「水戸の家」を見てきた

告知のツイートがこちらで。

実際にやってる芸術家の方はこちら。

atsukomochida.jp

なんとなく興味が出たのと、時間があったので説明会に参加してきました。

説明会では、この家を使って何をやりたいかや、ご自身がこれまでどんな想いでどんな作品を作ってきたかを、たっぷり時間を使って話していただきました。集まった人も少なかったので、質問などもしやすい雰囲気でした。これまでの作品例は、ほぼ、この個人サイトに掲載されてるとおりです。なかなか、一見してわからない作品が並んでいるところがいかにも現代アートって感じです。

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今回の舞台となるお家の外観。といっても塀があるので上の部分だけしか見えてませんが。使われなくなって10年くらい経つとかで、かなり痛んでますけれども、震災で崩壊しなかったのでつくりはしっかりしてるのでしょう。

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家の全体像の模型。家族構成の変化によって増築を繰り返したそうで、間取りは決して単純ではないです。左右に2階があるのも特徴的です。なので、階段も2つあります。

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中は例えばこんなふうになってます。昭和の家って感じ。左の部屋は床の痛みもひどいそうで一部抜けてます。

現在、大工さんと打ち合わせ中で、これから工事が始まって完成を目指すそうです。最終的にこの家がどんなふうになるのか楽しみです。そういうふうに作品として改造(?)することで、見る人が(ただの廃屋から)何に気づくのか、どんなふうに心を動かされるのか…。その心の動きに目指す方向性などなく、でも、それをさせるのが現代アートなのだと理解したこの頃です。


一方で、興味が出たのはどちらかといえばこちらかも。

もっとベテランの方かと勝手に想像してたのですが、若くてバイタリティあふれる大学院生のお姉さんでびっくりしました。理屈優先(理系?)の自分にとって、こういった、時にわけわからないものを考えたり生み出したり、それに意味をつける人はどういう人物なのかというのを、目の前で見れた気がします。

2018年手帳

来年までまだあと3ヶ月もあるんですけど、来年の手帳です。毎年1月スタートにしていますが、年度が続く3月末までいろいろ予定を書き込んで調整したくなるので、いつもこのくらいの頃から準備し始めます。

で、いつものようにうちに眠ってるノートに、見開き左ページ1週間、右ページ自由欄として、線を引いて使ってますが。来年はとうとう、

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MY LITTLE RED BOOK を使っちゃうことにしました!


MY LITTLE RED BOOK

MY LITTLE RED BOOK

アルバム発売して20年? MOON CHILDのツアーグッズで買ったノートです。なんかフカフカな部分にほこりからんでそうでもありますけど、「もったいない」ってなっててももったいないので使い倒すことにしました。

このジャケットで持ってる本と同じってことです。

中はこんな感じ。
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ファンクラブがタンバリンです。下敷きついてます。

一体何がどうなるかわからないこの年度の変わり目を、この手帳と乗り越えます。がんばりますわ。

あと、「ESCAPE」、バンドで練習してます。ので、上記のCDも引っ張り出してきて、同じく使い倒します。

日本鳥学会@筑波大 自由集会「コブハクチョウ」

筑波大で開催された日本鳥学会でしゃべってきました。

天文学会をやめて何年? まさか、別学会で学者のみなさんに混じって話をする機会がめぐってくるなんて。

鳥学会は口頭発表やポスターセッションが終わった後の夕刻から、いくつかの部屋に分かれての「自由集会」という集まりの時間が2時間くらい設けてあり、企画者が企画を立てて申し込んでおくものだそうです。そこで、昨年のときわサイエンスカフェでも鳥インフルエンザについてお話いただいた方が「外来種コブハクチョウについてやりたい」という話をされ、私の方へ「現場の報告をしてほしい」と依頼がありました。研究発表ではないのでそういうレベルの話ではないのですが、私の話が専門家のみなさんに参考になるというのですから、準備してのぞみました。

というわけなので話の内容は、

cam.hatenablog.com

cam.hatenablog.com

cam.hatenablog.com

基本、ここに書いてきたことと、togetterにまとめてきた内容で、水戸の千波湖にたくさんいる、外来種であるコブハクチョウ(とコクチョウ)と、昨冬の鳥インフルエンザの顛末でした。

水戸市の4月以降の対策としては、

  • 偽卵(4月から)で繁殖抑制
  • 公的なエサやり中止、市民のエサやりも禁止
  • 数年かけて10羽くらいに
  • 減ったら足輪で管理
  • 感染症発生の時は他の鳥と隔離して飼育

のようにまとめられます。偽卵がうまくいっているようで、この春に生まれたのはコクチョウ1羽だけだったそうです。

でも、これらの対策も専門家のみなさんから見れば筋が通ったものではありませんでした。多分、水戸市はいろんな専門家の人に「どうしたらいいでしょうか?」みたいに聞いて、その都度有益な助言はもらってると思われます。でも、「これなら自分たちにもできそうかも?」みたいなのを拾ってやってみているだけで、外来種を飼うということについてどうすべきなのか、将来どうしたいのか、そして、鳥インフルエンザが発生したらどうするのか、について考えてないように見えるそうです。

専門家の間では、「水戸の千波湖と、鹿児島の藺牟田池、あそこが日本で一番、外来種コブハクチョウを適当な放し飼いにしててひどい場所」という認識なんだそうで。まぁ、千波湖最悪認定とはがっかりするものの、この前の冬の惨状を見ればいたしかたなしといったところです。観光客誘致も大事ですが、最悪だった過去を教訓に良い方向へ転換してゆければと思うところです。

集会の議論のまとめ等は、また、企画された方から出ると思うのでそのへんを待ちますが、できれば、こんなところで書き散らしてないで、きちんと行政と連絡が取れるようになればと思うところです。

もちろん、市民に親しまれているコブハクチョウたちですから、市民の合意も得られるような仕掛けができればなお良いのですけど。


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8月末に撮ってきたコブハクチョウたち。千波湖の中というより、隣を流れる桜川にいます。千波湖はもう居心地悪いのかもしれませんが、羽切りもしてないんじゃ、よそへ拡散しそうです(この春は涸沼で増えてるらしいですし)。