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神様のパズル

ドラマ サイエンス

現在公開中の映画、神様のパズルを見てきましたので、感想などなど。

まず、公開中の映画なんか見ようと思ったきっかけの方を書くべきでしょう。

先月末にあったサイエンスカフェ(記事はid:camelopardalis:20080531)にて、お客さんとして参加されていた、CoSTEP3期修了生でもあるのーんさんが、ゲストの Dr.TOMOTOMOさんに、2次会のお蕎麦屋さんにて質問されてたんです。

「『神様のパズル』っていう小説を読んだんですけど、あそこに書いてるような、加速器で宇宙の誕生を再現するようなことは実際は可能なのでしょうか?」

って。そんな小説初耳で、しかも、横でちらちら聞いてたので詳しく全て聞くことはできなかったのですが、Dr.TOMOTOMOさんは「無理なのでは」というようなことを答えてらっしゃいました。が、その話の流れでもれ聞こえてきたのが、

SPring-8にもロケに来てた」
「研究所内にさらに研究室っぽいセットを作っていったんだけど、(かっこ良かったから?)そのままにして欲しかった(笑)」
「友人(SPring-8の研究者など)が何人もエキストラで参加していた」

っていうような内容なんです。

ドラマ化どころか小説のことも微塵も知らなかった私なのですが、映像化とか、本物装置でロケしたとあれば、俄然興味がわいてきます。

調べてみたら…、映画! しかも、今月7日から公開って、なんてタイムリー♪♪

しかも、いつもコメントくださるライムさんがお好きな、アバレンジャーアバレキラーだった田中幸太朗さんが出てらっしゃるとか、他にも元ヒーローな黄川田将也さんも出てらっしゃるそうで。これはチャンスです(何の?)

前置きが長くなりました。で、感想です。


正直、やっぱ難しかったです。日頃から、サイエンスを知ってもらうのに、そういうのを題材に何かおもしろいもの(出し物?)をと思うんですが、習ったこと忘却の彼方な私は随所にわたって「それってなんだっけ?」…orz

ロック好きで寿司屋見習いで物理を全く知らない綿貫基一が大学の物理ゼミに出てくることで、彼が学ぶと同時に宇宙がどうやってできたのか、現在考えられている理論が解説されるんですが…。いろいろおもしろく工夫してるとはいえ、映画の中だけでおおかた理解できるかというと、そういうわけではなさそうです。知るきっかけと思えばいいのでしょうけど。

そんな私は、冒頭から(多分)SPring-8の空撮の上に合成された加速器「むげん」に「すげー」ってなってました。それから、学生がうろうろしている測定してる場所などもSPring-8ですよね? もう訪れてから10年近く経ってるんですけど。そして、エンドロールには横山広美さん(科学技術コミュニケーター界では超有名)のお名前があったのも見逃しませんでした。

主人公の二人は、すごくがんばってたと思うんですが、あまりどちらも感情移入できることなく。普段ならけっこうどうしょうもないベタなシーンでも泣く私が、あまり泣けなかったのは、なんででしょうね? 天才少女の孤独という設定はありがちですが、「天才=難しい科学をやっている」じゃなくって、「宇宙の始まりを知りたい」「宇宙を作ってみたい」「自分は何なのか知りたい」っていう心の底からわき出てくる動機があまり感じられず、人間らしくなく、「なんか違うよなぁ〜」って思えてたからかもしれません。そのわりには谷間とかばかり強調されてて。舞台挨拶のニュース記事なんてそんな話題ばっかりで、何を見せたい映画なのか余計わかんなくなりそうです。

一方で、脇の物理関係者のみなさんはいい感じでした。田中幸太朗さんも、岩尾望さんもそうだけど、旅に出ちゃってインドに目覚めちゃう喜一みたいな人も、「あぁ〜、なんかいるかも」って。だからこそ、ああいう結末になった黄川田将也さんの役は衝撃すぎて興ざめでした。

けっこう楽しみにしてた割には、冷めた感想だったかもしれません。一方で、こういった縁(?)があんまりない人の感想ってどうなのか、知りたいものです。