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ママ友と科技コミ

CoSTEP 子ども

「科学技術コミュニケーターの勉強をしてるんです」って言うのは、ちょっぴり勇気がいる、と、実は、以前は思ってました。今でこそ、割と積極的にプロフに書いたり、友達にも話したりしてますが、そこに行き着くまでに、少しだけ悩みました。

理由はいくつかあります。

1つ目は、科学技術コミュニケーターって何をするものか、その概念がまだ浸透してない(いえ、始まったばっかり!)ってことでしょう。一応は、聞いたことある単語の羅列である名称ですが、一体何をする人?って感じは、聞く人だけでなく、学んでいる私達もまだはっきりとはわからないかも…、というのが現状です。そういう私も、志望理由書に書いた、コミュニケーターとして「是非やりたいこと」と、今まで数ヶ月学んできて「新しく、やってみたいと思うようになったこと」が変わって(付け加わって)きてますし。

そして、このユニットで学べば仕事がもらえる、というものでもないし、資格があるわけでもないです。それが、説明をわかりにくくしている根本かもしれません。仕方ないので、理系でも何でもない友達に説明するには、それこそ、わかりやすく説明するために、例を出すしかないようです。「例えばある人は、米村でんじろうさんのように実験教室なんかを…。また別の人はサイエンスライター的なことを…。でも、もともと職業(先生、記者、研究者(院生含む))を持つ人もいるので、学んだことを専門としている仕事に生かしたりするんでしょうし・・・・・・」、とか何とか。けれども、受講すれば全ての人がそのような仕事を実際にするかどうかもわからないので、それも難しいところです。私なんぞは、ただの子持ちの主婦で無職ですが、「その後は仕事するの?」という目で見られてしまいますけど、そうではないところがややこしいです。そして、「勉強してるなんてすごいねぇ〜」という、私に対する印象だけで終わってしまう、そんな結末に、何を説明したんだかわからなくなることも…。

2つ目が、これは意外かもしれないんですが、「(育児しながら)勉強してます」って言いにくい環境、というのをうっすらと感じます。「テスト前にばっちり勉強してきました!!!」っていうような自慢に聞こえてしまう、というのも少しはありますが、違うニュアンスもあります。

ママ友さんと話していて気付く、みなさん持っている悩みは、やはり、「育児のみの生活から抜け出したい」という願望です。当たり前でしょう。24時間毎日子供とつきっきり。何一つ、何てことない生活習慣さえ、まず思い通りにならない。イライラがつのるばかり。そんな時、もちろん、ほんの数時間でも子供を預けてリフレシュ、という道もあるでしょう。でも、そんなのはやっぱり、一時しのぎなんです。1回預けたからって、イライラが治まるのは何日間なんでしょう? そんなストレスを抱える専業主婦ママさんにとって、「今、育児休暇中で、○月になったら預けて復職するの〜」なんて話は、実はあこがれです。決まって、「私も仕事した〜い」とあちこちから聞こえてきます。その中には、別に家計が苦しいから働きに出なければ、という切羽詰まった状況がない人もいます。私も似たようなことを考えていました。「何かしたい!」って。

そして、たまたま私は、こういう勉強を始めましたが。

育児以外の何かやりがいのあること、(もしかしたら)将来の仕事などにつながること、をやりたい、見つけたい、というのは、どのママさんも持ってる願望なのだ、ということを感じずにはいられません。

個々の家庭、ママさん個人の願望・将来計画等で、働いたり、勉強したり、それはそれでいろいろあります。が、そんなわけで、先んじたかっこうで何かやってると「うらやましいなぁ〜」という視線を感じてしまうと、つい、「私は〜」と言いにくい、そんなふうにも感じてしまうのです。

もちろん、周囲には働いてるママさん、大学などに通っているママさん、習い事をしているママさん、たくさんいらっしゃいます。ただ、仕事や勉強を始められてしまうと、今まで近くにいたのに、会える時間も少なくなってしまうなぁ〜、疎遠になってしまうなぁ〜、もしかして、それが壁(会えないし、話題も合わない)を作ってる
? とも思ってしまうのです。

・・・

しかしです、でも、そんなこと言って躊躇してる暇はないというか、もっと世間に「科学技術コミュニケーター」という仕事、いえ、科学っておもしろいよ、こんなに生活に密着してるよ、知っておくと便利で役立つよ、本当に必要なものを見極められるよ、というのを広めることこそ、私の、とりあえずやるべきことではないか、と、自分にかつを入れているこの頃です。なので、上に書いたような不安も遠慮もとりあえず横に置いて、わかる範囲、できる範囲で少しづつ話をするようにしています。

もちろん、まだまだ勉強をスタートさせたばかりで、うまく説明できてないこともありますし、手持ちの身近な科学ネタは、まだまだ貧弱です。

今までに得た反応は、多くは「そういうのあるんだ」「勉強は大変でしょう」「好きなことができて良かったね」というのが多いです。

けれども、先日、あるママ友さんに、講義で聞いた「遺伝子組み換え作物」の話のさわりをしたら、「そういうのって、必要なんでしょ?(=必要だから世の中に存在するんでしょう?という意味)」と言われました。その「必要」は、誰が決めたのでしょう? 決して、私達が決めた覚えはありません。これぞ、今まさに、私達に必要な科学リテラシーで、コミュニケーターが話題提供しなければならない、そんなことだとはっきり自覚いたしました。新聞記事を読むより、話題にする方が絶対に印象に残るし、お互いに考えて話せるし。

そんなわけで、懲りずにまた、いろんな人に話してみようと思います。が、そのためには、毎週の勉強もしっかりやらないとね。はい〜。