パンドラの鍵はぐんま天文台に

もうあと残すところ1回、次の日曜日で最終回のボウケンジャーです。この後どうなっちゃうのか気になって仕方がない反面、終わってしまうのがやっぱり悲しいです。もっともっと見たかったなぁ〜。

さて、放送日1月28日の日記でも書きましたが、この日放送されたTask47「パンドラの函」の中で、そのパンドラの函のを開けるための鍵がある場所のロケ地が、県立ぐんま天文台でした! またこんなネタで書けるなんて!!

ぐんま天文台は、お客様に来ていただいて星を見ていただくという、公開天文台の一つです。私が以前勤めていたのも公開天文台ですから、同じ種類の施設です。ぐんま天文台群馬県高山村にあり、国内にある天体望遠鏡の中でもかなり大型になる1.5m反射望遠鏡をはじめ、いくつもの天体望遠鏡があり、それらを使って星を見ることができます。それと同時に、1.5m望遠鏡などでは天文学の研究のための観測も行われています。


写真は手持ちのパンフレット。上のなんて「平成11年オープン」なんて書いてあって、ちょっと古いやつ。下の写真で全景がわかります。

でも、ボウケンジャーのロケがあって、放送で使用されたのは天文施設の方ではなくて、敷地内にある屋外モニュメントの方でした。パンドラの鍵が設置された方の丸いモニュメントは、イギリスのストーンヘンジを模したストーンサークル。一方、戦闘が繰り広げられた、三角形のような形をしたモニュメントがいくつもあるのは、18世紀のインドの天体観測施設、ジャンタル・マンタルの一部を再現したものです。(詳しくはこちら

そんなわけで、元同業者の私なんですが、28日朝に放送を見てた時は、「この新しそうな遺跡風の場所は、どこなんだろう?」って思っててわからなかったんです。望遠鏡の入ってるドームが一瞬でも出てたらすぐに気がついたでしょうけど、遺跡がメインですからそんなカットは入るわけもなく。そしたら、EDのロケ地に「県立ぐんま天文台」とあって…、もうびっくり! そうそう、そうだったのかぁ〜!!!

事実、実際、ぐんま天文台には行ったことはないんです。残念なんですけど。でも、そこで働く研究員の皆さんとは、お仕事をご一緒したり、学会で会えば話をしたりなどなど、いっぱい交流してました。

放送を見終わった後、いてもたってもいられず、太秦の握手会行きを控えていたっていうのに、親しかった研究員さんにロケのことを少しだけメールで尋ねてしまいました!

研究員さんによると、ロケは年末休館のある日に行なわれたのだそうです。なるほど、だから、お客さんが全くいらっしゃらない中でスムーズにロケができたわけですね。

この日、研究員さんは会議でずっと室内にいたので、ロケの様子を詳しく見ることはできず、かろうじてお昼休みに少しだけ見た時には、変身後のスーツアクターさんによる撮影が行われていたそうです。研究員さんは、変身後のイエローとピンクを男性が演じていたことに、非常に驚かれたそうです。変身前の役者さんによる撮影は午後だったとか。役者のみなさんも、ここが天文台で星を見ることができるところだっていう説明とかは、受けられたのかなぁ〜?

ちなみに、ボウケンレッド明石暁役の高橋光臣さんのブログに、ロケしたぐんま天文台のモニュメントの写真が出ております。多分、本館横を抜けて1.5m望遠鏡のドームに続く階段のあたりで撮影したのでしょう。

というわけで、ボウケンジャーが気になる人も、そうでない人も、ぐんま天文台に行かれてみてはいかがでしょうか? とにかく、街の明かりがなくって星がすごく綺麗に見えることだけは、保証付きです。しかも、国内最大級の天体望遠鏡で遠くの星や銀河を見ることができ、専門家(研究員)の説明を聞くこともできます! 公開天文台って、みなさんのためのそんな施設なんです。

あ〜、なつかしいことをいろいろ思い出しました。そんな驚きをくれるボウケンジャー、別な意味でもはまってしまいます。