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果て無き冒険魂

昨日の放送で全49話の最終回を見終えました。こ〜んなにはまった作品は久しぶりだったかもしれません。しかも、子供向け戦隊ヒーロー特撮番組だっていうのに。


きっかけは夏に書いた記事のとおりなのですが、ず〜っと見続けながら、私は、この作品をSF作品+人間ドラマとして見たいなと思うようになっていました。

まずは、SFというか「科学」が作品の基礎になってる部分が私を惹きつけたのでしょう。プロデューサーさんも、「超常的な能力のない人間を主人公に、科学とかメカをメインとした企画」(特撮ニュータイプ3月号より)と語ってらっしゃいます。「ちょっとこれ、科学的とはほど遠いんでない?」って感じの、古代の遺物にものすごい能力を持たせていることなどは気にはなりましたが、そのあたりを目をつぶるか、ファンタジー的要素(お楽しみ)として乗っけてしまえば、あとは、それをコントロールしようとするボウケンジャーやSGSのみなさんの科学の力を信じる(想像する)ことで、ひとまとめに楽しんでいけたような気がします。

加えて、彼らメイン5人の本業(表の顔)が、収集したプレシャスのうち危険でないものは展示してそれを説明する学芸員だったことも、親しみを感じさせた大きな要因でしょう。それって私がやってた仕事と似てるかも!?っていうのが。実際、SGSミュージアムの内部のロケは、国立科学博物館多摩六都科学館で行なっていたようです。本編には、お客さん(子供)を相手にしている様子なんていうのはほんの少ししか描写されませんでしたけど。でも、普段はこんな仕事してるんだろうな〜っていうのが容易に想像できて嬉しかったですよ。

そんな仕事をしながら、普段はサロンで資料を読んだり作ったり、装置を直したり、お菓子を食べながら雑談したり、昼寝してみたり、時に作戦会議をしたり。また時には、メカニック担当の牧野博士がやってきたりなど。6人の実年齢も18〜25歳とばらけていたことから、「理系大学の学部生、院生が集ってる研究室みたい。時に教授がやってくるところとかも!」と思ったものです。だって、ほら、地下には巨大実験設備(じゃなくってビークル開発&格納庫)が!!

なんていう、私にはツボだらけの設定の中で、それぞれのキャラクターがこれまでの人生からいろいろな悩みなどを背負って、そしてここに集っている、そんな人間ドラマが描かれることも、さらにのめりこませる要因になっていました。悩みやトラウマを、日々の仕事、戦いをクリアしてゆきながら、考え、成長し、自分自身の大切な何か(宝)を見つけてゆくというストーリー。ただ、悪い奴(あからさまに悪いことをしている)ならば戦って倒せばいい、正義が勝ってばんざ〜い!ではないところに驚いたのでしたよ。ネガティブ(敵)のみなさんにも、いろいろな理由がありましたしね。子供向け番組だけど、だからこそ、こうして悩みながら道を切り開いてゆくところを見せるんだな〜っていうの、深いなぁ。

私もあんまりSF作品、映画、ドラマをたくさんは見たことがないのでうまい比較対象ではないかもしれませんが、ボウケンジャーを見ててまず第一に何を思い出していたかって、院生の頃からずっと見続けていた「スタートレック」のシリーズです。あれも、宇宙探査や異なる種族(異星人)とわかりあうことが目的だけど、武装もしてたし、時には戦うこともありましたし。

さらに加えて感情移入できたのは、メンバーに女性がいたからでしょう。女の子だって冒険するのよ、自分だけの宝を探すのよ、怒りがこみあげた時には我を忘れて戦うことだってあるのよ、そういうのを、男女別なくきちんと見せてくれるヒーロー番組って、この戦隊シリーズくらいかもしれません。

というわけで、4月の時点からず〜っとかなりの勢いではまっていったのですが、中盤あたりで(盛り上がるべきところもあったけど)私にとってはふざけてると思えるお話が続いていて、本来の「冒険」を忘れてしまってるようで、「なんかつまんないな〜」と思ってた時期もありました。お子様向け番組だし、キャラクターがふざけたり壊れたりして笑いを誘うのも、それはそれで必要だったのかもしれませんが。

それでも、気になって気になって見続けたのは、高丘映士が出てきたからでしょう。彼こそ、科学的な立場とはほど遠いところからやってきましたが、その、謎めいたところと、自身の宿命や、仲間とともにこれから何をすべきなのか悩み成長してゆく姿、追わずにはいられなくなってしまいました。はまりましたね〜。何故でしょね? いろいろ読むうちに、演じるご本人の姿勢(魅力)も要因だろうと思うようになりましたが(このあたりはまたいずれ別の機会にでも)。

なので、Task40〜42の、高丘映士と宿敵クエスターとの決戦! 決着がつきました。しびれました。

そしてとうとう昨日で最終回を迎えたわけですが、ここまでいろいろ書いてきて思い返すに、私の中ではまだまだ物語は続いているような、そんな気がしています。大ピンチの中、みんながそれぞれ自分の宝を確認するところも感動しましたが。だって、ネガティブは残ってるし、彼らの冒険(プレシャスを保護することも)はまだまだ続くわけですから。改めてこうして書きながら思い出してみて、私の中での一番の山場で一区切りはやっぱり、Task42だった気がします。

ただ一言、最後の最後、さくら姐さんがちゃ〜んと行動を起こしたことに拍手です。これから二人がどうなるかは置いておいて、冒険は何も野山を走るだけではなく、自分のやりたいことについて、よく考え、小さな行動を積み重ねてゆくことも指すのでしょうから。宇宙ですか〜。やっぱり宇宙を目指すよね〜、と、あんまり重要ではないかもしれないけど、私としては新たな冒険の場所に宇宙を選んでくれたこと、ちょっぴり嬉しかったりもして。

これからも戦隊ヒーロー番組は続いてゆきますが、こういう意味で、多分、私にとってボウケンジャーを越えるものは出てこないと思います。それこそ、全員、科学者とか(それは昔あったらしい)天文学者とかでないと。(笑)

我が家の子供たちはこれを見て何を感じたのか…。まだ小さすぎて悪者を恐がったり、合体ロボで遊んだりが主な楽しみ方だったかもしれません。けれども、“冒険”がキーワードになるかは別として、ひとりよがりにならないで仲間を大切にすることや、困難をのりこえるためによく考えて自ら行動を起こすこと、そんなことを今後も、一緒に話してゆけたらと思うのでした。だって、DVD買っちゃったし。3月のVSスーパー戦隊も買います。

轟轟戦隊ボウケンジャー VOL.6 [DVD]

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轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊 [DVD]

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本当に、とっても楽しませていただきました。映像作品としては完成なのですね。作品に関わった皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。