のだめを見て思い出すこと

のだめカンタービレ、おもしろいですねぇ〜。かなり夢中で見てます。方々で話題になってるっていうのも、マンガだけでなく、クラシックや音大という素材ではあっても、ドラマがしっかりおもしろく作られてるってことなのかなぁ、と。それに、確かにメインは20歳過ぎの若手俳優さんばかりで、音楽経験が浅いことをカバーするほどの演技力もなく…、と思うこともないわけではないのですが、それをも上回るその若さとかっこ良さの合わせ技! 見目麗しい方々がオケのメンバーとして、すま〜して、時に熱く!演奏してると、こっちもついうっかり引き込まれてしまいます。

そして、思い出すのはオケをやってたあの頃のことでしょう。


高校の部活がオケでした。大学は天文の道に進んだのですが、ひき続き音楽もやってみたかったものの、1年生で研究室配属があり、先輩方には「サークルはやらない方が」みたいなことを言われてしまって一時は断念。けれども、音楽科もある大学だったので、こっそり練習室でピアノを弾いてたりしてました。そして、音楽科のオケの授業を友人らと受けたのです。多分、3年と4年の時、2年も!

授業はもちろん、主に音楽科の学生さんが受けるものですが、もともとピアノ専門や、声楽が専門の人がバイオリンなどの楽器を演奏するっていうケースもあるものですから、ものすごく上手でないと入れない、というわけではなかったのです。高校の部活程度の経験があればなんとかもぐりこめました。週1の授業での練習ではありましたが、それでもオケをやるってのは楽しかったです。

パートはトランペット。5人くらいいて、3人がもともとトランペットが専門の人でした。さすがに上手い! そんなみなさんも、学科が違う私を快く仲間に入れてくださいました。その時一緒だったトランペット専門の彼女は、芸大を経てプロになってるのをWeb上で見つけて、嬉しかったものです。

4月から曲を決めて練習し、夏に3泊くらいの合宿練習。そして、11月の学園祭のコンサートで演奏を披露して単位が出ました(もちろん2年目なら単位なし)。山中湖の湖畔にてみんなで基礎練習やったのなんて、今でもなんとなく思い出します。

曲は…、マイスタージンガーとか、未完成とか…、他もいろいろあったけど、タイトル覚えてなくって今になってちょっと残念に。その中でも印象強かったのは、ピアノ科の先生がソロをやったチャイコフスキーのピアノコンチェルトでしょうか。ソリストを迎えてっていうのは、今まで経験したことがなかったので、それだけでなんかドキドキしたのを覚えています。

そんなふうにして長く音楽やオケと親しんできた私も、すっかり御無沙汰です。きっと、のだめ見てて、今は楽器やってないけど、学生時代の部活のこととかを思い出してる人って多いのかもしれません。だからといって、ではすぐに、地元の吹奏楽団とか市民オケには入れないけど…、みたいな。

そこで、実はちょっとだけ気になってるのが、自由演奏会というイベントです。だいぶ前に上野の森ブラスの演奏会へ行ったというエントリを書いたことがありましたが(id:camelopardalis:20051103)、その上野の森ブラスのチューバの杉山さんがされているコンサート(イベント?)です。その日に楽譜を配付、その日にコンサート。特別な制約はなし、楽しめばいい。実は、以前楽器をやっていたけど今はいろいろあってできないという休眠層を狙っているなど、そういう人いるいる、って感じです。近くれあれば行きたいです、本当に。

さて、のだめなんですが、うちの子供達も一緒に楽しんで見てますよ。子供たちはエンディングの、ピアノから金管のホーン部分が出てくるところでゲラゲラ笑い出すのですが。それに、上の子は「この曲は幼稚園の××の時間にかかってる曲だ!」ということも。それなら、フジののだめ公式サイトで曲を調べておかないと。何か楽器とかにも触れさせたいものですが…。そうか、自分でさせればいいのか、な?