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富士山を掃除しようぜ 感想

出合正幸

昨日なんですが、baseよしもとで公開中の映画、「富士山を掃除しようぜ」を見てきました。「YOSHIMOTO DIRECTOR’S 100」の中の一本、ロバートの山本博監督作品に出合さんが出演してるというわけです。東京の吉本関連ホールで公開されたのが2月、大阪は遅れてこの時期にやってきました。といっても公開はたったの4日間で明日までなんですっ。

着いてから気づいたのですが、ここがあの、橋下知事が真っ先にいらない施設に挙げた大阪府立施設である大阪府立上方演芸資料館ワッハ上方)があるところでした。同じビルの上の階に資料館が、地下にホールがあるという形になっているので、ホールはいらないというわけでないんでしょうが…。こういうふうに知らない府民がいるってこと自体、やばいのかもしれません。

2本立の最初の作品は「キャッチボール」。吉本ではあるんですが、特に奇抜な笑いを狙うこともない、あったか〜いお話でした。関西のお父さんてこんな感じの人で、こんなふうに娘に愛情表現するんだなぁ〜っていうのが、大阪人でない私にはとても新鮮にうつりました。すれ違ったり照れたり、それでも大事な時には大事なことを言う、その言い方、気持ちの表現の仕方が関西ならではって感じでしょうか。その、監督で主演が里見まさとさんなんですが、この名前だけ見ても誰だか気づかない私はやっぱり吉本のお笑いと縁遠いことばればれです。実は、私たちの少し後ろにご本人さんが来てらっしゃって、えぇ、びっくりしましたとも。

さて、2本目が「富士山」。富士山好きの山本さんは富士山清掃を思いついたわけですが、芸人仲間は誰も協力してくれず、途方に暮れているところで出会ったすごい人達のうちの一人が、何やら怪しい「放物線のケン」。彼が投げた缶はきれいな放物線を描いてゴミ箱に入るということからその名がついたそうですが…。出てきて嬉しいから顔はゆるむんだけど、なんかおかしくてたまりません。だって、この人って高丘映士!? ボウケンをやってた頃に比べたらやせちゃってるし、髪は黒いし、服装も普通の兄ちゃんなんだけど、でも、しゃべり方とか怖そうな顔とか特撮がかかってるところとか決めポーズ(?)とか…(笑) 最初に仲間にならないくせに、でも、やっぱり集まってくるところとか。ああいう役が似合うなぁ〜って嬉しいんです。嬉しいんですけど、その反面、そればっかりだと困るなぁとちょっと頭をよぎったりもして…。

後半の清掃は、日頃から富士山清掃活動しているNPOの方々と、出演者&スタッフ合同での本当の清掃作業でした。なのに、変てこなかっこうの芸人さんはそのまんまでおもしろいのです! でも、みなさん役を忘れて(演技する必要ないし)、多量のゴミと格闘してる様子が画面に映し出されていました。俺様風から一転して、額に汗しながら几帳面にごみを集める出合さんの様子もまた、らしいなぁと思わされるシーンでしたね。ちょっと驚いたのは、問題になっているゴミっていうのは最近投棄されたものではなくて、何年も何十年も前に捨てられ、その上に枯葉や根や土までかぶさっているものもあるということです。こうやって地中にうもれていくから、表面的には汚くないからといって見過ごすのではなく、過去までさかのぼってやるということも大切なんだと気づかされました。

これ(この枠)、レイトショーで夜の9時半からだったのですが、「富士山」は子供にも是非見せたい作品でしょう。実際、出かける前に「見に行きたい」ってせがまれましたから。

ちなみに、出合さんのブログだとこことかここにこの映画のことが書いてありますので、気になる方も読んだことある方もどうぞ。11月でしたか。寒そう!