水を差す人

スーパーではめったに買い物をしない我が家なんですが、子供も大きくなってきてどうしても牛乳が足りなくなることがあり、珍しく子供らを連れて行ってみました。もちろん、リサイクルすべく、少したまったペットボトルや牛乳パック持参でです。

この日はたまたま、スーパーの敷地内で婦人服の露店販売をしていました。回収ボックスのすぐ脇にお店を開いているおじさんが座っていました。そのおじさん、ボックスにペットボトルを入れている私達に向かっていきなり、
「そんなのここに入れたって、どうせ捨てられるだけだ」
とか言い出すのです。びっくりしました。

けれども、ここで下手に口論になって子供達に何かあっても大変だし、子供たちは言われたとおり、一生懸命ボックスにパックを入れてくれていますから、そんな言葉は無視し、さっさと済ませてスーパーの中に入ろうと急いでいました。すると、今度は急に、
「えらいなぁ、僕たち」
とか言って、一転して子供たちを褒めてるのです。なんだか気持ち悪かったです。褒められたものだから下の子なんて
「バイバ〜イ」
とか言って手なんか振っちゃったりして…。

一体何だったんでしょうか? ただ、暑いし暇だから、たまたま近くに来た親子にかまって欲しかったのかもしれません。

けど、この方、本気で「リサイクル回収ボックスに入れても、リサイクルなんてされない」と信じているのでしょうか?

私達にだって、本当にきちんとそうなってくれるかどうか、確かめようがありません。ただ、今のままではいけないと思って、できることをやっているだけです。最近話題の絵本のあの、ハチドリの1匹のつもりです。それって、バカなことでしょうか?

もしかしたら、こういう人が多分、この間の日曜日、「投票なんてしたって自分たちの生活変わらない」とか思って足を運ばなかったのかもしれません。

どうすれば、こういう人の意識が変わるのだろうか?と思う一方で、少しでもいいことをしたいとがんばっている人に、明確な根拠もなく水を差すようなことを言わないで欲しい、と思ったのでした。