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6/23の記事への質問と回答

id:camelopardalis:20070623の、ベガ、アルタイル、デネブに関しての記事、本当にたくさんの人が検索で見に来てくださったようで驚いています。基本の星座のお話を探しに来た人には「そんなマニアックなことじゃない!」とか思われたかもしれませんが、ちゃんと他のところでそういうお話はお読みいただけたらなと思っております。

さて、その日の記事にライムさんからコメントいただいたので、それについて知るところを少しだけ書いておきましょう。ちなみに、ほとんど全て「宇宙スペクトル博物館」シリーズで調べました。やっぱり便利!?

星の大きさ

このベガとアルタイルとデネブは太陽と同じ恒星で1等星なんですよね!
地球の太陽に比べてどれくらいデカイかとか教えて下さい。

ベガの直径は太陽の2.6倍。質量は3.3倍です。

アルタイルの直径は太陽の1.6倍、質量は2倍くらいです。アルタイルの方が若干太陽に近いでしょうか。

このベガもアルタイルも主系列星で、太陽と一緒で水素の核融合反応で安定して輝いている段階です。

一方デネブですが、今ここに正確な数値が書いてある資料がないのですが、デネブの直径は太陽の100倍くらいなんです。質量も太陽の20倍程度。こちらは超巨星という分類に入っていて、もともと重い星でしたが、主系列の段階が終わって星がさらにふくらんで次の段階に進化してゆく途中の星といったところでしょうか。

でも、これらみ〜んな地上からは同じ1等星として見えるんですから、ベガやアルタイルが近くて、デネブが遠いかっていうのが、わかってきますね。

これこそ、星は天球に張り付いてるんじゃなくって、宇宙に奥行きを感じる瞬間です☆

CygX-1

あと、白鳥座には確かブラックホールがあったんでしたよね…

CygX-1(はくちょう座エックスワン)と呼ばれる天体です。初めて、「ブラックホールじゃないと説明できない!」と考えられた天体です。あ…、誰もまだ直接見たわけではないですからね。って、ブラックホールなだけに見えないので当たり前ですが。

CygX-1のところを光で見るとそこには9等の青白い星があります。けど、ただの星がX線を強く出すはずはないのでよくよく調べたところ、この星はもう一つの何かと連星になっていて、お互いの周りを5.6日の周期で廻っていることがわかりました。この運動から見えない相手の星の質量がわかるわけですが、それが太陽の10倍程度。もし普通の星なら光で見えておかしくないのに見えないのです。しかも、CygX-1からのX線が0.1〜0.001秒くらいのものすごい短時間で変動していて、こういった現象は、X線を出している天体の大きさが星なんかよりもず〜っと小さくなければならないということを示しています。

太陽の10倍の質量なのに普通の星よりもずっと小さい天体…、となると、ブラックホールしか考えられない、というわけです。

なんか今では、ブラックホールも当たり前になりましたよね。非常に重い星が死ぬとブラックホールになる、というだけではなくて、あちこちの銀河の中心にも巨大なブラックホールがある、という感じが。

CygX-1の場所ですが、はくちょうの首のあたりですね。例えばこんなところに星図があります。
http://www.oao.nao.ac.jp/story/ippan/hosizora/cyg.htm

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>ライムさん
いかがでしたでしょうか?