たつのこたろう

たつのこたろう


先日のイベントをきかっけに絵本に復活したと思いきや…、なかなか読むペースがつかめずにいます。図書館へ行けば「あれもこれも!」と思うのに、なんででしょうね? 買ったら満足な買い物のような気分? 図書館じゃお金はかからないけど、身になってないという点では同じだし…。

おつきみうさぎ (ピーマン村の絵本たち)
イベントの時に月の絵本を読みたいなと思った時、CoSTEP同期の方に教えていただいた本の一つがこちらでした。そう、ここでも何度か紹介したことがあるピーマン村の絵本シリーズです。中川ひろたかさん、村上康成さんコンビの。村上さんの描く動物は本当にかわいいです。ただ、「おつきみ」と書いてあるとおり、秋のお月見のお話なので今の季節にはちょっと…と思って、結局イベントでは使いませんでした。でも、月とうさぎの関係を話すにはいいお話かもしれません。しかし、あれ以来、園長先生が中川さんに見えて仕方なく…(^_^;)

きんいろあらし―やなぎむらのおはなし (こどものとも傑作集)
やなぎの木の下に住む、バッタやアリやカタツムリやクモなど、小さい生き物のお話。ちっちゃいものクラブですか?ってくらい、絵も小さいし顔も小さい…。表情わかりにくいし、かわいくないよ〜とか思っちゃうんですが。でも、けなげに一生懸命生きてる小さな小さな生き物の様子を、この絵柄からふと感じます。ただ、竜巻をやりすごして冬支度をするのはいいのですが、それが落ち葉の家で…。「三匹のこぶた」のお話を知ってる上の子なんかは、「こんなんじゃ風が吹いたら飛ばされちゃう!」と、なんか納得いかない様子でした。

たつのこたろう (童心社紙芝居傑作選)
仮面ライダー電王、見てますか? 今年はちゃんと我が家もライダー見てます。いやぁ〜、おもしろくなってきましたね。先日登場したあのお方に関してはいろいろ語りたいこともあるので、そのうち書きます。天文ネタです (^_^)

さて、主人公良太郎に憑依する化け物(?)イマジンが4体。それぞれ、良太郎のイメージする昔話により名前がつけられているのですが、「桃太郎=モモタロス」「浦島太郎=ウラタロス」「金太郎=キンタロス」はわかっても、リュウタロスって誰…? リュウは「たつのこたろう」なんだそうです。そういえば、たつのこたろうってどういうお話だったかなぁ? 子供に説明すべく、いえ、単に自分の興味で借りてきました。といっても、もとの松谷みよ子さんの「龍の子太郎 (講談社青い鳥文庫)」はちょっとした長〜いお話になっているので、我が家の幼児のために紙芝居の方を見つけてきました。たった24枚なんですが。

こんな感じで私の方が「読みたい〜」ってなってたので、つられて子供も興味津々!? 貧しい太郎が、龍となったお母さんに会うべく、次々に襲いかかる困難をのりこえ、そして、劇的な再会。あぁ、そういえばそんなふうでした! これは前後編ある紙芝居なのですが、上の子の方はそんな長さも気にせずにしっかり見てくれました。お母さんが龍になってしまったり鬼が出てきたりと、昔話らしいファンタジックなところもあるのですが、「お米がなくてあわやひえを食べている」「干拓してお米を育てる土地を作る」なんていう(リアルな)シーンもあって、深い話だと改めて思いました。子供の方はそんな、昔の人々の苦労してる様子をどうとらえてるんでしょうか?

ところで、久々に絵本じゃなくって紙芝居を借りてきたのですが、ストーリーが書いてある裏には、物語の背景(作者が何を訴えたかったのか)や、セリフを読む時のちょっとしたアドバイスなんかが書いてあるのでした。いつもはなんとなくやってたつもりだけど、こうして書いてあると、読む方もただ読むんじゃなくって「演じる」っていう方向にさらに意識が傾く感じがします。