですから、もう大変です。学級閉鎖用に出た宿題もちょこちょこやりますが、外出できるわけもなく、家でドッタンバッタン大騒ぎ。個室があるわけではないですから、気付けば兄弟で顔をつきあわせて、つばが飛ぶような距離で(マスクはしてるけど)、塗り絵してたかと思えば、ライダーごっこが始まります。

でも、結局の話なんですが、(今のところ)家族は発症しなかった、みたいです(感染しても症状が出ないケースもあるので)。下の子は月初めに1回目の予防接種をしていたので、それで免疫がついていたのかもしれません。大人は…、一応それなりに気をつけますからね。

そんな感じで先に冬休みとなった下の子と私も含め、3人で自宅隔離生活が始まるわけですが、夫の方は仕事に出なければなりません。

濃厚接触者の行動については、秋前頃までのごく初期の流行の段階では、外出自粛と言われておりました。でも、秋になって爆発的に流行し始めてからは、そうやっていちいち濃厚接触者が外出を控えていたら社会が成り立たなくなるので、感染しないように気をつけつつ、周囲にも配慮しつつ、出てもいいものだと思っておりました。

ところが、月曜日に夫から電話が! 通院している外科系の病院に予約どおりに行ったところ、濃厚接触者ということで入ることを禁じられた上、「外出もしてはいけないのではないか?」ということを言われたというのです。あちらも病院ですから専門的な機関のはずです。その病院の言うことも一理あるはずではあるのですけど、何故にまたその、知っている情報と違うかな…。

慌てて、診断を下した内科に電話したり、さらには、保健所に問い合わせしたりもしました。

そこでいろいろ聞いた話を総合しますと…。濃厚接触者の行動に関しては、私の認識は間違っていなかったようです。もちろん家で感染しないように気をつけることは必要ですが、外出してもいいはずです。一方で、一般内科などは濃厚接触者だからといって病院にかかるのを断るのはありえない話ですが、手術などで抵抗力が落ちていたり、基礎疾患を持つ人が入院しているような病院では、入るのを断るケースもあるかもしれないとのこと、でした。

結局、夫は自分の体調について十分に気をつけつつ、出張いたしました。

感染した本人はケロっとしているのに、騒動が続くものですから、正直、ぐったりいたしました(でも、もちろん私もうつってませんけど)。それと同時に、新型インフルエンザというこの病気がまた未知なこと、どういうふうに対策するのが、感染者を減らし、かつ、社会に与える影響も少なくできるのか、まだまだ政府も専門機関(病院等)も情報提供する側(マスコミ等)も、混乱してるんだなという印象を強くしました。だからこそ、私たちの考える力が求められるのだ、とも。