あなぐまのクリーニングやさん

さつまのおいも (絵本・ちいさななかまたち)
小学校にて、学内便のように子供達で手紙のやりとりをしてるらしいのですが、上の子が上級生の友達(?)から勧められたのがこの本です。前にも読んだことあるかも。だって、おなじみの中川さん&村上さんのピーマン村の絵本ですから。おいもの普段の生活っぷりがいいですね。なのに負けて食べられちゃうんだけど、でも、最後は勝つという…。

そう、おいもの大将が薩摩弁でしゃべってます。子供にそこまで説明するのが、手間なようで、でもそこをわかってもらわないと!とつい力も入ってしまうわけで…。

もくようびはどこへいくの? (主婦の友はじめてブック)
表紙の星がキラキラしてて思わず手に取ってしまった絵本です。今日の木曜日が誕生日だったスプーは、楽しかった(そして名残惜しい)木曜日にお別れを言うべく、その木曜日を探しに出かけます。星明かりの下を、木曜日(になりそうなもの)を探して歩くシーンはとてもきれいですね。毎日、朝が来て昼が過ぎて夜になって…、って当たり前のように繰り返してますけど、子供って(いや子供に限らず)、こういうふうな疑問を持ってるのかもしれません。

うれしいがいっぱい
音楽のテキストで目にして覚えたのが最初かなぁ? っていう、新沢としひこさんの絵本です。なるほど最後に、本文中に出てくる歌の楽譜までついてきます。男の子と女の子のケンカから始まって、どろだんごで囲ったカメの形をした花壇を作るという結論で落ち着く、っていう話から普通にスタートしたはずなのですが。みんなで楽しんでるうちに巨大なパンケーキを作って食べたり、泥の海を泳いで遊んだり…。そこに何故か、うさぎ、ぞう、さる、ぶた、かえるなどの動物達も加わって、大にぎわいです。うれしいって、こういうことなんでしょうかね。

もりのくうちゅうさんぽ (福音館の科学シリーズ)
夏前頃からはまっている「あまがえるせんせい」シリーズの、松岡達英さんの絵本です。この頃、見つければつい借りてきてしまう作家さんの一人です。

読み始めてみて、上の子が「これってあまがえる先生が先生になる前のお話だ!」みたいに言ったのですが、まさしくそんな感じでした。あまがえる旅行社のあまがえるが、拾った紙飛行機に改良を加え、仲間を乗せて空中散歩を楽しむというストーリーになってます。その周囲にいろんな虫達が集まったり手伝ったりするのもそうだけど、一緒に乗ったのがカタツムリとかダンゴムシとか…、って、あまがえる先生のところの常連でしたし! 空を飛んでいて、うっかり鳥に食べられそうになる描写を忘れないところも、ただの動物仲良し絵本じゃなくって、自然を表してるな、と思わされます。

進化ってなんだろう
以前に同じ人の化石についての絵本を読みましたが、今度は「進化」についてです。子供達って何がきっかけなのか、まずは恐竜に興味を持ち、そして化石だ何だと言い始めるわけですけど。地上に生命が生まれてそれが進化して途中に恐竜とかあって今に至る、そして、どういう経緯でそういうふうなことがわかってきたかっていうの、を説明してくれているものって、なかなかないような気がします。もう、説明しにくい、言いにくいったらありゃしないのに、13ページの先カンブリア時代からはじまって第四紀までを示した図は、全部読まされましたとも!

しかし、この本が出たのが1987年。もうちょっと新しい情報も入れたものが欲しいですね。何故って、子供達に
「なんでアノマロカリスがないの?」
って攻められましたから(笑) 何故アノマロカリスを知ってるかって? そりゃー、風都博物館(テレビだけど)で見たからでしょう。

あなぐまのクリーニングやさん (PHPにこにこえほん)
もう小学生なので、たまに、自分で絵本を声に出して読んでくれることもあって、この本は私は聞き役にまわっていました。やっぱ、聞く方はいいですねぇ。

うでききのクリーニング屋さんのあなぐまさん。服を洗うだけでなく、補修やリメイク(?)までもしてしまいます。ある日、遠くからライオンさんが、立派な燕尾服を預けにやってきました。が、あなぐまさんはちょっとしたミスで服を焦がしてしまいます。目にいーっぱい涙をためてながら服を直すあなぐまさん。聞いてるこちらまで泣けてきます。そして、それを受け取ったライオンさんは…。

ライオンさんの職業が指揮者だった(燕尾服は仕事服)、というところも感動を増幅させてるような気がします。

さとしとすてネコ (えほんはともだち)
学校帰りにすてねこを見つけてしまったさとし。でも、ねこ(というか生き物全般)がきらいなんです。しかし、カラスやへびに襲われそうになるねこを放ってはおけなくて、ついに勇気を出します。一方、上の子はあっさりと「ぼくはねこ好きだけどね」と。まぁ、無理に登場人物に共感しなくてもいいわけですけど。