トランス・サイエンスの時代

CoSTEPで学んだことの復習もそうだし、他にも勉強しなくちゃとずっと思って、やっとこの本を手にして、読み終えました。毎日少しづつだったから、10日くらいかかったかも…。

昨年度にそれぞれの講義で学んだことなんかもこの本の中では次々に出てきて、「こういうふうにつながってたんだ!」という発見もできたし、講義では触れられなかったけど、その周辺ではよく耳にしてた事柄がどういうものでどういう関係にあったのかわかったりして、情報収集不足の私にとっては非常にためになりました。

後半ではコンセンサス会議を取り上げていたせいか、コミュニケーター養成の場としては北大CoSTEPが登場する回数が多かったですが、著者の先生の阪大はどうなのでしょう? そのあたりの記述が少なかったのが、同じ大阪に住む者として残念でした。

印象に残ったことを書きだしたらきりないのですが、一つだけ挙げるとしたら、あとがきにあったこれでしょう。

「専門家がしゃべりすぎる」

ズッキーーーーーーン!!(←ショックを受けている)

裏を返せば、もっと市民の意見を聞くべきだということや、昨今流行りの科学技術コミュニケーション活動の一部もまだ専門家がしゃべってばかりの(何のためにしゃべってるかわかってない、双方向コミュニケーションになってない)イベントだっていう指摘なんですが。私もいろいろ学んでゆくにつれ、市民のみなさんの現場からの意見をもっと聞きたくなってくるのですが、そういうことが実現できる場は華々しいイベントに限らないはずだとも思って、活動を考えてゆきたいです。